二重層ケーブルシールドの作成

二重ケーブルシールドは2つのシールド層から成ります。CADFEKOでは、シールドの内層と外層に使用するシールドタイプ(ソリッド、編組、および周波数依存)を自由に組み合わせることができます。

二重ケーブルシールドを作成する際は、シールドの内層と外層のシールド層インピーダンスおよびアドミタンスを指定する必要があります。二重シールドの内層と内層の間のギャップサイズも指定する必要があります。


Figure 1. 二重ケーブルシールドの図。
Note:

全シールド半径はシールドの外半径です。この半径は、シールドを伸長する際に内層と外層の間の共通の基準ポイントとして使用されます。

編組(KleyVanceTyni、およびDemoulin)層の定義が内層または外層で使用される場合は、伸長範囲を適用できます。

  1. Cablesタブの説明グループで、 Cable Shieldアイコンをクリックします。
  2. Shield layer(s)Doubleをクリックし、二重層のシールドを作成します。


    Figure 2. Create cable shieldダイアログ。
  3. Shield layer(s)Gap between layers欄に、層間のギャップの値を入力します。ギャップの値は0より大きい必要があります。
  4. Inner layerタブで、ソリッド、編組、または周波数依存のシールド層を作成します。
  5. Outer layerタブで、ソリッド、編組、または周波数依存のシールド層を作成します。
  6. AdvancedタブのStretching of the shieldで、Optimisation method ドロップダウンリストからMaximise optical coverageを選択します。これにより、編組の内層または外層の遮蔽を最大にするのに最適な編組角度と光被覆率が自動的に計算されます。

    二重シールドの最小半径と最大半径は、Total shield radius列の一番上と一番下のエントリで示されています。



    Figure 3. 編組シールド層の伸長の最適化方法を設定するCreate shieldダイアログ。
    Note: 二重編組シールドの場合、シールドの伸長は両方の編組層の伸長能力によって制限されます。伸長範囲(Total shield radiusの範囲)は、各シールドに選択された編組パラメータによっては、一重編組シールドよりも二重編組シールドの方が狭くなる可能性があります。
  7. AdvancedタブのStretching of the shieldの下で、Optimisation method ドロップダウンリストSpecify manuallyを選択して、、伸長テーブル内で値を手動で定義します。
    • Total shield radius欄で、現在の半径を編集します。
    • Inner layerまたはOuter layerWeave angle列に、編組角度の値を度単位で入力します。


    Figure 4. 編組シールド層の伸長の最適化方法を設定するCreate shieldダイアログ。
    Note:
    • Total shield radiusは、最小半径(先頭行の1つ目のセル)と最大半径(最終行の1つ目のセル)の間である必要があります。
    • Inner layer Optical coverage列とOuter layer Optical coverage列の値は、Total shield radiusInner layer Weave angleOuter layer Weave angleから自動的に計算されます。
    • Inner layer Weave angleまたはOuter layer Weave angleの値は、最小角度(先頭行の2つ目のセル)と最大角度(最終行の2つ目のセル)の間である必要があります。
  8. Label欄に、この二重ケーブルシールドの固有のラベルを追加します。
  9. Createをクリックして二重ケーブルシールドを作成し、ダイアログを閉じます。