リスタート

シミュレーションの再開。

シミュレーションを再開または続行するには、追加のEngineファイルを作成するか、チェックポイントファイルを使用します。
  1. 最初のEngineファイルとは別のEngineファイルを使用するには、複数のEngineファイルの説明にある手順により、別のEngineファイルTEST_0002.radを作成します。この別のEngineファイルを入力ファイルとして使用してRadiossを開始すると、Radiossはユーザーが停止した箇所からジョブを継続します。
    注: このEngineファイルを使用したシミュレーションでは、エネルギー誤差と質量誤差の初期値はゼロです。
  2. チェックポイントファイルの手順に従ってチェックポイントファイルを使用することもできます。

計算の停止とRESTARTファイルの作成。

Altair Compute Console(ACC)でソルバーコントロールオプションにチェックを入れた状態でシミュレーションを開始すると、STOPオプションを使用し、Sendコマンドを選択することによって、コントロールファイルが自動的に作成されます。ソルバーコントロールオプションにチェックを入れていない場合は、実行データと同じディレクトリにコントロールファイルを作成することで、同じ操作を実行できます。作成するコントロールファイル*.ctlには、現在実行しているEngineファイルと同じ接頭辞を使用する必要があります。このため、最初のEngineを実行している場合は、次の行を記述したRunname_0001.ctlファイルを作成する必要があります。
  • /STOP

Radioss Engineが停止し、RESTARTファイルが書き出されます。

コントロールファイルで指定可能なその他のオプションについては、コントロールファイル(C-ファイル)のセクションをご参照ください。

RESTARTファイルに関する問題。

RESTARTファイルに関する問題が原因でEngineを開始できない場合は、RESTARTファイルRunname_0000_0000.rst(Starterによって作成されたファイル)が、Radioss Engineの実行ディレクトリにあることを確認します。RESTARTファイル作成の障害となっているエラーが、Starter出力ファイルに記録されていないか確認します。

実行時に複数のRESTARTファイルを作成する方法。

シミュレーション中に複数のRESTARTファイルを作成するには、RadiossのEngine入力ファイルRunname_run#.rad/RFILE/nオプションを使用します。

nは保持するRESTARTファイルの数です。n個のRESTARTファイルには、Runname_0001_cpu#_[i].rstによる形式でそれぞれ異なる名前が割り当てられます。[i]にはファイル固有の1文字が挿入されます。たとえば、最初RESTARTファイルの名前はRunname_0001_0000_I.rst、2番目のRESTARTファイルの名前はRunname_0001_0000_J.rstで、以下同様です。

同一の実行内で最大で18個のRESTARTファイルを書き出すことが可能です。

たとえば、モデルの名前がStarterではTEST_0000.rad、EngineではTEST_0001.radであるとします。

まず、EngineファイルTEST_0001.radで、/RFILE/nを定義する必要があります。たとえば、500サイクルごとに6つのRESTARTファイルを作成するには、次の行を記述します。
/RFILE/6 
500
これにより、モデルに応じて、カレントフォルダーに以下のようなRESTARTファイルが作成されます。
TEST_0001_0001_I.rst 
TEST_0001_0001_J.rst 
TEST_0001_0001_K.rst 
TEST_0001_0001_L.rst 
TEST_0001_0001_M.rst 
TEST_0001_0001_N.rst
注: ファイル名のリスタート文字は必ずIで始まります。したがって、この例では、TEST_0001_0001_I.rstから始まっています。

リスタート文字が“K”のRESTARTファイルを使用してジョブを継続するには、別のEngineファイルTEST_0002.radを作成する必要があります。このEngineファイルでは、キーワード/RUNを割り当てる必要があります。

例:
/RUN/TEST/2/K 
100

2つ目のEngineファイルを起動すると、RadiossTEST_0001_0001_K.rstの時点からジョブを継続します。