/MAT/LAW81
ブロックフォーマットのキーワード この材料則はcapのあるDrücker-Prager降伏基準に基づいています。ここにはFosterの原理に基づくひずみ硬化capモデルがあります。塑性には等方硬化が含まれます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW81/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
K0 | G0 | c0 | Pb0 | ||||||
α | Eps_max | ||||||||
fct_IDK | fct_IDG | fct_IDC | fct_IDPb | Isoft | |||||
Kw | n0 | S0 | U0 | ||||||
Tol |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
K0 | 初期体積弾性率 (実数) |
|
G0 | 初期せん断係数 (実数) |
|
c0 | 初期材料粘着力 (実数) |
|
Pb0 | 初期cap制限圧力 (実数) |
|
摩擦角 (実数) |
||
塑性流れ角度 (実数) |
||
α | 比率:
デフォルト = 0.5(実数) |
|
Eps_max | 最大ダイラタンシー(
) デフォルト = -1020(実数) |
|
体積塑性ひずみの初期値 3 (実数) |
||
fct_IDK | (オプション)体積弾性率のスケールファクター対塑性体積ひずみの関数識別子 4 (整数) |
|
fct_IDG | (オプション)せん断係数のスケールファクター対塑性体積ひずみの関数識別子 (整数) |
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fct_IDC | (オプション)材料粘着力のスケールファクター対相当塑性ひずみの関数識別子 (整数) |
|
fct_IDPb | (オプション)cap制限圧力のスケールファクター対塑性体積ひずみの関数識別子 (整数) |
|
Isoft | cap軟化フラグ
(整数) |
|
Kw | 孔の体積弾性率(水) (実数) |
|
n0 | 初期空隙率 (実数) |
|
S0 | 初期飽和度 (実数) |
|
U0 | 初期孔圧力 (実数) |
|
Tol | capシフト粘性の許容値 デフォルト = 1.0E-4(実数) |
|
粘性係数 デフォルト = 0.5(実数) |
例
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
kg m s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW81/1/1
LAW81
# RHO_I
1700
# K0 G0 c0 PB0
2.83E9 1.31E9 1 1
# PHI PSI
15 10
# ALPHA EPS_p_max EPS_0
.5 .02 .002
# Fct_IDK Fct_IDG Fct_IDc Fct_IDPb I_soft
0 0 3 4 1
# Kw n0 S0 U0
2.5E10 0.1 0.99 0.0
# Tol alpha_v
0.0001 0.5
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 3. FUNCTIONS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/3
Yield Hardening
# X Y
0 2000
.1 2002000
1 2002000
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/4
Cap Hardening
# X Y
-1 1000
0 1000
.001 30000
.0022 70000
.0024 80000
.004 100000
.0056 200000
.0078 800000
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- 降伏サーフェスは、次のように定義されます:
(1) ここで、
、右記の場合;
、右記の場合;
ここで、- p
- 圧力
- q
- フォンミーゼス応力
- c
- 材料の粘着力
- P0
- 圧力。ここで
- pb
- cap制限圧力
この材料では、降伏サーフェスと破壊サーフェスは同じです。
- 塑性流れは、次に定義するように、関連付けのない潜在的な流れGによって制御されます:
次の場合;
次の場合;
の場合、流れがcapで関連付けられるようになります。
- cap軟化が許可された場合、 は減少が可能になるので、それに続く曲線を適切な範囲で定義することをお奨めします。例えば、 の場合は、負の値です。
- 体積弾性率、せん断係数、材料粘着力、cap制限圧力の各初期値は、それぞれの値ごとにスケールファクター曲線とした関数を定義することによってスケーリングできます。この関数を定義しない場合、その値は定数と見なされます。以下に例を挙げます。
fct_IDK = 0の場合、
fct_IDK ≠ 0の場合、 、関数 はfct_IDで定義K
- 初期体積弾性率と初期せん断係数は次のように計算できます。
、
ここで、- ポアソン比
- コンクリートのヤング率
- 空隙率は、材料体積全体にボイドが占める体積の比率として定義します。
(2) 弾性材料ではボイドの体積は変化しません。一方、塑性材料では、空隙率の変化を次のように定義します。(3) - 水で満たされた孔による効果: 孔の初期状態は、初期空隙率n0、初期飽和度U0、初期孔圧力S0で定義し、次のように計算します。
(4) であれば、S0に入力した値は使用されず、S0は再計算されます。
- 後処理では以下のユーザー変数を使用できます:
USR1: 相当塑性ひずみEPSPD
USR2: 体積塑性ひずみEPSPV
USR3: 粘着力 c
USR4: cap制限圧力Pb
USR5: 孔圧力U
USR6: 空隙率n
USR7: 飽和度S
USR8: capシフト