/MONVOL/FVMBAG （廃止）

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1. surf_IDexは、3節点または4節点シェル要素（ボイド要素の場合もあります）に関連付けられたセグメントを使用して定義する必要があります。
2. 体積は、閉じていて法線が外向きである必要があります。
3. 横軸のスケールファクターは、エアバッグ関数の横軸の単位を変換するために使用されます。たとえば： (1)
   $$\text{F}(\text{t}\text{'})=\text{fct}\_\text{ID}\left(\frac{\text{t}}{{\text{Ascale}}_{\text{t}}}\right)$$
   ここで、tは時間です。 (2)

   $$\text{F}(\text{p}\text{'})=\text{fct}\_\text{ID}\left(\frac{\text{p}}{{\text{Ascale}}_{\text{p}}}\right)$$

   ここで、pは圧力です。

4. 初期圧力はP_extに設定されます。
5. ${\gamma }_i$ = 0の場合、エアバッグに初期充填されている気体の特性は、第1インジェクターによって供給される気体の特性に設定されます。
6. FVMBAG内の気体流は有限体積を使用して求められます。

   これらの有限体積の一部は、エアバッグ内部に配置され、特定のパートまたは内部体積全体を満たしているソリッドのグループを通してユーザーが入力できます。ユーザー定義ソリッドによって離散化されていない内部体積部分がまだ存在する場合、残りの体積は自動メッシュ生成プロシージャによって生成されます。この機能を使用して、例えばキャニスターをモデル化できます。

   有限体積は、三角端面のセット内に存在します。これらの頂点は、必ずしもエアバッグの節点と一致する必要はありません。エアバッグの外皮をモデル化する場合、4節点膜または3節点膜を使用できますが、３節点膜の使用を推奨します。

   
   
   図 1.

   
   
   図 2.

7. 流出速度は次の式で与えられます。
   (3)

   $${\text{u}}^2=\frac{2\gamma }{\gamma -1}\frac{\text{P}}{\rho }\left(1-{\left(\frac{{\text{P}}_{\text{ext}}}{\text{P}}\right)}^{\frac{\gamma -1}{\gamma }}\right)$$
   質量の流出速度は次の式によって定義されます。(4)

   $${\dot{\text{m}}}_{\text{out}}={\rho }_{\text{v}}*\text{vent}\_\text{holes}\_\text{surface}*\text{u}$$
   エネルギーの流出速度は次の式によって定義されます：(5)

   $${\dot{\text{E}}}_{\text{out}}={\dot{\text{m}}}_{\text{out}}\frac{\text{E}}{\rho \text{V}}={\left(\frac{{\text{P}}_{\text{ext}}}{\text{P}}\right)}^{\frac{1}{\gamma }}*\text{vent}\_\text{holes}\_\text{surface}*\text{u}\frac{\text{E}}{\text{V}}$$
   通気速度は、次の式で計算されます：(6)

   $${\text{m}}_{\text{out}}=\rho *\text{vent}\_\text{holes}\_\text{surface}*\text{fct}\_{\text{ID}}_{\text{V}}*{\text{Fscale}}_{\text{V}}(\text{P}-{\text{P}}_{\text{ext}})$$
8. T > T_ventの場合、または $\text{Δt}{P}_{def}$ よりも長い時間、圧力がP_defを超えた場合は、ベントホール膜は収縮します。
9. surf_ID_v ≠ 0（surf_ID_vが定義されている）場合。 (7)
   $$\text{vent}\_\text{holes}\_\text{surface}={\text{A}}_{\text{vent}}*{\text{fct}\_\text{ID}}_{\text{A}}(\text{A}/{\text{A}}_0)*{\text{fct}\_\text{ID}}_{\text{t}}(\text{t})*{\text{fct}\_\text{ID}}_{\text{P}}(\text{P}-{\text{P}}_{\text{ext}})$$

   ここで、A歯サーフェスsurf_IDの面積、A₀はサーフェスsurf_ID_vの初期面積です。

10. surf_ID_v = 0の場合（surf_ID_vは未定義）、ベントホールは無視されます。(8)
    $$\text{vent}\_\text{holes}\_\text{surface}={\text{A}}_{\text{vent}}*{\text{fct}\_\text{ID}}_{\text{t}}(\text{t})*{\text{fct}\_\text{ID}}_{\text{P}}(\text{P}-{\text{P}}_{\text{ext}})$$
11. 関数fct_ID_t'とfct_ID_P’を指定しなかった場合（識別子が0）、これらは1に等しいとみなされます。
12. 関数fct_ID_Aを指定しなかった場合、fct_ID_A(A/A₀) = 1であるとみなされます。
13. ベントホールのサーフェスは、次のように計算されます。(9)
    $$\begin{array}{ll}\text{vent}\_\text{holes}\_\text{surface}\hfill & {\text{=A}}_{\text{vent}}*{\text{A}}_{\text{non}\_\text{impacted}}*\text{fct}\_{\text{ID}}_{\text{t}}({\text{A}}_{\text{non}\_\text{impacted}}/{\text{A}}_0)*\text{fct}\_{\text{ID}}_{\text{P}}(\text{P}-{\text{P}}_{\text{ext}})\hfill \\ \hfill & +{\text{B}}_{\text{vent}}*{\text{A}}_{\text{impacted}}*\text{fct}\_{\text{ID}}_{{\text{t}}^{\prime }}({\text{A}}_{\text{impacted}}/{\text{A}}_0)*\text{fct}\_{\text{ID}}_{{\text{P}}^{\prime }}(\text{P}-{\text{P}}_{\text{ext}})\hfill \end{array}$$
    ここで、衝撃を受けるサーフェスは：(10)

    $${\text{A}}_{\text{impacted}}=\sum _{\text{e}\in {\text{S}}_{\text{vent}}}\frac{{\text{n}}_{\text{c}}\left(\text{e}\right)}{\text{n}\left(\text{e}\right)}{\text{A}}_{\text{e}}$$
    衝撃を受けないサーフェスは：(11)

    $${\text{A}}_{\text{non}\_\text{impacted}}=\sum _{\text{e}\in {\text{S}}_{\text{vent}}}\left(1-\frac{{\text{n}}_{\text{c}}\left(\text{e}\right)}{\text{n}\left(\text{e}\right)}\right){\text{A}}_{\text{e}}$$

    ここで、ベントホールsurf_ID_vの各要素eに対して、n_c(e)は、要素を定義している節点n(e)のうち衝撃を受ける節点の数を表しています。

    
    
    図 3. 衝撃を受けるサーフェス / 衝撃を受けないサーフェスと接触する節点

14. 関数fct_ID_t'とfct_ID_P’を指定しなかった場合（識別子が0）、これらは1に等しいとみなされます。
15. 接触中に空隙率を使用するためには、関係するインターフェース（インターフェースタイプ5および7の行3）において、フラグI_BAGを1に設定する必要があります。そうしなかった場合は、衝撃でインターフェースに押し込まれる節点は、A_impactedとA_{non_impacted}に関する前の式の被衝撃節点と見なされません。
16. 自動有限体積メッシングパラメータ

    
    
    図 4.

17. 有限体積は2つのステップで生成されます。
    • 第1ステップでは、エアバッグの外皮上に排他的に配置された頂点が生成されます。これにより、外皮の変形に合わせて有限体積を更新したり、以下の手順に対応したりできます（分かりやすくするために2次元で表示）：

      
      
      図 5.

      この手順では、方向V₃（指定された切断方向）と方向V₁の入力が必要です。切断方向に垂直な平面内の2つ目の方向V₂が計算されます。V₁とV₂の両方向で有限体積を配置して、切断幅を決定するためには、原点Oだけでなく、原点から正と負の両方向でカウントされた長さL_iとステップ数N_iも指定する必要があります。カッティング幅は、W_i = 2L_i / Nのように与えられます_i

      原点Oおよび長さL_i（Oからの正方向と負方向の両方を含む）によって水平面（V₃に対して垂直）内に描かれるボックスには、水平面に投影されたメッシュにその体積の外皮の境界ボックスが含まれている必要があります。これは、この体積全体が有限体積に分割されることを保証するために必要です。

    • 第2ステップでは、有限体積の水平切断が実行されますが、堅く折りたたまれたエアバッグの場合はほとんど役に立たない可能性があります。この作業は、特に、エアバッグを広げる前に注入気体によって満たされたキャニスター内で注入を行う場合に必要です。
      この第2ステップでは、エアバッグ内部に配置された頂点が生成される場合があります。エアバッグの膨張に合わせて頂点を移動するために、エアバッグの外皮上に配置された2つの頂点間の垂直セグメント（方向V₃と並行）にそれぞれの頂点が取り付けられます（図 6）。その参照セグメント内部の頂点の局所座標は、膨張プロセスを通して一定に保たれます。

      
      
      図 6.

      水平切断幅は次の式で与えられます：W₃ =2L₃ /N₃原点Oおよび長さL₃（正方向と負方向の両方を含む）によってV₃方向に与えられるセグメントには、V₃方向のメッシュ投影に体積の外皮の境界ボックスが含まれる必要はありません。これは、2番目のステップでは既存の有限体積のみがカットされるためです。

18. 自動メッシングに実際に使用されるベクトルV₁は、ベクトルV₃に対して入力ベクトルが直交化されたあとで取得されます。
19. エアバッグの膨張プロセス中に有限体積がエラーになる（体積が負の内部質量になるか、エネルギーが負になる）場合は、計算を継続するために、その近傍のいずれかと結合されます。次の2つの結合アプローチが使用されます。
    • 全体結合： 有限体積は、その体積がすべての有限体積の平均体積に特定の係数をかけた値より小さくなった場合に結合されます。Igmergフラグは、平均体積として現在の平均体積を使用するか（Igmerg =1）、初期平均体積を使用するか（Igmerg =2）を指定します。平均体積から最小体積を求めるための係数は、Cgmergです。
    • 近傍結合： 有限体積は、その体積が近傍の平均体積に特定の係数をかけた値より小さくなった場合に結合されます。平均体積から最小体積を求めるための係数は、Cnmergです。
20. CgmergとCnmerg の両方が0でない場合は、両方の結合アプローチが同時に使用されることを意味します。強い衝撃を与える場合は、q_a = 1.1およびq_b = 0.05を設定することを推奨します。
21. 2層の布が物理的に接触している場合は、有限体積間に流れが発生しないはずです。インターフェースギャップが原因で数値的にはこのようになりません。Hminは、浸透性を有する三角面の最小の高さを表しています。この値よりも小さい三角面は、不浸透性を有します。その値は、エアバッグのセルフ接触インターフェースのギャップに近づける必要があります。
22. Nlayer、Nfacmax、Nppmaxは、有限体積作成プロセスを支援するメモリパラメータです。これらの値を変更しても、計算が停止することはありません。値を増やすと、自動メッシングのためのメモリ量が増え、計算時間が短縮されます。
23. 有限体積作成プロセスでは、最初に、平面多角形が作成され、その後で、閉じた多面体に組み立てられ、三角端面に分解されます。Nppmaxは、これらの多角形に含まれる頂点の最大数です。
24. Iref = 1の設定はモニター体積タイプFVMBAG または FVMBAG1に対して/REFSTAに基づいた参照ジオメトリにのみ働きます（/XREFに基づいた参照ジオメトリはまだサポートされていません）。
25. 内部サーフェスまたはバッフルをモニター体積内の気体流れの障害物として考慮に用いるには、有限体積法のみ可能です。内部サーフェスは、モニター体積の外部および内部サーフェス節点と一致する節点があるTETRA4（HEXAおよびPENTAの場合もあります）のように、モニター体積がソリッド要素で満たされている場合のみ、FVMで考慮されます。（これらのソリッドはgrbrick_IDで定義する必要があります）。材料モデルがLAW19の内部サーフェス繊維にのみ、空隙率を、0（空隙率なし）から1（空隙率完全）（ベント）の範囲で適用できます。気体流の方向が内部サーフェスの法線方向と反対の場合は、内部サーフェス上でインジェクターサーフェスも定義できます。
26. ベントホールのサーフェスの要素（surf_IDv）がインジェクター（surf_IDinj）に属している場合、この要素はベントホールから無視されます。t = 0の時点で計算される定数cの補正係数f がベントホールのサーフェス全体に適用されます(12)
    $$f=S_{\mathit{vent}}/(S_{\mathit{vent}}-S_{\mathit{injector}})$$