FIALAタイヤ

FIALAタイヤモデルは、MBDアナリストが完全に理解できるほどシンプルであるため、フルビークルシミュレーションの最初の足掛かりを提供します。さらに、フォース、およびタイヤ / 路面の相互作用によって生成されるトルクでは、一連の物理的に有意義なパラメータが使用されます。

一般的な測定により広範な実際のタイヤモデルに対するこのようなパラメータの値を取得し、その値をこのシンプルなタイヤモデルに組み込むことはそれほど難しくはありません。
一方、FIALAタイヤモデルは、フォースとトルクの計算時にいくつかの仮定を行います。そのため、次に挙げる単純化に反さない限定された車両動作にのみ適用することができます。
  • 接触パッチは長方形である。
  • 接触パッチのフォースは一様に分布する。
  • タイヤのカーカスの慣性に起因するジャイロトルクは無視される。ただし、これらはタイヤの質量と慣性をホイールに追加することで考慮できる。

このモデルは、キャンバーのフォースとモーメントの効果が考慮されるように更新されています。実際のタイヤは上記で説明したような挙動はしないため、FIALAタイヤモデルの適用は主に平坦な路面での車両操作に限定されることに注意してください。

FIALAのタイヤモデルを使用するには、[MODEL]ブロックが以下のように指定されているタイヤのプロパティファイルを選択します。

  • Property_file_format = ‘USER’
  • Function_name = 'mbdtire::USER_FIALA'