プライの種類

プライ材料プロダクト種類

プライの具体的な挙動とプロダクトは、プライタイプを使用して指定できます。プライタイプの選択によって、特定タイプの挙動が操作され、特定のポイントでの厚み、方向、トウの数の変化など、空間的効果がドレープテーブルに抽象化されます。これにより、ユーザーは、材料、方向、厚み、形状など、より高度な公称プライデータに重点を置くことが可能になります。

注: ドレープシミュレーション、プライ座標系の割り当て、プライ法線の反転など、標準の空間的修正は、次の表にリストする例外を除くすべてのプライタイプに適用できます。
タイプ 説明
Core 厚みの空間的変化は、割り当てられたドレープテーブルを介して管理されます。一般に、公称プライ厚はコア全体の厚みであり、ランプは、1.0未満の係数としてドレープテーブルに取り込まれます。空間的変化は、HyperMeshでソリッドジオメトリを作成することで手動で定義するか、ソリッドジオメトリとしてCADからインポートすることができます。このプライタイプを使用してプライをリアライズすると、厚みデータがドレープテーブルにマップされます。
均質化された織り 均質化された織りプライタイプは、プライの厚み方向に沿って材料のスケールが均質化された布地をモデル化するのに使用します。この場合、縦糸トウと横糸トウはE1=E2となるように均質化されます。
このプライタイプがドレープされた場合、これは一方向織りプライタイプに自動的に変換されます。これは、縦糸トウと横糸トウの間の新しい非公称切り取り角度に基づいて、このプライ全体の材料プロパティが新しい異方性材料になるからです。


図 1.
シェルからソリッドへの層分割 シェルからソリッドへの変換時に生成される積層ソリッド要素の数を指定するために使用されます。これを積層材内に配置することで、これらのプライが各ソリッド層内に編成されます。例えば、[ply1/ply2/dummy ply/ply3/ply4]という積層順序の積層材は、2層のソリッド要素を生成し、1つ目のプロパティには[ply1/ply2]が含まれ、2つ目のプロパティには[ply3/ply4]が含まれます。
一方向 一方向がデフォルトのプライタイプです。他のプライタイプとは異なり、このプロダクトの詳細を取得するために、ドレープテーブル内で追加の空間的修正を加える必要はありません。
一方向織り 一方向織りは、割り当てられた材料のスケールが、織りプロダクトを構成する縦糸 / 横糸トウと等しい布地をモデル化するのに使用します。この織りは4つのスライスとしてモデル化され、各スライスはプライ全体の厚みの4分の1であり、slice1=warp1、slice2=weft1、slice3=weft2、slice4=warp2です。プライの剛性が対称になるように4つのスライスが使用されます。


図 2.
巻き付け 巻き付けプライタイプは、フィラメントワインディングを使用して製造されるパートをモデル化するのに使用します。これは、HyperMesh内の1つのプライが特定の巻き角の1つの巻き付け層と同等になるように定義されます。空間的に変化する厚み、方向、および特定の要素を通過するトウの数の詳細は、ドレープテーブル内で処理されます。

巻き付けモデルのデータは、製造シミュレーションから得られます。このデータは、OptiStructのプライベースの.femデータ形式でインポートする必要があります。

注: HyperMeshでは、このプライタイプをドレープすることはできません。厚みと方向の空間的変化は、外部製造シミュレーションによって特定されます。