Subsystemブラウザを開く

Subsystemブラウザでは、任意のエンティティを使用して、CAEサブシステムレベルのモデルを作成、整理、管理することができます。

アセンブリリボンから サブシステムツールをクリックします。


図 1.
Subsystemブラウザが開きます。

サブシステムのすべての内容とすべてのエンティティが表示されます。

Subsystemブラウザは、Modelブラウザと同様のレイアウトになっています。最初の階層にグループ化されたエンティティフォルダーがあり、次の階層にソルバー固有のサブタイプがあります。最初の階層、2つめの階層のいずれかをダブルクリックすると、特定のエンティティビューを呼び出すことができます。また、オプションで、Subsystemブラウザ自体のすべてのエンティティを表示する3つ目のレベルもあります。3つ目のレベルをオンにするには、Subsystemブラウザで右クリックし、Configure Browserを選択します。Show entities under subfoldersオプションにチェックを入れ、OKをクリックします。
図 2.

デフォルトでは、以下の属性が表示されます。

カラムを右クリックして適切な属性を選択/非選択することによりカラムの追加または削除ができます。

Name
サブシステムとエンティティの拡張可能なリスト。
ID
サブシステムとエンティティの識別番号。
Color
サブシステムとエンティティの色。
UID
サブシステムとパート固有のID
Revision
サブシステムとそれに含まれるパートのMajor、Study、Libraryのリビジョン。
Representation
読み込まれたサブシステムのリプリゼンテーション。
Comment
ユーザー定義のコメントは、保存時にサブシステムのリプリゼンテーションに割り当てられます。

エンティティエディター

サブシステムを選択していれば、その属性が表示されます。選択した1つのサブシステムのみを編集できます。

エンティティ

エンティティエディターで節点、要素、荷重、座標系、ベクトル、およびビーム断面エンティティが表示されます。これらの各エンティティは選択できます。この操作で選択オプションが表示されるので、選択への追加や選択からの削除によってサブシステムの内容を更新できます。

サブシステムに複数のインクルードがあると、デフォルトのエンティティエディターには‘すべて’のインクルードの内容が表示されます。この場合、選択内容からエンティティを追加することはできません。まず“Include”オプションから適切なインクルードを選択することで、内容の追加先とするインクルードを選択する必要があります。


図 3.

エンティティを確認することもできます。

Dependent Entities

Dependent Entitiesは、破損している可能性があるサブシステムの内容を表示するためのオプションです。次の4種類の設定が用意されています。
Off
デフォルトの設定。従属エンティティを確認する設定にしていると、ブラウザでサブシステムを選択するときの応答が遅くなります。
Missing
子エンティティの親エンティティが表示されていたので、その子エンティティが存在していたと想定されるものの、実際にはサブシステムに存在しない場合にエンティティの欠落となります。要素と節点の場合は、サブシステムにそれらのエンティティが存在せず、コンポーネントが存在している場合に、それらのエンティティが欠落していることになります。
Additional
欠落とは逆の状態です。サブシステムにエンティティが存在していても、その親が存在しない場合に、エンティティが余剰なこの状態になります。たとえば、サブシステムに節点が存在していて、コンポーネントが存在しない場合です。すべてのエンティティをサブシステムに整理している場合、いずれかのサブシステムにエンティティの余剰があると、そのエンティティが別のサブシステムで欠落しています。
Shared
共有できるエンティティは節点のみです。接合している複数の要素が、互いに別々のサブシステムに整理されていると、共有状態になります。この場合、2つのサブシステムに共有として参加している節点がハイライトされます。これらの節点は、2つのサブシステム間で共有する境界であるからです。

上記のエンティティをすべて確認できます。欠落しているエンティティのみが表示されるようにしたうえで、Entitiesオプションを使用して、それらの欠落エンティティを選択および整理することによってサブシステムを修正できます。

ライブラリとリプリゼンテーションのデータ

ライブラリデータには、サブシステムのリビジョンとしてメジャー、スタディ、ライブラリが示されます。リプリゼンテーションが保存されていたライブラリの名前も示されます。リプリゼンテーションと共に保存されたコメントはここに表示されます。

リプリゼンテーションデータには、リプリゼンテーションの名前および保存されているリプリゼンテーションのファイルパスが示されます。

Organize Settings

複数のサブシステム間でエンティティを共有している場合、サブシステムの内容と動作を管理するときにどの従属エンティティを移動するかを指定します。

サブシステムにエンティティを移動する場合は、そのサブシステムに整理する従属エンティティも指定できるカスタマイズ可能なオプションがあります。たとえば、コンポーネントを移動すると、それに関連付けられた節点、要素、プロパティ、材料もデフォルトで移動します。

エンティティが共有されている場合(複数の参照がある場合)のアクションを指定する副次的なオプションもあります。たとえば、プロパティを移動するとき、そのプロパティを持つ材料が別のプロパティでも参照されている場合に、プロパティと共に材料も移動するかどうかを指定するオプションがあります。

インクルードの移動であれば、整理の設定は無視され、インクルードの内容のみが移動します。

これらの設定にアクセスするには、Subsystemブラウザを右クリックして、コンテキストメニューからOrganize Settingsを選択します。