Teamcenter - HyperMesh Integration

パート / アセンブリ階層、パート属性、リプリゼンテーション情報を含むBOMに関するすべての情報は、Partブラウザに表示されます。

リプリゼンテーション(HyperMeshセッション)属性は、ここではPDM属性とは独立して表示されます。Attribute列の表示は、Column Visibilityダイアログでオンまたはオフを切り替えることができます。このダイアログは、コンテキストメニューからColumn Visibilityを選択してアクセスします。

リプリゼンテーションオプション

オプション 説明
Create BatchMesherを介してHyperMeshリプリゼンテーションを作成します。
Save 選択されたパートのリプリゼンテーションを、選択されたエイリアスとファイルタイプを基に保存します。
Add 選択されたパートのリプリゼンテーションを、選択されたエイリアスとファイルタイプまたはパートライブラリを基に追加します。
パートアセンブリまたは複数パートを追加した場合、Add Representationsダイアログは、リプリゼンテーションファイルを複数のパートに同時にマップし割り当てます。


図 1.

BOM内に適切なメタデータがある場合、エイリアス値はあらかじめ選択されています。Representation Folder選択後、リプリゼンテーションファイルはTeamcenter命名規則に従いマップされます。その後、エイリアスおよびリプリゼンテーションファイルの値は自由に選択または更新することができます。

行のステータスを表す、インジケーターが各パートに表示されます。
Skip
リプリゼンテーションにマップされていないまたは選択されていないパート。
OK
エイリアスおよびリプリゼンテーションが選択されているパート。
Overwrite
選択されたマッピングによって上書きされるすでにリプリゼンテーションを持つパート。
Duplicated
同じリプリゼンテーションファイルが複数のパートに選択されている、または選択されたリプリゼンテーションはすでに同じBOM内で別のパートで使用されている。

リプリゼンテーションが重複する場合、リプリゼンテーションを追加時にOKをクリックすることはできません。

Load パートリプリゼンテーションをカレントのTeamcenter-HyperMeshセッションから、またはパートライブラリから読み込みます。

選択されたパートに、セッションに読み込まれたリプリゼンテーションがすでに存在する場合、新しいリプリゼンテーションを読み込む前に既存のものを破棄するかどうかの確認メッセージが表示されます。

既存のリプリゼンテーションを最初に破棄しなかった場合、新たに読み込まれるリプリゼンテーションは既存のリプリゼンテーションの上にインポートされ、読み込み時の設定が使用されます。

Unload 選択したパートのリプリゼンテーションを破棄します。
Delete 選択したパートリプリゼンテーションをカレントのTeamcenter-HyperMeshセッションから、またはパートライブラリから削除します。
Reload パートリプリゼンテーションを元の状態に戻します。
Settings リプリゼンテーションのインポート時に使用される読み込みに関する設定を表示します。

Teamcenter - HyperMesh 環境のセットアップ

Teamcenterの統合環境は、Partブラウザの基本機能に更に追加するカスタムレイヤーを必要とします。

HyperMeshをTeamcenter経由で起動した場合、環境設定は自動的に行われます。しかし、すべての統合機能は、環境を手動で設定することでアクセスできるようになることがあります。

Teamcenter - HyperMesh環境の手動設定:

  1. インストレーション環境におけるTeamcenter - HyperMeshカスタムレイヤーの場所を確認します。
    これは、デフォルトでは、<ALTAIR_HOME>\hwdesktop\hm\scripts\br\views\modules\custom\TC<ALTAIR_HOME>は、HyperWorksをインストールした際のベースフォルダー)です。例:C:\Program Files\Altair\HW\2022\hwdesktop\hm
  2. 環境変数HW_CONFIG_PATH=<ALTAIR_HOME>\hwdesktop\hm\scripts\br\views\modules\custom\TC\propertiesを設定します。
  3. 環境変数HM_CAT_CUSTOM=<ALTAIR_HOME>\hwdesktop\hm\scripts\br\views\modules\custom\initTC.tclを設定します。
    注: 一般的なTeamcenter - HyperMesh integrationではなくユーザーによる特別なカスタマイゼーションが施されている場合、HM_CAT_CUSTOMをinit<XYZ>.tclファイルに設定します。ここで、<XYZ>は、個々のカスタムレイヤーにおける名称を意味します。

Teamcenterの更新

Teamcenter-HyperMesh Integration経由のTeamcenter更新

HyperMeshがTeamcenter - HyperMesh Integrationを介して起動された場合、更新されたデータは更新直後にTeamcenterにインポートされます。



図 2.

TeamcenterのManual PLMXML Importを介したTeamcenter更新

BOMが手動で読み込まれた場合、たとえば、HyperMeshがTeamcenter-HyperMeshインテグレーションを介さず起動された場合など、更新されたPLMXMLパッケージを手動でTeamcenterにインポートすることができます。

  1. エクスポートされたBOM PLMXMLを、モノリシックファイル(保存されている場合)を含むフォルダーと共にコピーし、保存/更新されたリプリゼンテーションをTeamcenterからアクセス可能なフォルダーにコピーします。
  2. Import PLMXMLを選択し、更新をインポートします。


    図 3.

BOMのインポート

Teamcenter経由でHyperMeshにBOMをインポート - HyperMesh Integration

直接HyperMeshを起動し、選択したBOMをインポートします。
選択したBOMと関連したファイルはTeamcenterからエクスポートされ、HyperMeshPartブラウザ(以前のバージョンではアセンブリブラウザ)に自動的に読み込まれます。


図 4.

BOMダイアログ経由でのBOMのHyperMeshへのインポート

  1. Teamcenterで、Pre-Processor Integrationオプションを選択して、PLMXMLパッケージを最後に実行したフォルダー、つまり、セッションが終了するまでTeamcenterがアクセスするフォルダーにエクスポートします。
    終了時、Teamcenterから更新を受け入れるか破棄するかの確認メッセージが表示されます。最後に実行したフォルダーは自動クリーンアップされます。
  2. PLMXMLパッケージをエクスポートすると、Export PLMXML for Pre-Processorオプションを選択することでいつでもアクセスできます。


    図 5.
  3. 結果のPLMXML BOMファイルは関連するデータファイルとともにサイトのデータフォルダーにエクスポートされます。これは、のFile > Import > BOMを介して直接HyperMeshにインポートできます。

BOMはPartブラウザ内で表示されます。

BOMのエクスポート

  1. Partブラウザで、モデルパートアセンブリを右クリックし、コンテキストメニューからExport PLMXMLを選択します。
    Export - BOMダイアログに自動的に移動するので、ここで正しい名前とパスを設定します。Teamcenter- integrationでは、ファイル名はlst_output.xmlを使用することを想定しています。
  2. エクスポートされるBOMファイルのファイルタイプをPLMXMLまたはUDMXMLから選択します。
    Teamcenter-HyperMesh processでは、PLMXMLが使用されます。
  3. File欄にエクスポートされるBOMファイルのパスを入力します。
    Teamcenter-HyperMesh processの場合、ファイル名は、lst_output.xmlを指定する必要があります。また、元のBOMファイルlst_input.xmlと同じ場所に保存します。
  4. 既存のBOMファイルを上書きする場合、Prompt before overwriteを選択してください。
  5. PLMXML Master Format属性値に基づいてBOMエクスポート時にアセンブリモノリシックファイルを保存するには、Save Monolithic HM binary fileを選択します。
  6. エクスポートされたBOMファイルを書き出す前のパート属性に基づいてPDM属性を更新するには、Upload to PDM Repositoryを選択します。
    このオプションを使用すると、セッション内で行われた属性の更新をTeamcenterに確実に戻します。
    注: このオプションはエクスポートされるファイルタイプにPLMXMLが選択されており、少なくとも1つのPDMリポジトリが登録されているときのみ有効です。

CADリプリゼンテーションの読み込み

パートリプリゼンテーションをカレントのTeamcenter-HyperMeshから、またはパートライブラリから読み込みます。

CADリプリゼンテーションが読み込まれた場合、読み込まれたCADリプリゼンテーションのためのコンポーネントが作成されます。材料とプロパティがCADファイル内にある場合は、これも作成され、Partブラウザのカラムにその値が表示されます。コンポーネントの名称の規則は未適用、あるいは、この時点での材料とプロパティの自動作成が行われていません。したがって、メッシュリプリゼンテーションが作成される前にCADファイル自身の中で情報を確認することが可能になります。Teamcenter-HyperMesh 命名規則に沿って、コンポーネントの名称決定と材料およびプロパティに関する処理がメッシングプロセス実行中に行われます。

HyperMeshセッションからのリプリゼンテーションの読み込み

  1. Partブラウザ内でパート / パートアセンブリを右クリックし、コンテキストメニューからRepresentations > Load > from Sessionを選択します。
  2. Change RepresentationsダイアログのLoadタブで読み込むリプリゼンテーションのタイプを選択します。
    リポジトリに存在するリプリゼンテーションはRepresentations列に示され、その可用性はAvailable列に示されます。


    図 6.
  3. 使用できないリプリゼンテーションをChange Representationダイアログから直接BatchMesherに送るには、Batch Mesh Unavailableを選択します。
    注: Batch Mesh Unavailableが選択されている場合にOKをクリックすると、使用可能なリプリゼンテーションも読み込まれます。
  4. パートライブラリにリプリゼンテーションを保存するには、Save to Libraryチェックボックスを選択します。
  5. OKをクリックします。
  6. Confirm Load Representationダイアログでリプリゼンテーションの読み込み方法を指定します。
    • 選択したパートの有効なリプリゼンテーションを現在のセッションに読み込むには、Load Allをクリックします。
    • 選択されたパートのリプリゼンテーションがすでに読み込まれている場合にこれを無視するには、Skip Loadedをクリックします。
リプリゼンテーションが作成され、リポジトリに保存されると、これらはAvailable Representationsペインに表示されます。

リプリゼンテーションのパートライブラリからの読み込み

パートライブラリに保存されたリプリゼンテーションを持つBOMを読み込んだ後、保存されたリプリゼンテーションを読み込むことができます。

  1. Partブラウザ内で、パート / パートアセンブリを右クリックし、コンテキストメニューからRepresentations > Load > from Libraryを選択します。
  2. Change RepresentationダイアログのLibraryタブでリプリゼンテーションを選択し、OKをクリックします。
選択されたリプリゼンテーションは、ファイルシステムのRepresentationフォルダーに読み込まれます。同時に、パートライブラリからファイルが読み込まれる際には、BOMがインポートされるたび、ファイルがRepresentationフォルダーに読み込まれます。


図 7.

メッシュリプリゼンテーションの作成

  1. Partブラウザで右クリックしコンテキストメニューからRepresentation > Createを選択します。
  2. Change RepresentationダイアログのCreateタブでNVH_Standard_8リプリゼンテーションを選択します。
    各リプリゼンテーションは、自身のエイリアスとファイルタイプによって一意に特定されます。たとえば、 “NVH_Standard_8/HyperMesh”と“NVH_Standard_8/Nastran”リプリゼンテーションなどがあります。

    利用可能なPLMXMLメタデータ、解析分野、メッシュリプリゼンテーション、メッシュ密度を基に、適切なリプリゼンテーションが自動的に選択されます。適切なメタデータがない場合、作成するリプリゼンテーションタイプを選択できます。Change RepresentationダイアログのCreateタブでは、HyperMeshリプリゼンテーションのみが作成できます。

    Teamcenter-HyperMesh統合の現在のルールにおいては、パートにおいてファイルに対して1つのリプリゼンテーションのみ指定可能です。これは、各パートに対して1つのHyperMeshファイルタイプリプリゼンテーション、Nastranファイルリプリゼンテーション、CADリプリゼンテーション、またはその他を持つことが可能であることを意味します。たとえば、NVH_Standard_8/HyperMeshリプリゼンテーションを作成し、続いてNVH_Coarse_15/HyperMeshリプリゼンテーション、NVH_Coarse_15/HyperMeshを作成した場合、リプリゼンテーションは、与えられたパートのHyperMeshリプリゼンテーションだけになります。


    図 8.
  3. パートライブラリに新規に作成されたリプリゼンテーションを保存するには、Save to Libraryチェックボックスを選択します。
  4. OKをクリックします。

BatchMesherが起動され、適切バッチメッシング用パラメーターおよび品質基準ファイルを使用してメッシュが作成されます。

パラメーターおよび品質基準ファイルは、インストレーションすると提供されるbatchmesher_config.cfgファイル内で設定されています。

バッチメッシュ後の処理の一部として、各パートのコンポーネントがTeamcenter-HyperMesh命名規則にしたがって作成されます。更に、読み込まれたリプリゼンテーション(この場合NVH_Standard_8 in this case)が表示され、PLMXML BOM内の値によってコンポーネントID(CID)、プロパティID(PID)、材料、および板厚が作成されます。


図 9.

PDMからのメタデータの更新

  1. Partブラウザで更新するパート上を右クリックし、コンテキストメニューからRepresentations > Updateを選択します。
  2. メタデータが更新されます。
    • 選択したパート、パートコンポーネントの名前を変更、または存在しない場合は新規に作成します。
    • PDM Material、PDM MIDを基に材料を作成します。

      与えられたIDの材料がすでに存在する場合、既存の材料プロパティの上書きや上書きを避けるため作り直されることはありません。

      線形の属性のみ更新されます。デフォルトのsteel属性における単位系はmillimeter, second, tonne, and Newtonに設定されています。

    • PDM PID、PDM Thickness*を基にプロパティを作成します。

      与えられたPIDのプロパティがすでに存在する場合、その板厚の値はPDM Thicknessによって更新されますが、既存のプロパティが作り直されることはありません。関連するメタデータは、既存のプロパティカードの値を上書きすることがないように更新されます。

    注:

    *PDM MeshFlag属性がSMT (Solid Mesh Tetra)またはSMH (Solid Mesh Hexa)に設定されている場合、ソリッドカードイメージがプロパティに割り当てられます。

メタデータをPDMに同期

PDMメタデータ(PDM PID、PDM Thickness、PDM Material、およびPDM MID)を選択したパート/パートメタデータ(PID、Thickness、Material、MID)を基に同期させます。

Partブラウザで同期するパート上を右クリックし、コンテキストメニューからRepresentations > Sync Metadataを選択します。

*パートが複数のプロパティを有する場合、Sync Metadata選択時に最初のプロパティのみがPID PDM欄に表示されます。

HyperMeshモデルを保存または開く

HyperMeshファイルはいつでも保存することができます。HyperMeshセッションは、階層、メタデータ、リプリゼンテーションを含むBOMに関連した情報がすべて保存されます。これらの情報の読み込み、表示、編集には、オリジナルのPLMXML BOMファイルは必要ありません。

現在のHyperMeshモデルの保存

  1. メニューバーから、File > Save As > HyperMesh Modelをクリックします。
  2. Save Model Asダイアログで、作業ディレクトリにモデルを保存します。

HyperMeshモデルを開く

  1. メニューバーから、File > Open > HyperMesh Modelをクリックします。
  2. Open Modelダイアログで保存済みのHyperMeshモデルを開きます。
BOMに関連したすべての情報は、セッション内で最後に読み込まれたリプリゼンテーションと共に保管されます。


図 10.