自動メッシュサイズ

モデルにとって理想的なメッシュサイズがわからなくても、メッシュを素早く作成できます。粗いメッシュサイズ、標準のメッシュサイズ、または細かいメッシュサイズを使用して、モデルの周波数、解法、媒質特性、および湾曲が考慮に入れられたモデルにとって適切なメッシュサイズを決定します。

メッシュサイズが自動的に決定されると、メッシュは、伝搬媒質内の電磁波の波長に応じて離散化されます。各解法には、メッシュサイズに影響を与えるさまざまな要件があります。ほとんどの場合は、coarse、standard、またはfineオプションを使用した自動メッシュサイズによって適切な結果が得られますが、その場合でもローカルメッシュ細分化が必要になることがあります。

coarse、standard、またはfineオプション1を使用して自動メッシュサイズを作成する際は、次のモデル特性が考慮されます:
周波数
モデルのシミュレーション周波数は、生成される自動メッシュに影響を与えます。最短波長は最高シミュレーション周波数に対応しています。
ソルバー手法
問題の解析に使用されるソルバー手法は、メッシュ要件に影響を与えます。たとえば、有限要素法(FEM)モデルでは四面体の設定が必要であり、モーメント法(MoM)解析では三角形とワイヤの設定が必要である一方、ハイブリッド解析では複数の解法のメッシュ要件を考慮する必要があります。
誘電特性
モデル内の媒質の誘電特性は波長に影響を与えます。誘電体媒質はすべての場合に考慮されます(ただし無限層が使用される場合は除きます)。無限層が使用される場合は、ローカルメッシュ細分化を適用する必要があります。
形状の湾曲
正確な解析結果を得るために細かいメッシュを使用することが最重要でない場合でも、形状のさまざまな側面を正確にモデル化することが必要になる場合があります。自動メッシュサイズでは、元の形状に可能な限り正確に従います。
Tip: Create meshダイアログのAdvancedタブでメッシュ設定を変更して、生成されるメッシュにどのような影響を及ぼすのかを確認してください。

自動メッシュ設定は、メッシュサイズが(ローカルにもグローバルにも)設定されていない領域、フェイス、エッジ、およびワイヤにのみ適用されます。ローカルメッシュ細分化がモデル内の個別コンポーネントに適用された場合は、ローカルメッシュ細分化の優先度が高くなるため、自動メッシュサイズによって上書きされなくなります。

1 coarse、standard、またはfineメッシュオプションはCreate meshダイアログで使用できます。