VEPを使用したモデルの解析
ボリューム等価原理(VEP)を使用してモデルを解析するには、それぞれの該当領域に対してVEPをアクティブにする必要があります。
最新のリリースで新規に追加された機能の紹介です。
Feko Getting Started Guideでは、Fekoをはじめて使用する場合に必要となる部分を手順を追って紹介します。
Feko Example Guideでは、Fekoのコンセプトと基本を学ぶための例題集を掲載しています。
Fekoは、任意形状の3Dオブジェクトを含む電磁界解析に使用される複数の解法を備えた包括的な電磁気ソルバーです。
CADFEKOを使用して、グラフィカル環境で形状またはモデルのメッシュを作成およびメッシングし、解析設定と計算要求を指定します。
CADFEKOを使用して、ソルバーに対応した入力ファイルをソルバーシミュレーション用に設定します。
ここでは、CADFEKOアプリケーションウィンドウ内の主な要素と用語を示します。
CADFEKOには、好みに合わせてカスタマイズできるさまざまなデフォルト設定が用意されています。
大量のサンプル点を持つ3Dモデルとグラフを効率的にレンダリングできるように、多数のレンダリングオプションが用意されています。
メッシングしていないCADFEKOモデルと計算要求を、後で使用できるように.cfxファイルに格納します。
3Dビューを使用してモデルを表示し、操作します。キーボード、マウス、またはその両方を組み合わせて使用し、3Dモデルをズーム、回転、およびパンできます。3Dマウスを使用して、ビューを指定したり、モデルの特定のパートを選択することができます。複数の3Dビューがサポートされています。
モデルの寸法単位、変数、指定ポイント、ワークプレーン、およびモデルの範囲を定義します。
標準構造を使用して完全にパラメトリックで複雑なCAD形状を作成し、これらに対してブーリアン演算を実行します。
コンポーネントライブラリには、アンテナやプラットフォームなどの広く使用するコンポーネントが豊富に用意されています。
アセンブリは、形状パートやメッシュパートの編成に使用するツールです。これにより、モデルツリー内で形状パートやメッシュパートをグループ化できます。
メッシュパートはCADFEKOで操作できます。基本的なメッシュの編集および修正機能では、三角形の追加や削除、およびメッシュパートのマージが可能です。
幅広い業界フォーマットからCAD(形状)モデルまたはメッシュモデルをCADFEKOにインポートして、時間と開発コストを節約します。
CADFEKOモデルは、業界標準のさまざまな形状およびメッシュフォーマットにエクスポートして、他のアプリケーションで使用することができます。
遠方界データ、近傍界データ、球モードデータ、またはPCB電流データを使用して界データまたは電流データを定義します。等価給電源または受信アンテナの定義には、界/電流定義を使用します。
特定の材料特性を持つ媒質を定義したり、事前定義の媒質を媒質ライブラリからインポートしたり、モデルの媒質を媒質ライブラリに追加することができます。
定義された媒質は、さまざまな方法でモデルに適用できます。一部の媒質設定は領域に適用され、それ以外はフェイスやワイヤに適用されます。媒質の定義ルールは、解法によってさまざまです。
周期的境界条件(PBC)を使用して、無限の周期的構造を解析します。PBCは一般的に、周波数選択面(FSS)構造の解析に適用されます。
寄与要素(各要素の直接給電部によるもの、または間接カップリングによるもの)のアレイから成る任意の有限アンテナアレイを作成し、効率的な領域グリーン関数法(DGFM)を使用して解析します。
ウィンドウツールを使用して、一群のポイント、法線、オプションのU′V′パラメータによって拘束された湾曲した基準サーフェスを定義します。その後、この拘束サーフェスは、ワークサーフェスを作成するための基準として使用されます。このワークサーフェスでは、ウィンドウ層および湾曲したパラメータ表記のウィンドウアンテナ要素を作成できます。
電磁適合性と電磁干渉に関する多くの問題は、ケーブルの放射、照射、または他のケーブル、デバイス、アンテナへのカップリングに関係しています。ケーブルモデリングツールとソルバーを使用して、カップリングと放射を解析します。
周波数領域の結果については、電磁界と電流は単一の周波数または周波数範囲で計算されます。時間領域差分法(FDTD)ソルバーを使用している場合、周波数を指定して、ネイティブの時間領域結果を周波数領域に変換する必要があります。
アンテナの励振は通常は複素電圧として指定されますが、合計の放射電力または給電電力を指定する場合にも役立ちます。結果はスケーリングされ、目的とする給電電力レベルをもたらします。
ポートとは、エネルギーがモデルに入ったり(給電源)出ていったり(シンク)することができる場所を数学的に表現したものです。ポートを使用して、モデルに給電源や個別の負荷を追加します。
給電源はモデルを励振または照射するために使用し、電流を発生させます。
複雑な給電ネットワークは、一般ネットワークブロックを使用してこれを回路表現として含めることで簡素化できます。
複数の設定を使用して、単一のモデルに対して複数の解を取得します。複数の設定を使用すると、別々の解析要求による複数のモデルを作成する必要がなくなります。
ソルバーを実行する前に、出力要求を定義します。
無限平面または半空間を使用して、接地面を効率的にモデル化します。接地面は三角形に離散化されないため、モデル内の三角形の数は減少します。
CADFEKO.cfmファイルをEDITFEKOにインポートすることで、EDITFEKOで提供される高度な機能を使用したり、 .preファイルを直接編集してより柔軟な解析設定を実現することができます。
設計プロセスでは、モデルの開発でさまざまな問題が発生し、シミュレーションを実行できないモデルになる可能性があります。検証ツールセットを使用して、モデルがシミュレーション可能であることを確認したり、不具合の検索、検出、およびフラグ付けを行います。
Fekoで使用されるデフォルトのソルバーはモーメント法(MoM) - サーフェス等価原理(SEP)です。ソルバーをモデルごと、フェイスごと、領域ごとのどれで指定するかは、該当のソルバーによって決まります。
モデル内の対称性を定義して利用します(適用可能な場合)。
ソルバーの一般的な設定として、形状テストやデータ保存の精度などがあります。
特定のタイプのモデルでメモリ消費量の削減または解法の高速化を図るために、ソルバーの詳細設定が用意されています。
大規模なモデルの場合、解析フェーズ中に解析係数が保存されると、シミュレーション時間を短縮できます。
MoMは、周波数領域におけるマクスウェルの積分方程式の全波解です。
Fekoにおけるデフォルトのソルバーは、サーフェス等価原理(SEP)を使用するモーメント法(MoM)です。
ボリューム等価原理(VEP)は、誘電体をモデル化するため、モーメント法(MoM)を拡張したものです。こうした誘電体の領域は任意に形状化でき、四面体に離散化します。
ボリューム等価原理(VEP)を使用してモデルを解析するには、それぞれの該当領域に対してVEPをアクティブにする必要があります。
高次基底関数(HOBF:Higher order basis function)は、高次多項式基底関数を使用して任意のメッシュ要素上の電流をモデル化します。
超低周波数(モデルの最大寸法が波長より大幅に小さい周波数範囲)では、モーメント法(MoM)解析は数値的に不安定かつ特異になります。
モーメント法(MoM)を使用して解析される大規模な電磁問題の解では、形状のかなりの部分が同じまたは静的なまま残り、小さな部分のみが変更されることがよくあります。静的相互行列は.ngfファイルに保存し、再利用してCPU時間を削減することができます。
平面グリーン関数開口を使用して、無限平面内のスロットまたは開口部をモデル化します。この開口部は、周囲の接地面の代わりに離散化され、三角形の数と実行時間が低減されます。
マルチレベル高速多重極法(MLFMM)は、電気的に大きい構造に適用できる電流ベースの手法です。
MoMまたはMLFMMを使用している場合、フェイスに適用される積分方程式手法を指定して、反復収束を高速化したり数値精度を高めることができます。
adaptive cross-approximation(ACA)法は、マルチレベル高速多重極法(MLFMM)と似た高速な手法です。この手法は、メモリ量と実行時間を大幅に低減させて、複雑なモーメント法(MoM)問題の解析を向上させます。
有限要素法(FEM)ソルバー手法は、電気的に大規模な誘電体ボディや不均質な誘電体ボディをモデル化するために使用されるボリュームメッシング技法です。
物理光学法(PO)解法は、電流に基づく漸近高周波数値法です。この手法は、電気的に非常に大型の金属または誘電体構造をモデル化する場合に使用します。
レイランチング法に基づく幾何光学法(RL-GO)解法は、光の伝搬、反射、および屈折理論に基づいてオブジェクトをモデル化する光線ベースの手法です。
回折均一理論(UTD)は、漸近高周波数値法です。この手法は通常、電気的に極度に大きいPEC構造に対して使用します。
時間領域差分法(FDTD)ソルバーは、不均質な材料のモデリングや広帯域アンテナのシミュレーションに非常に適しています。
誘電体表面インピーダンス近似は、均質で損失の大きい誘電体リージョンに対して適用可能な開放です。均質なファントムのSAR値を計算する場合、この解法を使用します。
Fekoコンポーネントのコマンドラインパラメータを指定します。
CADFEKO には、計算ツールを使った計算、距離の測定、角度の測定、イメージのエクスポートなど、モデルをすばやく検証するためのツールが揃っています。
ここでは、モデルツリーに表示されるアイコンを示します。
ここでは、詳細ツリーに表示されるアイコンを示します。
ここでは、CADFEKOによって関連付けられ、生成されるファイルを示します。
POSTFEKOの操作を迅速で容易なものにするためにPOSTFEKOに用意されているショートカットキーを表示します。
POSTFEKOはFekoのポストプロセッサであり、モデル(設定とメッシュ)、グラフ上の結果、3Dビューの表示に使用します。
EDITFEKOは、ループや条件文を含む高水準のスクリプト言語を使用して(形状要件と解析要件の両面で)高度なモデルを構築するために使用されます。
Fekoの主な特長として、独自の解析方法と復号化した解析方法が幅広く用意されていることが挙げられます。Fekoの機能を効果的に使用するには、使用可能な手法を理解する必要があります。
Fekoは、遺伝的アルゴリズム(GA)などの手法に基づく最先端の最適化エンジンを提供します。これを使用することにより、設計を自動的に最適化し、最適解を決定することができます。
Fekoのユーティリティは、PREFEKO、OPTFEKO、ADAPTFEKO、Launcher ユーティリティ、アップデーター、およびクラッシュレポーターで構成されています。
Fekoでは、すべての結果が、ASCII出力ファイル.outと、POSTFEKOで使用するバイナリ出力ファイル.bofに書き込まれます。解析に関する追加情報を入手するには.outファイルを使用します。
アプリケーションマクロは、CADFEKOとPOSTFEKOで利用可能です。
CADFEKOとPOSTFEKOでは、高機能、高速で軽量なスクリプト言語がアプリケーションに組み込まれています。この言語を使用すると、モデルの作成、シミュレーション結果やモデル設定情報の取得、データの操作、繰り返し処理の自動化などが実現します。
Reference information is provided in the appendix.
CADFEKOを使用して、グラフィカル環境で形状またはモデルのメッシュを作成およびメッシングし、解析設定と計算要求を指定します。
Fekoで使用されるデフォルトのソルバーはモーメント法(MoM) - サーフェス等価原理(SEP)です。ソルバーをモデルごと、フェイスごと、領域ごとのどれで指定するかは、該当のソルバーによって決まります。
MoMは、周波数領域におけるマクスウェルの積分方程式の全波解です。
ボリューム等価原理(VEP)は、誘電体をモデル化するため、モーメント法(MoM)を拡張したものです。こうした誘電体の領域は任意に形状化でき、四面体に離散化します。
ボリューム等価原理(VEP)を使用してモデルを解析するには、それぞれの該当領域に対してVEPをアクティブにする必要があります。
ボリューム等価原理(VEP)を使用してモデルを解析するには、それぞれの該当領域に対してVEPをアクティブにする必要があります。
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