回転機械専用の3D曲線

一般情報

3D curve dedicated to rotating machineを使用すると、回転機械の回転軸を中心として配置した計算円に関する式の値を計算できます。これらの値は、一連の時間ステップの間で収集されます(Transient Magneticアプリケーションでのみ使用できる機能)。収集された値は、時間と計算円上の角度位置を横座標とする3D曲線で表現されます。固有のオプションを使用することで、モーター高調波と空間次数に応じて、最終的に2Dフーリエ領域でこれらの値を計算できます。

作成ボックスのオプション

3D curve dedicated to rotating machineの作成ボックスを以下に示します。

  • Values to compute
    • Magnetic pressure: 磁気圧力のモジュールおよびその法線方向成分(半径方向成分)または接線方向成分を計算できます。計算ポイントにおける磁気圧力は次の式で求められます。

      P m a g = n . B . n 2 - B . t 2 2 μ 0 + t . B . n . ( B . t ) μ 0

      1番目の項は磁気圧力の法線方向成分、2番目の項は接線方向成分です。
    • User formula: ユーザーが定義した空間式の値を計算できます。この式の値は実数のスカラーになる必要があります。
  • Type of data
    • Original: 時間 / 角度位置領域での値が返されます。
    • Double FFT: 周波数 / 空間次数領域での値が返されます。これらの値は、2Dフーリエ変換の適用によって求められます。周波数は回転数で正規化され、モーター高調波として表現されます。.
  • Definition of the computing circle
    • Radius of the computing circle in the airgap
    • Z position of the computing circle in the airgap
    • Coordinate system centering the computing circle: 計算円の位置と方向を調整できます。この計算円の中心は座標系の原点にあります。この円は座標系のOxy平面上にプロットされています。その半径の寸法単位は座標系の寸法単位に相当します。一般的に、この座標系のOz軸は機械の回転軸と一致しています。
    • Number of points along the computing circle
  • Time interval
    • Interval: 一連の時間ステップ(または位置ステップ)を選択できます。データタイプとしてDouble FFTを選択している場合、時間に対する周期性が得られるように、この時間ステップは回転子の1回転に相当する必要があります。

3D曲線の例

図 1. モーター高調波と空間次数を変数とした、空隙での磁気圧力の曲線
この3D曲線は、回転機械の空隙に置いた円の円周上に発生する磁気圧力の変化を表しています。この変化は時間と角度位置に対する値です。この例で選択されている時間間隔は、回転軸を中心とした回転子の1回転に相当します。
図 2. モーター高調波と空間次数を変数とした、空隙での磁気圧力の曲線
この3D曲線は、回転機械の空隙に置いた円の円周上に発生する磁気圧力の変化を表しています。この変化はモーター高調波と空間次数に対する値です。この曲線は、前の曲線を2Dフーリエ領域で変換した曲線に相当します。