2022
MotionSolveは、力学の原理に基づいたシステムレベルのマルチボディソルバーです。
MotionSolve 2022の新機能について説明します。
MotionSolve®は、マルチボディシステムの性能を解析、評価、最適化するための統合ソリューションです。
インタラクティブなチュートリアルを使用してMotionSolveの機能について説明します。
MotionSolveは、入力に基づいてシステムの特性を表現する運動方程式を定式化します。シミュレーションとは、コンピュータを使ってこれらの方程式を解くプロセスを言います。
過渡応答解析は、自由度がゼロまたはそれ以上のシステムについて実施することができます。自由度がゼロであるモデルには運動学解析が使用されます。自由度が1以上のモデルには動解析が使用されます。
静解析は、自由度が1以上のモデルについて静的釣り合い位置を求める場合に有効です。静的釣り合いとは、静止しているモデル内のすべてのパートに作用する全てのフォースとモーメントがゼロに等しい状態として定義されます。MotionSolveは、静解析用に下記の2つのアルゴリズムを用意しています。
物理的に準静的とは、システムが極端に遅く動かされ、過渡応答が係らないことを言います。数学的には、準静解析は、与えられた時間をかけて実行される一連の静解析に過ぎません。準静解析は、モデルに時間依存のフォースまたはモーメントが含まれ、モデルが通過する静的釣り合いの経過が注目の対象である場合に役立ちます。
一般的なマルチボディシステムは、ほとんど常に非線形です。非線形性は、非線形な構成関係を有する拘束条件、または運動学、フォース要素に起因します。一般に、非線形システムは解析が困難なことで知られています。そのため、MotionSolveで作成した線形化モデルを解析する方が有利であるという判断になることもあります。
複雑な事象を解く一般的な方法として、4つの基本的シミュレーションタイプ、すなわち過渡応答解析、静解析、擬似静解析および線形化を任意で組み合わせることができます。
ブルドーザー、掘削機、ロボット、スノーモービル、軍用車両などの装軌車両用のクローラ・履帯プラグイン。
本マニュアルは、MotionSolveで使用できるコマンドステートメント、モデルステートメント、関数、サブルーチンインターフェースの一覧とそれぞれの使用方法の情報を提供しています。