MotionSolveとSimulinkの連成シミュレーションの前提条件

MATLAB/Simulinkを用いた連成シミュレーションを成功裏に実行するためには、いくつかの設定が必要となります。それらの手順は、都合のよい任意の順で実行することができます。すなわち、それらには従属関係がありません。
  1. モデル内で、モデルから他の(例えばSimulink)モデルへのプラント入力および出力を生成します。
    1. 入力はPINVAL()またはVARVAL()を使って適用しなくてはなりません(例えば、Simulinkからのフォースを定義)。
      注: PINVAL()に指定されるべき引数は、VARVAL()のものとは異なります。シンタックスの詳細については、Reference Guideをご参照ください。
    2. 出力は、Simulinkへ値を提供する関数を使う必要があります(例えば、変位にDZ())。
  2. MATLAB/Simulinkを実行する環境では、他のシミュレーションソフトウェア(例えば、Simulink)からコールされるために必要な環境変数を設定します。
  3. MATLABでは、連成シミュレーションに必要な、インストレーション内のS-Functionライブラリを探すためのMATLAB/Simulink のサーチパスを設定します。
  4. 連成シミュレーションに使用されるSimulinkモデルでは、モデルを表すS-Functionブロックを追加し、S-Function用の正しい引数を入力します。

プラント入力およびプラント出力

  1. MotionSolveとSimulinkとの間で渡される入力変数と出力変数のリストを保管する1つまたは複数のControl_PlantInputおよびControl_PlantOuputを作成します。
    詳細については、該当のステートメントをMotionSolveリファレンスガイドでご参照ください。
  2. Control_PlantInputからの入力変数にはPINVAL()関数またはVARVAL()関数を使用してアクセスできます。Control_PlantOutputからの出力変数は通常、Simulinkへのランタイム関数(例えば、変位の場合はDZ())です。
  3. ユーザが識別しいやすいよう、複数の Control_PlantInputControl_PlantOutputを作成します。
    MotionSolveモデルを表すS-Functionもそれに従って更新されます。

    MotionSolveモデル(.xml)内に見つかるControl_PlantInputControl_PlantOutputの順序(行番号順、上から下)がS-Functionへの入力とS-Functionからの出力に一致していなければなりません。