/PROP/TYPE22 (TSH_COMP)
ブロックフォーマットのキーワード このプロパティセットは、複合材厚肉シェルプロパティセットの定義に使用されます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
/PROP/TYPE22/prop_ID/unit_IDまたは/PROP/TSH_COMP/prop_ID/unit_ID | |||||||||
prop_title | |||||||||
Isolid | Ismstr | Icstr | Inpts | Iint | dn | ||||
qa | qb | ||||||||
VX | VY | VZ | skew_ID | Iorth | Ipos | ||||
Ashear |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ti/t | Zi | mat_IDi |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
prop_ID | プロパティの識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
|
prop_title | プロパティのタイトル (文字、最大100文字) |
|
Isolid | ソリッド要素定式化フラグ。
(整数) |
|
Ismstr | 微小ひずみ定式化フラグ。 4
(整数) |
|
Icstr | 一定応力定式化フラグIsolid = 14に対してのみ有効
(整数) |
|
Inpts | 積分点の数 2
(整数) ここで、
|
|
Iint | 層数を、9 < 層数 ≤ 200の範囲で指定Isolid = 14に対してのみ有効 4 (整数) |
|
dn | 安定化のための数値減衰Isolid = 15に対してのみ有効 デフォルト = 0.1(実数) |
|
qa | 2次体積粘性。 デフォルト = 1.10(実数) デフォルト = 0.0(/MAT/LAW70の場合) |
|
qb | 線形体積粘性。 デフォルト = 0.05(実数) デフォルト = 0.0(/MAT/LAW70の場合) |
|
Ashear | せん断係数 デフォルト = 1.0(実数) |
|
VX | 参照ベクトルのX成分 デフォルト = 1.0(実数) |
|
VY | 参照ベクトルのY成分 デフォルト = 0.0(実数) |
|
VZ | 参照ベクトルのZ成分 デフォルト = 0.0(実数) |
|
skew_ID | スキューの識別子 局所スキューが定義されている場合、そのX軸が参照ベクトルと置き換わります(VX、VYおよびVZは無視されます)。 (整数) |
|
Iorth | 参照ベクトル用の直交異方性座標系定式化フラグ
(整数) |
|
Ipos | 参照ベクトルに対する層のポジショニングフラグ
(整数) |
|
最小時間ステップ デフォルト = 106(実数) |
||
層iの角度 (実数) |
||
ti/t | 層iの相対板厚。
(実数) |
|
Zi | 層iのZ位置(板厚によって正規化)(-0.5 ≤ Zi ≤ 0.5) デフォルト = 0.0(実数) |
|
mat_IDi | 層.の材料識別子 (整数) |
例
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 1. LOCAL_UNIT_SYSTEM:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/2
unit for prop
# MUNIT LUNIT TUNIT
kg mm ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. GEOMETRICAL SETS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/TYPE22/1/2
TSH_COMP example
# Isolid Ismstr Icstr Inpts Iint dn
14 0 010 333 0 0
# q_a q_b
0 0
# Vx Vy Vz skew_ID Iorth Ipos
1 -1 1 0 0 0
# Ashear
0
# PHI_I T_I/T ZI MAT_I
45 0.3 0 1
90 0.4 0 2
-45 0.3 0 1
# dt_min
0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#enddata
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- Isolid - ソリッド定式化
- Isolid =14の定式化(H8要素)は一定応力定式化を使用する必要があります(Icstr > 0)。これは局所直交異方性座標系r-s-tを参照します。座標系の定義は/PROP/TYPE6 (SOL_ORTH)のコメントに記述されます。
- Isolid=15で5面体要素を使用する場合、/PENTA6要素が推奨されますが、生成された/BRICK要素が使用されることも可能です。
- 層数。
- Isolid = 14定式化(HA8要素)の場合、次のように層数(< 9)を定義します:
- Icstr = 001の場合、t方向の層数は、Inptsフィールドのk値に等しくなります。
- Icstr = 010の場合、s方向の層数は、Inptsフィールドのj値に等しくなります(s方向の層数が8の場合、Icstr = 010、Inpts = 282です)。
- Icstr = 100の場合、r方向の層数は、Inptsフィールドのi値に等しくなります。
- Isolid定式化(HA8要素)の場合、次のように層数(< 9)を定義します:
- 層数 > 9の場合、Isolidの定式化(HA8要素)にはIintを使用します。
この場合は、Inptsによって定義される板厚方向の積分点はゼロである必要があります。
例えば、s方向の100層という数の場合は、Icstr = 010、Inpts = 202、Iint = 100です
- 層数 > 9の場合、Isolidの定式化(HA8要素)にはIintを使用します。
- Isolid = 14定式化(HA8要素)の場合、次のように層数(< 9)を定義します:
- 自動設定オプションIsmstr = Icpre = Iframe=-1を使用すると、これらのオプションの値は、要素の定式化、要素タイプ、および材料に基づく最適なオプションが使用されます。または、Ismstr = Icpre = Iframe=-2を指定すると、このプロパティで定義されたこれらのオプションの値は、要素タイプおよび材料則に基づく最適な値 (/DEF_SOLID) で上書きされます。Radiossで指定された値を確認する場合、Starter出力ファイルの“PART ELEMENT/MATERIAL PARAMETER REVIEW” セクションを確認します。
- Ismstr - 微小ひずみ定式化フラグ
- バージョン2017より、シミュレーション中に体積が負になるLagrange要素は、シミュレーションを継続できるよう、自動的にひずみ定式化を切り替えます。これが発生すると、WARNINGメッセージがEngine出力ファイルに出力されます。以下のオプションがサポートされています。
要素タイプ 要素定式化 ひずみ定式化 負の体積の処理方法 /BRICK Isolid = 14、15 完全に幾何学的非線形 Ismstr = 2、4
負の体積になる前のサイクルの要素形状を使用した微小ひずみに切り替え
- バージョン2017より、シミュレーション中に体積が負になるLagrange要素は、シミュレーションを継続できるよう、自動的にひずみ定式化を切り替えます。これが発生すると、WARNINGメッセージがEngine出力ファイルに出力されます。以下のオプションがサポートされています。
- 局所座標系での直交異方性
- 厚肉シェルの直交異方性は平面です。直交異方性の第3方向はシェル平面の法線と一致しています。
- 全体ベクトル またはskew_IDは、直交異方性方向の定義に使用されます。全体ベクトル または指定したスキューの 軸(この場合、全体ベクトルは無視されます)は、ソリッド要素の平均平面に投影されます。
- Isolid=14の場合、要素の平均平面はフラグIcstrに依存します。
- Icstr=001の場合はr-s
- Icstr=010の場合はr-t
- Icstr=001の場合はs-t
- は、層iについての、直交異方性の第1方向とシェルの平均平面上に投影された参照ベクトルの間の角度(度単位)です。
- 層に使用される材料
- Mat_IDiに使用される材料則タイプは各層で異なることが可能です。
- Isolid= 15の場合、/PARTで定義された材料則番号は、インターフェース剛性およびアワグラス応力の計算に使用されます。