n-Postシグナルマネージャー

  1. Data Directory欄には、入力信号ファイルの格納先が表示されています。これにより、以降の手順で入力信号ファイルを直接選択できます。
  2. DisplacementおよびAccelerationの信号タイプでは、X、Y、Zの各方向の信号入力を指定できます。
  3. Force/Momentの信号タイプでは、X、Y、Z各方向のフォース入力とX、Y、Z(MX、MY、MZ)各方向のモーメント入力を指定できます。
  4. ‘Drive File’ヘッダーの列にあるフォルダーのアイコンをクリックすることで、入力信号ファイルを選択します。
  5. サポートされているファイル形式は.csv、.dac、.rsp、.rpcです。
  6. ファイルを選択すると、そのファイルにある信号が‘Channel’列に表示されます。
  7. 入力信号ファイルに複数の信号がある場合は、適用する信号を選択する必要があります。
  8. 続く2つの列に、信号のスケールとオフセットを入力できます。
  9. プロットアイコン を使用すると、選択した信号を指定のスケールとオフセットでプロットできます。


図 1. DisplacementオプションとAccelerationオプションでAssign Signalsボタンをクリックして表示されたSignal Plot


図 2. Force/MomentオプションでAssign Signalsボタンをクリック
重要: 信号を設定した後、Solver Input File、End Time、Print Intervalを指定し、‘Run’ボタンを使用してシミュレーションを実行できます。

加速度から変位への変換

次の関係式を使用して、測定した加速度信号を変位信号に変換します。

ここで、
時系列データ
フィルタ処理した速度を積分した変位信号
フィルタ処理した加速度を積分した速度信号
測定した加速度データ
フィルタ周波数の帯域で適用するバッチフィルタ
加速度フィルタの下限周波数(0.5Hz)
加速度フィルタの上限周波数(1000 Hz)
速度フィルタの下限周波数(0.5Hz)
速度フィルタの上限周波数(1000 Hz)
プロットアイコンを使用すると、その行で指定されているデータ(ファイル名、チャンネル、スケール、オフセット)が、以下のプロセスを使用して変位に変換されます。
  1. 0.5Hzから1000Hzのバッチフィルタで加速度データをフィルタ処理し、データのDCオフセットを除去します。
  2. フィルタしたデータを時間で積分して速度データを生成します。
  3. 0.5Hzから1000Hzのバッチフィルタで、その速度データを再度フィルタ処理します。
  4. フィルタした速度データを時間で積分して変位データを生成します。

データと同じディレクトリに、“{ファイル名}_{チャンネル名}_disp.csv”のファイル名でファイルが書き込まれます。このファイルの1列目には時間、2列目には変位データが記述されています。

“Run”ボタンを使用すると、nPostSignalManagerで取り上げたすべての加速度データが(上記のように)変位に変換されます。ここで生成した変位ファイルは、MotionSolveでシミュレーションに使用するXMLファイルで参照されます。