定義したイベントで実行されるアクションのシーケンス
本項では、イベントを実行したときにMotionViewとMotionSolveで実行されるアクションのシーケンスについて説明します。
MotionView
- イベントのダイアログでPath profileをRoad centerlineに設定している場合は、Road Toolsの機能で作成したセンターライン経路を使用して、ドライバー要求ファイル(ddf)が書き込まれます。Path profileをCurveに設定している場合は、MotionViewのカーブエンティティにあるポイントを使用してddfが作成されます。
- Altair Driverファイル(ADF)は、このダイアログからイベントパラメータを取得して書き出されます。
- Altair Driverパネルの‘Calculate on export’をチェックしている場合は、車両のパラメータがドライバーで評価されます。
- イベントのダイアログで指定した路面プロパティファイルは、自動車のすべてのタイヤエンティティと共に使用されます。
- つづいて、ソルバー入力ファイルがXML形式でエクスポートされます。
- ソルバー入力ファイルのエクスポートが完了すると、すべての自動車タイヤの路面プロパティファイルが以前の値にリセットされます。
MotionSolve
- 車両のヨー制約とXY平面制約が車両に作用する静的シミュレーションを車両に対して実行します。ステアリングホイールの運動がゼロに設定され、ホイールがロックされます。
- この静的解析が問題なく完了すると、ホイールのロックが解除され、車両の初期条件が設定されます。この初期条件では、ホイールの各コンポーネントの速度や角速度を指定します。
- これにより、車両のステアリング比が次のように計算されます。ステアリングホイールを既知の値だけ回転し、それによって発生するホイールの移動量を記録します。2つの静的シミュレーションを使用してこの手順を実行し、測定したホイールの移動量を使用してステアリング比を求めます。
- 最後に、車両に対する制約を非アクティブにして、adfで定義した過渡シミュレーションを開始します。