モデルデータと外部テーブルの使用

正規化された応力の例

この例では、外部XMLリソースファイルが、モデル、および降伏値を含む結果に追加されます。このテーブルは、“Yield”“Normalized vonMises”の2つのデータタイプを生成するために使用されます。


図 1.
XMLのヘッダー部分は、どの演算子ライブラリが使用されるか、どのリソースが付加されるか、モデルがどのように抽出されるかを定義します。


  • using: 演算子は、タグを介して解析にリンクされるライブラリ内で定義されます。演算をコールするために、演算が属するライブラリが、タグを使って解析内で指定されている必要があります。
  • resource: リソースは、HyperViewリーダーによって認識される任意のファイル、または、Result Mathのエクスポートスキーマに従ったXMLファイルが可能です。各リソースは固有のIDを有していなくてはなりません。@filedir変数は、XMLファイルを含むディレクトリに展開します。リソースは厳密はモデルまたは結果のコンテンツではありませんが、両方を含むことが可能です。例えば、上記のファイル群は、OP2ファイルおよびDATファイルからのオプションの(モデルタグの使用を必要とする)モデルコンテンツを含みます。
  • model:コンテンツの矛盾を解決するために追加の処理が必要な際、それらの解決にモデルタグが使用されます。上の例は、DATリソースからのモデルコンテンツを受諾するようResult Mathに指示しています。これが指定されていない場合、重複IDのエラーがあり、このXMLファイルが“datリソース”および“op2”リソースの両方として読まれる際、重複した節点、要素およびパート情報を送ります。Result Mathは、入力デックリソースを読む際に、モデルコンテンツの抽出をサポートします。これらには、プロパティと材料、それらに付加されている値が含まれます。
リソースファイル“ext”のコンテンツは、材料-境界リアルスカラー値を定義するID-値のペアのセットです。


値が材料に結合しているため、モデル演算子“BCMatToElem”を使ってそれらを対応する要素に変換する必要があります。Yieldデータタイプを生成することにより、この演算の出力は要素のスカラーとして可視化できます:


データタイプの宣言が有効になるには、下記の属性を含んでいなくてはなりません:
  • id: すべてのデータタイプはIDを含んでいなくてはならず、解析内のすべてのIDは固有のものでなければなりません。IDは、タイトルの属性によって無効にされていない限り、コンターパネルでデータタイプのタイトルとして使用されます。
  • bind: データタイプが結合されるエンティティのタイプを定義します。nodeelemまたはpartであることが可能です。
  • format: scalarvectorまたはtensorであることが可能です。
  • pools:このデータタイプがセミコロンで区切られてスパンする1つまたは副酢のプールのリスト。HyperWorksアプリケーションは、モデルに含まれるプールに加えて、この情報を使用し、どのプールについてこのデータタイプが有効かを説明します。

データタイプがHyperWorksアプリケーションからコールされると、評価されます。この場合、モデルの演算子“BCMatToElem”が、モデルおよび外部リソースからのテーブルと共にコールされます。テーブルのアドレスにはリソースの限定子が含まれますが、これは複数のリソース上に同じテーブルが存在する場合にのみ必要です。

“Normalized vonMises”のデータタイプは降伏と似ており、仮のテーブルの使用と演算子へのコールのシーケンスを示します。


フォンミーゼス応力と材料降伏値を保存するために、要素境界スカラーの2つのテーブルが生成されます。これらのテーブルは、テーブルが評価される際に満たされ、1つのコールから次のコールへと渡されます。最終コールはBCMatToElemおよびScalarExtractによって満たされるテーブルを分割し、正規化されたフォンミーゼス応力を@datatype_valueに保管します。