方策の使用

式の例

この例は、Result Mathの数式タグを説明するものです。これは、複数のデータタイプにまたがって一連のコールが再使用されるようにし、結果モジュールを拡張するための別のメカニズムを提供します。式のシンタックスは、再使用とフレキシビリティを最大限にするために、他の式へのネスティングされたコールおよび渡されるパラメータをサポートします。
下の例では、領域を計算するために4つの異なるデータタイプによって1つの式が使用されています。


式の引数のリストは、コンマ区切りの変数リストです。変数はデータタイプの評価中に式へと置換され、@varnameシンタックスを使って参照されます。式は、HyperViewのExpression Builderで表示させるために、オプションである属性の子要素を付けることができます。詳細は、XML Command Referenceセクションの<expression>の項をご参照ください。

全領域の出力は以下のとおりとなります:


図 1.
この例の重要点:
  • Area演算子へのコールで、coords引数により参照されるテーブルは、現在のサブケースをsubcase[0](モデルのサブケース)でオーバーライドする必要があります。これは、モデルステップ(サブケース内のステップ)においてではなく、データタイプが評価される時点で式が実行されるためです。OptiStructの結果出力には、座標値ではなく変位が含まれます。
  • 作成されたデータタイプは、スカラーグループと呼ばれるHyperWorksアプリケーション内で使用される特別なきまりを使用します。シンタックスは、{group}:{subgroup}です。同じ名称をもつグループはすべて、データタイプセレクターの下のリストボックス内にサブグループアイテムと共に表示されます。


    図 2.
  • モデル内のパーツは入力デック内で(HM_COMMENTSの使用により)定義されたパーツを反映しません。このモデルリソースは、入力デックではなくOP2ファイルからのエンティティ群から成り、プロパティで定義されたパートを有します。.datファイルは HM_COMMENTSによりまとめられると9つのパートをもつようになります。一方、OP2 の場合は7つのパートです。