トラス構造にかかる静荷重

モデル概要

モデルの場所:<altair>\utility\mbd\nlfe\validationmanual\model4.mdl

このモデルは、次のFigure 1に示すように、0.01m×0.01mという断面を持つ7つのまっすぐな梁からなるトラス構造で構成されています。



図 1. ピン(回転)ジョイントと面内ジョイントで地面に結合されたトラス構造

ポイントAおよびBにおいて、それぞれ2000000Nおよび1000000Nという荷重が下方向に加えられています。

マルチボディモデル

各ビーム部材は、MotionSolveで単一のNLFEビーム要素を使用してモデリングされます。このモデルでは、重力はオフになっています。トラスは、ポイントCにおいて回転ジョイントで地面に結合され、ポイントEにおいて面内ジョイントで地面に結合されています。ビーム間のジョイントはすべて回転ジョイントです。



図 2. MotionViewでモデリングしたトラス構造
ポイントAおよびBにおいて、それぞれ2000000Nおよび1000000Nという荷重が負のY方向に加えられます。このNLFEビームには、以下の材料プロパティが使用されます:
A
1 m2
ρ
7860 kg/m3
E
2.1 x 1011 N/m2
ν
0.3(ポアソン比)
上記の値の場合、各ビーム部材内の理論的軸応力(荷重 / 面積)は次のとおりです:
ビーム
理論上の軸応力(N/m2)
AB
1500 x 103
BC
5250 x 103
AD
2500 x 103
DB
2500 x 103
BE
3750 x 103
EC
8750 x 103
DE
3000 x 103

このモデルは、終了時間5秒の準静解析でシミュレートされます。

数値結果

次のFigure 3は、荷重が加えられたトラス構造の最終状態を示しています。コンターは、各ビーム部材内の軸応力を表しています(ジョイント位置の局所値は無視されています)。



図 3. トラスのビーム部材内の軸応力
軸応力はH3Dファイルに書き込まれ、これらの軸応力のコンターをHyperViewで可視化できます(Figure 3をご参照ください)。次の表に、これらの軸応力の数値をまとめます。
数値上の軸応力(N/m2)
AB
1505 x 103
BC
5255 x 103
AD
2501 x 103
DB
2501 x 103
BE
3749 x 103
EC
8752 x 103
DE
3001 x 103

まとめ

7つのBEAM12要素を使用したNLFEモデルは、このケースの理論的結果とほぼ一致することがわかります。

理論上の軸応力(N/m2) 数値上の軸応力(N/m2) 誤差
AB 1500 x 103 1505 x 103 0.33
BC 5250 x 103 5255 x 103 0.1
AD 2500 x 103 2501 x 103 0.04
DB 2500 x 103 2501 x 103 0.04
BE 3750 x 103 3749 x 103 0.03
EC 8750 x 103 8752 x 103 0.02
DE 3000 x 103 3001 x 103 0.03

ここで紹介した結果では、MotionViewで用意されているデフォルトのソルバー設定が使用されています。