/TH/SH3N

ブロックフォーマットのキーワード 3節点シェル要素の時刻歴出力を記述します。出力パラメータは、さまざまな座標系で表された応力およびひずみテンソルの成分、塑性ひずみ、ひずみ速度、内部エネルギー、要素の板厚、要素削除フラグなどです。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/TH/SH3N/thgroup_ID
thgroup_name
var_ID1 var_ID2 var_ID3 var_ID4 var_ID5 var_ID6 var_ID7 var_ID8 var_ID9 var_ID10
elem_ID skew_ID elem_name      

定義

フィールド 内容 SI単位の例
thgroup_ID THグループの識別子

(整数、最大10桁)

 
thgroup_name THグループ名

(文字、最大100文字)

 
var_ID1, ...n TH用に保存される変数。 TH出力キーワードと変数

(文字、最大8文字)

 
elem_ID 要素識別子

(整数)

 
skew_ID 応力出力のスキュー座標系識別子。

デフォルトは要素座標系(整数)

 
elem_name 時刻歴に表示する要素の名前

(整数、最大80文字)

 

TH出力キーワードと変数

キーワード 保存されるオブジェクト 変数
SH3N 3節点シェル F1, F2, F12, Q1, Q2, M1, M2, M12, IEM, IEB, OFF, THIC, EMIN, EMAX, EPSD, E1, E2, E12, SH1, SH2, K1, K2, K12, USRi (i=1,60)

USRII_JJ (II=1,60; JJ=1,99), USRII_JKK (II=1,60; J=1,4; KK=1,99)

SX_JJ, SY_JJ, SXY_JJ, SYZ_JJ, SZX_JJ (JJ=1,99)

可能な変数 - パート 2

キーワード 変数グループ 保存されるTH変数
SH3N DEF

STRESS

STRAIN

PLAS

FAILURE

WPLA01_10

WPLA11_20

WPLA21_30

WPLA31_40

WPLA41_50

WPLA51_60

WPLA61_70

WPLA71_80

WPLA81_90

WPLA91_99

F1, F2, F12, M1, M2, M12, IEM, IEB, OFF, EMIN, EMAX

F1, F2, F12, Q1, Q2, M1, M2, M12

E1, E2, E12, SH1, SH2, K1, K2, K12

EMIN, EMAX

NFAIL, PFAIL, FAIL_D1, FAIL_D2, FAIL_EN

WPLAY01, ..., WPLAY10

WPLAY11, ..., WPLAY20

WPLAY21, ..., WPLAY30

WPLAY31, ..., WPLAY40

WPLAY41, ..., WPLAY50

WPLAY51, ..., WPLAY60

WPLAY61, ..., WPLAY70

WPLAY71, ..., WPLAY80

WPLAY81, ..., WPLAY90

WPLAY91, ..., WPLAY99

3節点シェルの出力

シェルの3節点の出力 可能な材料則
OFF: 非アクティブ化用要素フラグ 7 /PLAS_PREDEF、1、2、3、4、5、6、10、11、15、16、18、19、20、21、22、23、24、25、27、28、29、30、31、32、33、34、3、5、36、37、38、40、42、43、44、46、48、66、69、72、76、78、79、80、82、87、104、110、112
F1: 方向1の応力 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、52、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
F2: 方向2の応力 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、52、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
F12: 方向12におけるせん断応力 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、52、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
Q1: 方向13におけるせん断応力 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、52、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
Q2: 方向23におけるせん断応力 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、52、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
M1: 方向1における単位厚み平方あたりの単位長さあたりのモーメント /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
M2: 方向2における単位厚み平方あたりの単位長さあたりのモーメント /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
M12: 方向12における単位厚み平方あたりの単位長さあたりのモーメント /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
IEM: 全体膜エネルギー /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
IEB: 全体曲げエネルギー /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
THIC: 板厚 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37、82 87、92、38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
EMIN: 積分点における最小相当塑性ひずみ /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37、38、40、42、43、44、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
EMAX: 積分点における最大相当塑性ひずみ /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
EPSD: 相当塑性ひずみ速度 2、15、25、27、36、44、48、76、104、110、112
E1: 方向1の膜ひずみ /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37、38、40、42、43、44、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
E2: 方向2の膜ひずみ /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
E12: 方向12の膜ひずみ /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
SH1: 方向1におけるせん断ひずみ /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
SH2: 方向2におけるせん断ひずみ /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
K1: 方向1の曲率 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37、38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110
K2: 方向2の曲率 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
K12: 方向12の曲率 /PLAS_PREDEF、0、1、2、3、19、22、25、27、28、29、32、36、37 38、40、42、43、44、46、48、66、72、76、78、80、82、87、104、110、112
USR1 ..., USR5 29、30、31、52、87、104、110、112
USR1 ..., USR5, ..., USR60 29, 30, 31, 104, 110 112
USRII_JJ, USII_JKK 29, 30, 31, 32, 36, 37, 38, 40, 42, 43, 44, 46, 48, 66, 72, 76, 80, 82, 87, 104, 110, 112
SX_JJ, SY_JJ, SXY_JJ, SYZ_JJ, SZX_JJ (JJ=1,99) 0, 2, 3, 19, 22, 25, 27, 28, 29, 32, 36, 37, 38, 40, 42, 43, 44, 46, 48, 52, 66, 72, 76, 78, 80, 82, 87, 104, 110, 112
NFAIL 25
PFAIL 25
FAIL_D1 25
FAIL_D2 25
FAIL_EN 25
WPLAYJJ (JJ=1,99) 25

コメント

  1. 使用可能な名前は上の2つの表に示されています。

    最初の表にはTH変数が示されています。TH変数が要求されると、この変数が書き込まれます。

    2番目の表にはその他の変数グループが示されています。変数グループが要求されると、関連するすべてのTH変数がただちに書き込まれます。

  2. EPSD(相当ひずみ速度)の値は、材料則でひずみ速度フィルタリングが要求された場合にのみ計算されます。これは材料則2、15、25、27、36、44、および48で使用できます。
  3. せん断ひずみは γ ij = ε ij + ε ji = 2 ε ij です。
  4. /MAT/LAW25 (COMPSH)の場合、出力EMINおよびEMAXはそれぞれ最小塑性仕事および最大塑性仕事に相当します。
  5. EPSDの値は、材料則でひずみ速度フィルタリングが要求された場合にのみ計算されます。
  6. サブセットまたはパートの出力(/TH/SH3Nまたは/TH/SHELのみ):

    NFAILは破断した層の総数

    PFAILは破断した層のパーセンテージ

    FAIL_D1は方向1において破断レベルに到達した層の数

    FAIL_D2は方向2において破断レベルに到達した層の数

    FAIL_ENは塑性仕事において破断レベルに到達した層の数

    WPLAYJJは層JJの塑性仕事

    HE: 粘性エネルギーを持つ全体的なアワグラスエネルギー。QBATおよびQEPHシェルの定式化(Ishell =12、24)を使用する場合に、数値の安定化のために追加されます(/PROP/TYPE1(SHELL)をご参照ください。)

  7. OFF:
    • 0.0: 削除された要素
    • 1.0: アクティブな要素
    • 2.0(シェル / ソリッド): 小ひずみを用いてアクティブな要素
    • 負の値-1/-2は要素が剛体中で待機中の場合

    要素削除前の数サイクル中に複数の中間値が見つかることがあります(数サイクル中にオフになる漸減は、倍数因子として応力に適用されます。この結果、応力は徐々に消滅し、10サイクル以内に要素が削除されます)。このプロセスは、すべてではなく一部の要素タイプにのみ適用されます。

  8. スキューシステムを使用して、一般化(板厚を通して平均化)された応力テンソル成分およびモーメント、F1, F2, F12, Q1, Q2, M1, M2、およびM12を出力する座標系を決定します。デフォルトでは、スキューシステムは要素座標系と一致しています。スキューシステムが指定されると、そのシステムのX軸が要素平面に投影され、局所座標系の方向1が得られます。方向2は、最初の軸を90度回転することによって得られます。要素座標系の方向1とX方向間の角度は固定され、シミュレーション中に変化することはありません。成分F1, F2, F12, Q1, Q2, M1, M2およびM12は、この局所座標系に投影されます。
  9. SX_JJ, SY_JJ, SXY_JJ, SYZ_JJ, and SZX_JJ JJ=1,99)は、要素の板厚を通した層ごとの局所スキューで表された応力マトリックスの成分です。

    任意の等方性材料則および材料則19、27、32の場合、局所スキューは要素座標系です。15、25、および28より大きいすべての直交異方性材料則の場合、局所スキューは直交異方性材料の座標系です。LAW1のみに、グローバル積分または膜定式化が用意されています(/PROP/SHELLNP=1)。したがって、成分(F1F2F12、...)の全体応力のみが使用可能です。

  10. ひずみ出力には、シェルプロパティにIstrain=1を設定する必要があります。