複合材のポスト処理

HyperViewにおける複合材のポスト処理が、層の結果をレイヤーとして再編することで強化されました。

個々の積層結果を結果タイプとして表示する代わりに、層の結果をすべてグループ化し、Contourパネル内のレイヤーを介して層をフィルターにかけます。これにより、指定の結果タイプについて、層を素早く巡回することが可能になります。
個別のプライに加えて、min/max/extreme/sum/average/rangeのようないくつかの標準の集計モードがあります。これらの集計モードは、複数のプライにまたがって結果を処理し、対応する値をコンタープロットします。Layer Filterを使用すると、選択されたプライ上の結果のみを集計できます。これが役に立つ事例としては、特定の材料や特定の方向のプライのみ(積層材内のすべてのプライではなく)の間から最大値を求める場合が挙げられます。


図 1. Composite StrainsについてEntity with layersオプションを表示したContourパネル

レイヤーのフィルター(Entity with layers)をMaxLayer、MinLayer、ExtremeLayerに設定することで、それぞれ最大値 / 最小値 / 極値の最大の条件に寄与する層を確認することができます。この場合のコンタープロットは、指定した結果について最大値 / 最小値 / 絶対値の最大値を有する層の番号を示します。Quick Queryコンテキストメニューを使用すると、最大値 / 最小値 / 極値をコンタープロットから特定できます。

Envelope荷重ステップは、複数の荷重ステップからの結果のスナップショットを提供します。Contourパネルにある新規のEnvelope trace plotオプションでは、最上位の荷重ステップまたはシミュレーションを確認することが可能です。レイヤーのフィルターを指定の積層に変更することで、その積層についてエンベロープ条件にある最上位の荷重ステップまたはシミュレーションが確認できます。これにより、複数の荷重条件の中で寄与する荷重ステップについて素早く設計繰り返し計算を確認、実行することが可能になります。