誤差推定を使用した適応的なメッシュ細分化

誤差推定を使用して、誤差が大きいと推定されるモデル内にメッシュ細分化ルール(ポイント細分化)を自動的に配置できます。最大の誤差が生じている領域でモデルを細分化すると、モデル内のどこでも誤差がほぼ同じであるモデルが得られ、メッシュ要素が過剰に増加することなく精度が向上したモデルが作成されます。

モデルで誤差推定が計算されたら、それらの誤差推定を使用してメッシュ細分化ルールを定義できます。その後、モデルが再び解析され、推定された誤差が大きい場所に、新しいメッシュ細分化ルールが追加されます。このプロセスは、モデルが十分に細分化されるまで繰り返されます。メッシュ収束テストを実行して、必要なレベルの精度を得るのに十分な細分化がモデルに施されていることを確認することをお勧めします。

以下に、誤差推定を使用して付加的メッシュ細分化ポイントを追加するための手順を示します:

  1. 誤差推定の計算要求がモデルに含まれていることを確認します。
  2. モデルをメッシングして保存します。
  3. ソルバーを実行して解を得ます。


    Figure 1. POSTFEKOに表示された誤差推定要求の結果(切断面付き)。最大の誤差が生じている領域は赤色で示されています。

適応的メッシュ細分化ルールを追加します。

  1. MeshタブのRefinement Rulesグループで、 Adaptive mesh refinementアイコンをクリックします。

    誤差推定データ(.bofファイル内)と適応的メッシュ細分化ルールにより、誤差が最も大きいと推定されるモデル領域で、ポイントメッシュ細分化が施されます。

    適応的メッシュ細分化ルールがモデルツリーConfigurationタブ)に追加され、 アイコンで示されます。



    Figure 2. 誤差が最も大きいと推定される領域でメッシュが細分化されます。透明な緑色の球体は表示設定であり、メッシュ細分化が適用される領域を示しています。
  2. (オプション)適応的メッシュ細分化を複数回反復して適用するには、反復する回数だけステップ3からステップ4を繰り返します。
    反復するたびに、1つの適応的メッシュ細分化ルールがモデルツリーConfigurationタブ)に追加されます。

(オプション)3D ビューでメッシュルールを非表示にします。

  1. 3D Viewコンテキストタブで、Display OptionsタブのEntity Displayグループにある Meshing Rulesアイコンをクリックします。