/MAT/LAW1 (ELAST)

ブロックフォーマットのキーワード このキーワードは、フックの法則を使用して等方性の線形弾性材料を定義します。この材料則は応力とひずみの間の線形関係を表します。トラス、ビーム(タイプ3のみ)、シェルとソリッド要素に使用可能です。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/MAT/LAW1/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/ELAST/mat_ID/unit_ID
mat_title
ρ i                
E υ            

定義

フィールド 内容 SI単位の例
mat_ID 材料識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID 単位識別子

(整数、最大10桁)

 
mat_title 材料のタイトル

(文字、最大100文字)

 
ρ i 初期密度

(実数)

[ kg m 3 ]
E ヤング率

(実数)

[ Pa ]
υ ポアソン比

(実数)

 

例(弾性-鋼)

#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
                  Mg                  mm                   s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#-  2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/ELAST/1/1
Steel
#              RHO_I
             7.85E-9                   0
#                  E                  nu
              210000                  .3
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|

コメント

  1. この材料則は、純弾性材料をモデル化する際に使用されます。材料の剛性は、ヤング率(E)とポアソン比( υ )という2つの値のみで決定されます。せん断係数(G)は、次に示すように、E ν を使用して計算できます:(1)
    G= E 2( 1+ν )
  2. 応力-ひずみ関係は次のように表されます:(2)
    [ ε 11 ε 22 ε 33 2 ε 23 2 ε 31 2 ε 12 ]=[ ε 11 ε 22 ε 33 γ 23 γ 31 γ 12 ]= 1 E [ 1 ν ν 0 0 0 ν 1 ν 0 0 0 ν ν 1 0 0 0 0 0 0 2(1+ν) 0 0 0 0 0 0 2(1+ν) 0 0 0 0 0 0 2(1+ν) ][ σ 11 σ 22 σ 33 σ 23 σ 31 σ 12 ]
  3. 密度の値は明示的シミュレーションで常に使用されます。この値は、準静的解析でより適切な収束を得るために、静的な暗黙的シミュレーションで使用されることもあります。
  4. グローバル積分アプローチは、シェル厚全体の積分点の数がNP=1(膜)と異なる場合に、LAW1とシェル要素(/PROP/TYPE1(SHELL))に適用されます。
    注: グローバル積分の場合は破壊モデルが使用できません。このような場合は、降伏応力が非常に高いLAW2LAW27LAW1の代わりとして使用されます。