モニター体積(/MONVOL)

モニター体積は1つ、またはそれ以上のシェル(3節点または4節点)パートで定義されます。

定義されたサーフェスは閉じている必要があります(Radioss Starterはこれをチェックし、サーフェスが閉じていない場合にはエラーメッセージを出力します)。シェルの法線は体積の外側を向いている必要があります。与えられたパートセットのシェルの法線方向は、負のパート番号を入力することにより反転させることができます(またはプリプロセッサを用いてこれを反転させます)。

エアバッグのモデル化には以下のタイプのモニター体積を用いることができます:
  • AIRBAG1: 一定圧力の古典的エアバッグ
  • AREA: ポスト処理の体積と面積の出力対象とする閉じたサーフェス
  • COMMU1: 連結された一定圧力のチャンバー
  • FVMBAG1: 有限体積法によって解かれた非-一定圧力のエアバッグ
  • GAS: タイヤ圧力または簡単な燃料タンクのモデル化に使用
  • LFLUID: 非圧縮性流体のモデル化対象とする、線形流体のモニター体積
  • PRES: 簡潔な一定圧力のモニター体積
次のいずれかのプロパティおよび材料則を布のモデル化に使用できます。
  • /MAT/LAW19 + /PROP/SH_ORTH - 線形弾性布の挙動のモデル化に使用
  • /MAT/LAW58 + /PROP/SH_FABR - 非線形弾性布の挙動のモデル化に使用
推奨:
  • 繊維材料は膜としての挙動を示すので、その厚みの中で1つの積分点(N=1)を使用することをお勧めします。
  • 繊維は、アワグラスがないデフォルトの標準的な三角形(C0)要素定式化を使用した3節点のシェル要素、またはIsmstr=11Ishell=12としてQBAT要素を使用した4節点シェルでモデル化できます。
  • 非推奨になっている方法ですが、Ishell =4を使用する場合は、アワグラスを回避するために、シェル膜アワグラス係数hmおよびシェル面外アワグラス係数hfとして10%を定義します。
  • COMMU1タイプのモニター体積に連結サーフェスを定義するには、ボイド材料則/MAT/VOIDとボイドプロパティ/PROP/VOIDを使用する必要があります。
  • FVMBAG1タイプを使用してガスフローの効果をモデル化できます。この効果は、カーテンエアバッグとアウトオブポジション(OOP)のシミュレーションで必要です。
  • 一般的に、自己接触インターフェースを定義するために、1つの自動接触インターフェースTYPE7と1つのエッジ-エッジインターフェースTYPE11を定義できます。何らかの初期貫通がある場合は、Inacti =6を設定します。これら2つの接触を1つのTYPE19接触に置き換えることもできます。