インターフェース

Radiossではいくつものインターフェースが利用可能ですが、このセクションでは接触インターフェースのみを取り扱います。それぞれのインターフェースはそのタイプ番号で区別されます。

インターフェースタイプ2は運動学的条件で2つの Lagrangeメッシュの結合に用いられるため、このセクションでは取り扱いません(運動学的拘束をご参照ください。)。簡単な接触インターフェースの概要を表 1に示します。

これらのインターフェースのそれぞれは特定の適用分野のために開発されましたが、それ以外の分野でも利用することはできます。それぞれのインターフェースに用いられている異なるアルゴリズムの制限内容によってその選択を決めることもできます。

アルゴリズムの制限は主として接触するセグメントの探索に関するものです。この検索には直接行われるもの(インターフェースタイプ7、10、および11)、または最も近い節点を探すもの(その他のインターフェースタイプ)があります。最も近い節点の探索は処理時間が短い傾向がありますが、アルゴリズムには制限があります(インターフェースタイプ3、5、および6)。

インターフェースタイプ3、5、および6は、最も近い節点に結合されたセグメント間での選択に関しても制限があります。法線方向はこれらのインターフェースの制限の1つです。

インターフェースタイプ23 は、エアバッグの布に対する接触インターフェースを定義します。これは、折りたたまれたエアバッグのメッシュによく見られる貫通および交差を扱うことができる、穏やかなペナルティ接触です。

インターフェースタイプ24は一定のペナルティ剛性を使用するため、時間ステップは影響を受けません。

熱摩擦はインターフェースタイプ7と21を使用して計算できます。
表 1. Radiossにおけるインターフェース
タイプ 内容 適用分野 接触の取り扱い
1 / 9 スライディングでのALE / LAG 流体 / 構造連成相互作用 メイン-セカンダリ
2 タイドインターフェース メッシュ密度の変更(ソリッド) メイン-セカンダリ、またはLM
3 & 5 2つのパート間の接触 / 衝撃 TYPE7を使用することを推奨します。 ペナルティ
6 2つの剛体間の衝撃 / 接触 ユーザー定義の接触 ペナルティ
7 2つのパート間の汎用接触 / 衝撃 全ての速度でのソリッドの接触 / 衝撃 ペナルティまたはLagrange乗数
8 ドロービード接触 スタンピング用途 ペナルティ
10 タイプ7と同様、しかしタイド接触 特別な目的のインターフェース ペナルティ
11 2つのラインの衝撃 ビーム、バー、またはスプリング ペナルティ
12 流体 / 流体接触 流体と流体の接触 ペナルティ
16 & 17 節点と2次ソリッドとソリッド-シェルの間または2次曲面間の接触 8節点か16節点厚肉シェル、または20節点ソリッド Lagrange乗数
18 CEL Lagrange / Eulerインターフェース 流体-構造連成相互作用 ペナルティ
19 インターフェースTYPE7とTYPE11の組み合わせ 全ての速度でのソリッドの接触 / 衝撃、およびビーム、バー、またはスプリング ペナルティ
21 剛体のメインサーフェスとセカンダリサーフェス間に固有のインターフェース スタンピング メイン-セカンダリ
23 ソフトペナルティ接触 エアバッグ ソフトペナルティ
24 一般的な接触インターフェース、オプションの単一サーフェスあるいはサーフェス対サーフェスまたは節点対サーフェス接触 このインターフェースは、インターフェースタイプ3、5、7に代えて使用できます。 ペナルティ剛性は一定であるため、時間ステップの影響は受けません。