インターフェースタイプ3と5における共通の問題

インターフェースタイプ3と5にはいくつかの共通した問題があります。
  • エネルギージャンプ
  • 悪い接触の取り扱い
  • 制限された探索アルゴリズム

エネルギージャンプ

インターフェースタイプ5(およびタイプ3)に用いられるギャップは1方向で、エッジが考慮されません。これは特にギャップが大きい場合、エネルギーのジャンプを引き起こし得ます(図 1)。


図 1. エネルギーのジャンプ

悪い接触の取り扱い

加えて、インターフェース剛性は一定で、節点の貫通が可能です。この点は、特に貫通時に滑りが起きる場合、非常に大きな誤差を生む可能性があります。 図 2 は、不適切な接触の取り扱いのために、セカンダリ節点がどのようにシェルの中立面を超えてしまうかを示しています。


図 2. 悪い接触の取り扱い

制限された探索アルゴリズム

インターフェースタイプ5(およびタイプ3)では、最も近いメイン節点の探索は、前の節点にトポロジー的に近接したセグメントに制限されています(トポロジー的に制限された探索アルゴリズム)。初期状態において最も近いメイン節点を決めるための最初の探索がRadioss Starterで行われると、次のEngineでは前の節点にトポロジー的に近いセグメントのみを考慮して最も近いメイン節点が決められます。この方法は、CPU時間的にむしろ遅いですが、特に高い曲率が含まれる場合、うまく働きません(図 3)。


図 3. 最も近いメインセグメントの間違った検知