FMUの表示と編集

FMUは、入力(U)、動的状態(X)、および出力(Y)によって特性を記述できる動力学システムを表現します。また、FMUには、そのFMUで表現するモデルの初期状態を変更するために変更可能なパラメータを設定できます。


図 1. FMUパネル - Propertiesタブ
FMUパネルのPropertiesタブには、次の情報が表示されます。
プロパティ タイプ 説明
Filename File パスを含むFMUファイル名。
FMU Type 文字列 FMUのタイプ。
  • モデル交換

    または、

  • 連成シミュレーション

両方のタイプを備えたFMUの場合は、このオプションを選択できます。

Number of states 整数 FMUに含まれる状態量の数。
Number of inputs 整数 FMUが検索する入力チャンネルの数。
Number of outputs 整数 FMUから出力するチャンネルの数。
Number of parameters 整数 FMUにあるパラメータの数。
Check FMU   FMUコンプライアンスチェッカーを実行し、詳細な情報を用意してFMUの有効性を確認します。コメントをご参照ください。
Reload FMU   FMUが再読み込みされます。

Edit FMU...をクリックして、Input、Output、Parameters、およびSettingsを表示して編集します。

FMUダイアログが表示されます。


図 2. FMUダイアログ

このダイアログには、次のタブがあります。

Input

Inputタブには、入力配列にあるすべての入力チャンネルおよびその名前と説明が一覧表示されます。

FMUへの入力として、各チャンネルのValue列にソルバー式を入力します。このソルバー式の値は、シミュレーションの際にMotionSolveによって計算され、シミュレーションの時間ステップごとにFMUに伝達されます。

Output

このタブには、FMUにある出力配列のすべての出力チャンネルおよびそれらの名前と説明が一覧表示されます。

パラメータ

Parametersタブには、各パラメータ、その初期条件、およびFMUでのそのデフォルト値が一覧表示されます。パラメータは、FMUによって公開される変数で、シミュレーションの開始時点でさまざまな値を取ることができます。パラメータのタイプは、実数、整数、ブーリアン、または文字列にすることができます。

Settings

Settingsタブには、追加のオプションが表示されます。
プロパティ タイプ 説明
Error tolerance factor 実数 モデル交換タイプのFMUにのみ適用されます。変位積分許容誤差に乗算するスケールファクターによって、FMUの連続する状態に対する積分許容誤差を定義します。

0より大きい値を指定します。デフォルト値は1.0です。

Communication Interval 実数 MotionSolveがFMUと通信する時間間隔。

0より大きい値を指定します。デフォルトは最大積分ステップサイズです。

Static Hold ブーリアン モデル交換タイプのFMUにのみ適用されます。

静的シミュレーションまたは疑似静的シミュレーションで、FMUの動的状態の値を一定に保持するフラグです。

デフォルト:False
Use Address ブーリアン FMUを別のマシンで実行している場合はこのオプションをONにします。デフォルト:デフォルト値はOFFです(MotionSolveと同じマシンでFMUを実行している状態)。
IP Address 文字列 Use AddressがONの場合は、FMUを実行しているマシンのIPアドレスを指定します。