Plug-inライブラリ

Plug-inライブラリは、値のテーブルについてコンパイルまたは解釈されたスクリプト演算を適用するサポートを提供します。

このライブラリでは、処理される各値のレコードについてユーザー定義のルーティンを実行でき、テーブルベースのアプローチが不適切である場合は、条件付ロジックと制御フローを使用可能にします。プラグインは一旦定義されると、ビルトインの演算子であるかのようにコールすることが可能となり、正しく設定されていれば、HyperView Expression Builderで表示できます。
プラグインの実行は、その他のResult Math演算子と同じで、サブケース、シミュレーションステップ、エンティティプールおよびレイヤーを制御するHyperWorksアプリケーションによって実行されます。特定のプール、レイヤーおよびデータタイプがHyperWorksアプリケーションによりシミュレーション内で選択されると、プラグインのデータタイプについて読み出し要求がなされます。この読み取り要求は、プラグインによる値の処理をトリガーし、プラグインによって処理される複数のイベントに分割されたシーケンスをたどります。 これらのイベントは渡される関数またはオブジェクトであり、これらの関数やオブジェクトによって、プラグインが処理対象のデータを照会したりターゲット値テーブルにレコードを追加したりできるようになります:
イベント 引数 詳細
Begin table_info 与えられたプールとレイヤーについてデータタイプが読み出される前にコールされる。table_info引数は、テーブルを照会させるオブジェクト / 関数。
OnRecord record_info, record_action データタイプ内で処理される各レコードについてコールされる。record_info引数は、テーブルを照会させるオブジェクト / 関数。record_action引数は、データを宛先の値テーブルへ出力させるオブジェクト / 関数。
End table_info, record_action データタイププール / レイヤーについてすべてのレコードが処理された後にコールされる。

照会 / 実行オブジェクトは、データタイプリクエストを介して渡されるデータと値に直接付加されるエンティティをプラグインに照会させます。それらはプラグインタイプ(C++/Templex/Tcl)にかかわらず、同じベーシックシグネチャーを有します。

以下の項では、使用可能な各種Plug-inライブラリオプションに関する追加情報を提供しています:
関数 プロパティ / メソッド 詳細
table_info label,

domain type

テーブルのラベル

テーブルのドメイン(実数、虚数)

record_info id,

data,

count,

part ID,

system ID,

dimension,

numeric Type,

domain type

値のレコードのエンティティID

値内のデータ(スカラー、ベクトル、テンソル)

値のアイテムの数(コーナー境界については、>1)

要素が属するパートのID(節点の場合0)

方向値のシステムID

テンソル値の次元

数値型(浮動、倍)

ドメインタイプ(実数、虚数)

record_action AddRecord 宛先の値テーブルへの値の付加をサポート。レコードは、OnRecordまたはEndイベントのみに付加が可能。
option_string

(scripted plug-ins only)

GetOption,

GetOption(key)

“opt_str”引数用に渡されるオプションの引数を戻す。関数パラメータとして認識されない引数は、このコマンドのGetOption(key)フォームで機能するオプションの引数のキー / 値ペアのリストに付加される。オプションの引数設定 / 取得の2つ目のフォームは、XMLを介してのみ使用でき、Expression Builderでは使用不可。