Radiossにより使用されるデフォルトの時間ステップ計算は、要素の時間ステップです。
1つの有限要素について、要素の時間ステップは次のように書かれます:
(1)
ここで、
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- 要素の特性長で、その計算は使用される要素タイプに依存します(ユーザーズガイドの有限要素を参照)。
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- 材料の音速で、次のように表されます:
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- 材料密度
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- ヤング率
各シミュレーションサイクルについて、それぞれの要素の特性長と音速は、モデル内の各要素の限界時間ステップを計算するために使用されます。時間ステップの計算は、内力の計算と同時に行われます。シミュレーションのサイクルの時間ステップは、すべての要素の最小時間ステップをスケールファクター(デフォルトは0.9)で掛けることにより、安定性が確保されます。このスケールファクターは、モデルの剛性に突然変化が起こった場合でもシミュレーションが安定性を保つことを確実にするために必要とされます。
要素の時間ステップ手法は、下記を用いてモデル全体に適用されます:
ここで、
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- タイムステップを小さくする際のスケールファクター
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- 右記にリストされた特定のアクションをアクティブ化する最小時間ステップ; /DT