一般的な推奨事項
各時間ステップコントロール手法には利点と制限があります。
使用される手法がシミュレーションに適用するかどうかを検証するには、正しい工学的判断を用いる必要があります。判別がつかない場合は、時間ステップコントロールなしのシミュレーションを時間ステップコントロールありのシミュレーションと比較し、結果が許容範囲にあるか確認します。
構造ダイナミクスシミュレーション
節点時間ステップとマススケーリング
/DT/NODA
0.9 0
/DT/NODA/CST
0.9
リーズナブルな量の質量を付加する特定の時間ステップを求めるプロセスは、質量スケーリングなしに短時間モデルを実行してシミュレーションの時間ステップを見出すことによって行われます。これは、シミュレーションの実行にどれだけかかるかをRadiossが推測するための良い時間です。次に、入力された時間ステップを増やし、モデルを再度実行して、追加された質量の量をメモします。シミュレーションの最初にリーズナブルな量のこのプロセスを進めます。シミュレーションに応じて、より多くの質量が追って追加されます。ここで、入力された時間ステップの別の修正が必要となります。
実行時間を短縮するためにモデルに追加されるべき適切な量の質量を決定するには、正しい工学的判断が使用されなくてはなりません。追加する質量が多すぎると、降下の物理やシミュレーションに影響を与えかねません。これは、解析されるオブジェクトが実際のパートよりも重みがあるためです。一般的に、追加される質量は5%未満にすることが推奨されますが、特定のシミュレーションではこれ以上でも受容される場合があります。
シミュレーションをコントロールする接触インターフェース
シミュレーション内で接触が最小時間ステップを有する際、Engine出力はINTER
と、最小時間ステップを有する接触インターフェース番号をリストします。これは、1つのサイクル内でセカンダリ節点がメインセグメントを通過するのを回避するために時間ステップが小さくされたことを示しています。接触は時折、シミュレーション中に最小時間ステップを有することがあります。
- モデル内の初期交差
- モデル内の正しくない貫通
- 接触剛性をソフトにし過ぎてしまう正しくない材料定義
- 微小な接触板厚またはギャップ
もう一つの可能なソリューションとして、/DT/INTER/DELを使って、時間ステップの減少の原因となっているセカンダリ節点を接触から取り除きます。これは、/DT/NODA/CSTで使用されているよりも/DT/INTER/DEL を0から100倍少なくなるよう設定することで行われます。
微小ひずみ定式化への切り替え
デフォルトの大ひずみ定式化が使用されている場合、ソリッド要素の大変形が時間ステップの減少の要因となり得ます。これが起こらないようにするには、そのプロパティがIsmstr= 2または12である要素について入力された最小時間ステップにおける微小ひずみ定式化に/DT/BRICK/CSTを使って切り替えます。
例:/DT Engine入力
/DT/NODA/CST
0.9
/DT/BRICK/CST
0.9
/DT/INTER/DEL
0.9
ここで、はの2~4倍小さく、はより100倍小さい。
準-静的解析
準-静的解析には、従来の節点マススケーリング/DT/NODA/CSTまたはアドバンストマススケーリング/DT/AMSが使用できます。イベントがスローである場合は、節点マススケーリングのより大きな量を使用すると、結果に影響を与えません。もしくは、推奨毎の/DT/AMSがよく機能します。