レイヤーフィルター
レイヤーフィルターは、レイヤー(層)を有するデータタイプ(例えば、複合材の応力 / ひずみの積層、または層を含むテンソル結果など)について、Contourパネル、Isoパネル、VectorパネルおよびTensorパネル内で使用可能なレイヤーリストを縮小します。
レイヤーリストがフィルタリングされると(フィルターアイコンの周りがオレンジ色でハイライト表示されていると、オンであることを示す)、縮小されたリストにMin/Max/Extreme/Sum/Average/Rangeの集計が可能になります。例えば、一定の方向を向く積層にレイヤーフィルターを適用し、この縮小された積層リストにLayers集計モードのSumを選択すると、その方向の積層群について厚みが合計されます。
フィルターの有効性
いずれのフィルターも選択 / 適用が可能で、データタイプはパネルのResultタイプドロップダウンメニューから変更することができます。選択されたデータタイプがフィルター内の完全なレイヤーリストの正確な数とラベルに一致する層を有する場合、そのフィルターは有効です。レイヤーリスト内に表示される利用可能な層は、フィルターをベースとしています。変更されたデータタイプがフィルター内の完全なレイヤーリストの数とラベルに一致しない場合、無効なアイコンまたは壊れたフィルターのアイコンが示されます。フィルターがアクティブであったとしてもそれは有効ではなく、レイヤーのフルリストが対応するデータタイプについて表示されます。無効な / 壊れたフィルターは、レイヤーリストにNoneに等しい影響を与えます。
壊れたフィルターを再度有効にするには、単に元のデータタイプ、もしくは同じ完全なリストを有するデータタイプ(例えばComposite StressとComposite Strain)を有する新しいデータタイプに戻すと、正常なフィルターのアイコンが復元されます。
レジェンド
コンター / アイソプロットのレジェンドは、レイヤー集計の横にフィルターの名称を表示します:一般的な注意事項
- フィルターはアクティブなモデルについてのみ定義され、オーバーレイされたモデルや、セッション内の他のポストウィンドウでは(明示的に定義されていない限り)使用できません。
- パネル(Contour/Iso/Vector/Tensor)のうちの1つで定義されたフィルターは、そのウィンドウ内のすべてのパネルで使用可能です。
- セッションファイル / レポートテンプレートは、復元または比較のためにフィルター定義を保存します。レポートテンプレートのインスタンス化によって発生した無効なフィルターは、Filter Validityセクションで定義されたのと同じ方法で処理されます(フィルターはONとして表示されますが、実際には影響を及ぼしません)。
- H3Dは定義されたとおりフィルターをエクスポートしますが、いくつの層がH3Dに含まれるかに依存し、読み戻す際にフィルターが無効となることもあります。例えば、スカラー最大フォンミーゼスがフルテンソルに代わってエクスポートされる場合、H3Dには1つの層の情報のみが書き出されます。ファイルを読み戻す際、フィルターは無効になります。
- ウィンドウまたはパネル間で切り替えを行うと、フィルターの状態は、その時点で適用されているコンター / アイソ /ベクトル / テンソルプロットについて有効な状態にリセットされます。