二項演算の引数拡張

二項演算を行う際、被演算子の互換性を持たせるために、テーブル引数を拡張することがあります。

二項演算を行う際、被演算子の互換性を持たせるために、テーブル引数を拡張することがあります。例えば、スカラーからテンソルまたはベクトルを差し引く際、スカラーは、すべての成分が元のスカラーと同じ値をもつテンソルまたはベクトルに拡張されます。二項演算に関する拡張のルールは以下のとおりです:
二項演算子の入力引数のタイプ(lhs、rhs) 拡張
スカラー、ベクトル スカラーは、すべての成分がスカラーと同じ値をもつベクトルに拡張されます。
スカラー、テンソル スカラーは、すべての成分がスカラーと同じ値をもつテンソルに拡張されます。
テンソル(2D)、テンソル(3D) 2Dテンソルは、すべてのz成分がゼロに設定された3Dテンソルに拡張されます。
ベクトル、テンソル 無効 - ベクトルはテンソルに拡張されず、操作は失敗に終わります。

拡張後、二項演算子は、互換性のある値のデータと機能します。定数テーブルとリソースベースの値テーブルは同様に拡張され、スカラー値によるスケーリングとオフセットが同様に3つの値のタイプすべてに適用されます。二項演算は方向値の系の互換性をチェックせず、システムID、システムタイプまたは寸法とは関係なく、拡張されたスカラーがベクトルとテンソルに適用されることを可能とします。