hexa nugget

制約事項: LS-DYNANastranOptiStruct、、およびRadiossでのみ利用可能です。また、Connectorエンティティエディター上の既存のspotコネクターからのみ選択、定義が可能です。

Hexa Nuggetリアライゼーションを使用して、シェルコンポーネント間にヘキサクラスターを作成します。

接触は、シェルコンポーネントと適切なヘキサ節点との間に定義されます。また、シェルの熱の影響を受ける領域は超高強度鋼材料から作成されます。

Hexa Nuggetは、シェルコンポーネントの任意の数の平行な組み合わせに使用できます。

熱の影響を受ける領域の寸法の指定は、Connector エンティティエディターにあるパラメーターを使用します。それぞれの熱の影響をうける領域(HAZ)の寸法およびプロパティは、個別に定義できます。各設定は、コネクター毎に保存され、実行時に反映されます。


図 1. HAZ Dimensions

General Info

表 1.
パラメータ 動作
Tolerance コネクターからの距離を指定します。このトレランスの値内のエンティティのみ最終的なリアライゼーションの際に考慮されます。トレランスは、適切なリンク候補が、指定された層数で結合することが可能かどうかを見極めるのに使用されます。

Weld Shape

表 2.
パラメータ 動作
Hexa Number 予め定義されているパターンに配置される、4つのヘキサによるヘキサクラスターを作成します。
注: デフォルトでは、Hexa Numberは4に設定されます。この欄は編集できません。
Coats 厚み方向に必要なヘキサ要素の数を指定します。
注: ヘキサナゲットコネクターの場合、Hexa Coatsはデフォルトで1に設定されます。この欄は編集できません。

Realization Details

Realization Detailsパラメータを使用して、溶接寸法を定義します。
表 3.
パラメータ 動作
Diameter Option 直径をどのように定義するかを選択します。この欄は、ヘキサ要素に基づくリアライゼーションに使用され、リアライズされる要素(ヘキサ)のサイズはこの直径値に基づいて作成されます。
diameter
単一の直径値を指定します。
diameter mapping file
直径の計算に直径マッピングファイルを使用します。
直径マッピングファイルは、Diameter Table内のフランジ厚の幅に割り当てた直径の値を取得します。直径の値を割り当てる際、フランジ厚の幅と共に考慮するメインのフランジ厚も指定できます。
Hexa Thickness Option シェル要素に接触するように六角形のスポットを投影します。位置は、板厚には依存しません。
注: デフォルトでは、Hexa Thickness Optionはshell gapに設定されます。この欄は編集できません。

Connectivity Info

表 4.
パラメータ オプション
Connectivity
注: デフォルトでは、Connectivityはcontactに設定されていますが、imprintも選択できます。
HAZ 四角形溶接要素を作成し、これらのメッシュを調整することによってこれらを両方のリンクにステッチします。必要なすべてのHAZについて行います。
Enable Condition HAZ リアライゼーション時に、熱の影響を受ける領域に割り当てるパートを制御します。
Skip Imprint 四角形溶接要素を作成しますが、リンクのメッシュは変更しません。

代わりに、要求されたHAZを表す追加要素を作成します。これらの要素は、^conn_imprintコンポーネントに編成されます。

これらの要素は、ユーザーのニーズに合わせて操作された後、後の手動でのインプリントで使用できます。これは、交差するコネクターを扱う場合など、標準のインプリント機能がエラーになる複雑な領域で役に立ちます。
注: 四角形溶接要素はこのリンクには結合されません。結合はさらに注意が必要です。

Contact Info

表 5.
パラメータ 動作
Contact Creation Option 接触の作成方法を選択します。
one contact per link
リンク毎に2つの排他的セットを持つ、1つの排他的接触を作成します。
リンクと、このリンク上にあるヘキサナゲット節点との間の接触を作成します。1つのヘキサナゲットの節点は、2つの異なる接触定義に属します。
  • Groupname(s): hexa_nugget_contact_Linkname
  • Setname(s) Main: hexa_nugget_master_part_set_Linkname
  • Setname(s) Secondary: hexa_nugget_secondary_node_set_Linkname
one contact per link pairing
同じリンクを使用するすべてのヘキサナゲットコネクターは、同じ接触とセットを共有しています。
  • Groupname(s): hexa_nugget_contact_Linkname1_Linknam e2_Linkname3(3層時)
  • Setname(s) Main: hexa_nugget_main_part_set_Linkname1_ Linkname2_Linkname3
  • Setname(s) Secondary: hexa_nugget_secondary_node_set_Linkname1_L inkname2_Linkname3
single contact
モデル内のこのリアライゼーションタイプに対して、1つの接触と2つのセットを作成します。
  • Groupname: hexa_nugget_singlecontact
  • Setname Main: hexa_nugget_single_main_part_set
  • Setname Secondary: hexa_nugget_single_secondary_node_set

Auto Correction

表 6.
パラメータ オプション
Allow Reposition ヘキサ要素とHAZ要素を再配置します。このオプションが選択されていない場合、フリーエッジやフィーチャーエッジとコネクターとの距離が近すぎてナゲット要素およびHAZ要素を作成する空間がない場合、コネクターを作成できません。
Reposition Tolerance エッジに対するコネクターの位置に基づいてヘキサ要素およびHAZ要素を再配置する際に許容される最大距離を指定します。
Control Distance
距離の制御方法を選択します。
for close free edges
リアライゼーション時の再配置で、フリーエッジの近くに配置されているコネクターのみを考慮します。
for close free and feature edges
リアライゼーション時の再配置で、フリーエッジおよびフィーチャーエッジの近くに配置されているコネクターのみを考慮します。
Requested Distance 再配置する距離を、インプリントの最小距離とコネクター投影の最小距離のどちらに基づいて決定するかを選択します。
Distance 距離を手動で指定するか、要素基準ファイルの最小要素サイズを使用するかを選択します。

HAZ Info

表 7.
パラメータ オプション
HAZ Material Condition リアライゼーション時に熱の影響を受ける領域に割り当てるパートを制御するUHSS材料の選択を有効にします。
UHSS Material Option UHSS材料を選択する方法を選択します。
From current model
カレントモデルから既存の材料を選択します。
Connector Entity Editorでは、UHSS Material EntityID’欄には、最後に検出されたファイルの番号が表示されます。
From search folder(デフォルト)
検索ファイルから材料を選択します。
Hexa Nugget Connectorリアライゼーションの場合、材料検索ファイル名はmaterialsnippets.txtです。HyperMeshは、このファイルを特定するため、以下の場所を順番で検索していきます。
  1. インストレーション:[hm_scripts_dir]/ connectors/materialsnippets.txt
  2. ユーザーディレクトリ:[USER_HOME]/ materialsnippets.txt
  3. HyperWorks設定パスフォルダ:[HW_CONFIG_PATH]/materialsnippets.txt
  4. 現在の作業ディレクトリ:[CURRENTWORKINGDIR]/materialsnippets.txt
Connector エンティティエディターでは、UHSS Material File欄には、最後に検出されたファイルの名前が表示されます。
テキストファイルには、リアライゼーション時に熱の影響を受ける領域に割り当てる材料名からのスニペット情報が含まれています。
From connector metadata
UHSS Material Option “From search file”によってコネクターがリアライズされると、フォルダー名は関連性を保ったままコネクターのメタデータとして書き出され、materialsnippets.txtが正しいフォルダに保存されていれば、異なる作業環境で全く同じようにしてリアライゼーションを行うことを可能にします。
HAZ Dimension Scheme HAZの直径を指定するための設定を選択します。
HAZ Inner Diameter
values
HAZ Inner Diameterの絶対値を指定します。
注: この値は、ナゲット直径の指定に使用した値より大きくする必要があります。
scale factors
ナゲット直径のスケール係数として計算されます。
注: この値は1.0以上を指定します。
offsets
ナゲット直径からオフセットされるHAZ Inner Diameterを指定します。
HAZ Outer Diameter
values
HAZ Inner Diameterの周囲の最初の層の幅の絶対値を指定します。
scale factors
HAZ Inner Diameterの周囲の最初の層の幅を指定します。ナゲット直径のスケール係数として計算されます。
offsets
HAZ Inner Diameterからオフセットされる、HAZ Inner Diameterの周囲の最初の層の幅を指定します。
注: valuesとscale factorsでは、この値は、HAZ Inner Diameterの指定に使用した値より大きくする必要があります。
HAZ Layer 2 HAZ Outer Diameter 2の指定を有効にします。デフォルトではこのチェックボックスはオフで、HAZ Outer Diameter 2は定義できません。
HAZ Outer Diameter 2
values
HAZ Outer Diameterの周囲の2番目の層の幅の絶対値を指定します。
scale factors
HAZ Outer Diameterの周囲の2番目の層の幅を指定します。ナゲット直径のスケール係数として計算されます。
offsets
HAZ Outer Diameterからオフセットされる、HAZ Outer Diameterの周囲の2番目の層の幅を指定します。
注: valuesとscale factorsでは、この値は、HAZ Outer Diameterの指定に使用した値より大きくする必要があります。

Property and Material Info

Property and Material Infoパラメータを使用して、溶接および熱の影響を受ける領域(HAZ)のプロパティと材料を定義します。
表 8.
パラメータ オプション
HAZ Material Option HAZの材料を割り当てる方法を選択します。
Use original material
元のコンポーネントに割り当てたものと同じ材料を新しいHAZコンポーネントに割り当てます。
Use copy of original material
元の材料を複製して、新しいコンポーネントに割り当てます。
元の材料が複製されます。
新しい材料名は、元の材料と同じ名前の末尾に_HAZ_matを付けたものです。
Select a material
select material for HAZオプションにより、現在のモデルから材料を選択します。選択した材料と同じ名前の末尾にプロパティIDを付けた名前でHAZコンポーネントが作成されます。
指定しない場合、デフォルトの材料が、[hm_scripts_dir]/connectors/hexa_nugget/dyna/hexa_nugget_HAZ_material_default.iniファイルから取得されます。hexa_nugget_HAZ_mat_default_という名前の末尾にプロパティIDを付けた名前でHAZコンポーネントが作成されます。
HAZ Property Option HAZにプロパティを割り当てる方法を選択します。
Use original property
元のコンポーネントに割り当てたものと同じプロパティを新しいHAZコンポーネントに割り当てます。
Use copy of original material
元のプロパティを複製して、新しいコンポーネントに割り当てます。
元のプロパティが複製されます。
新規プロパティ名は、元のプロパティ名の後に_HAZ_propを加えたものになります。
Scale original thickness
HAZがインプリントされている各リンクに対して、新しいプロパティとコンポーネントを作成します。
プロパティは元のプロパティのコピーです。プロパティ名は<originalname>_<HAZ_prop>_<scaled thickness>、コンポーネント名は<matname>_<scaled property name>です。
Input thickness
HAZがインプリントされている各リンクに対して、新しいプロパティとコンポーネントを作成します。
プロパティは元のプロパティのコピーです。プロパティ名は<hexa_nugget_HAZ_prop>_<thickness_value>、コンポーネント名は<matname>_<Input thichness prop name>です。
Select a property
select property for HAZオプションにより、現在のモデルからプロパティを選択します。
UHSS材料の名前の末尾にプロパティIDを付けた名前でHAZコンポーネントが作成されます。例:<UHSS matname>_<prop ID>
Nugget Material Option 材料を作成してナゲットに割り当てる方法を選択します。
Create one material per each link combination
リンクの組み合わせ毎に1つの材料を作成します。
溶接材料名は<hexa_nugget_weld_mat>_<link 1 ID/name>_<Link 2 ID/name>です。
ID 1のリンクとID 2のリンクが接続されている場合、作成される溶接材料にはhexa_nugget_weld_mat_1_2という名前が与えられます。
Create one material per each number of layer
溶接で結合される層数に基づいて1つの材料を作成します。
溶接材料名は、<hexa_nugget_weld_mat>_<link 1 ID/ name>_<No. of layers>です。
2層の溶接の場合、材料名はhexa_nugget_weld_mat_2Lです。
3層溶接の場合、hexa_nugget_weld_mat_3Lとなります。
Use one single weld material
Select Nugget Material Optionを使用して、現在のモデルから溶接材料を選択します。選択された材料が、すべての溶接要素に割り当てられます。
Itemize Multilayer Connections 複数層の結合をそれぞれ個別に処理します。例えば、3層の結合の場合、2つのヘキサクラスターが別々に処理され、2つの異なる材料が割り当てられます。同時に、同じ2つのリンク間の2層結合には別の材料が割り当てられます。
名前は次のように付けられます:
hexa_nugget_weld_material_link1_link2_(link3)
理想的には、<outer involved link>_<inner involved link>_(<uninvolved comp>)の順にリンクされ、関連する2つのリンクが最初に来て、関連しないリンクは括弧で囲まれます。
hexa_nugget_weld_material_link3_link2_(link1)
理想的には、<outer involved link>_<inner involved link>_(<uninvolved comp>)の順にリンクされ、関連する2つのリンクが最初に来て、関連しないリンクは括弧で囲まれます。
hexa_nugget_weld_material_link1_link2、hexa_nugget_weld_material_link2_link3
すべての材料は、[hm_scripts_dir]/connectors/hexa_nugget/radioss/hexa_nugget_weld_material_default.iniから派生します。
注: Nugget Material OptionがCreate one material per each link combinationに設定されている場合にのみ有効です。
Select Nugget Property カレントモデルからpropertyを選択します。

Behavior

表 9.
パラメータ オプション
Non-normal シェル層が互いに垂直でない場合、コネクターのリアライゼーションを試みます。
Project Hexa Faces To Shell 個々の節点に関して投影を確認し、貫通が発生することを許可することが可能になります。

いくつかの境界ケースでは、リアライゼーションにおいて適切なヘキサ(cluster)の面のすべての節点は厳密にシェル上に配置されるわけではありません。これは、シェルが極端に湾曲していなく平面であることを前提としているため、投影ルーチンにおいて簡略化が行われるためです。したがって、すべての節点を個々に、最初の1つと同じ面上に投影されたかどうか確認していくわけではありません。

Ensure Hexa Projection 有効な場合、指定された許容値(0.01*直径)を超えるリンクへのすべてのヘキサ節点の投影が、エラーとしてマークされます。
ヒント: 接触定義を使用する結合を扱う場合は、このチェックボックスをオンにします。
Preserve Washer リアライゼーション時にワッシャーを保持する方法を選択します。完全にワッシャーがメッシュされている初期状態。


図 2. Original
ワッシャー保持を行わない場合のリアライゼーション後。ワッシャーが保持されていません。


図 3. ワッシャーを保持しない場合
ワッシャーを保持してリメッシュを許可したリアライゼーション後。ワッシャーはそのまま保持されていますが、メッシュシードが変更されています。


図 4. ワッシャーを保持しリメッシュを実行した場合
ワッシャーを保持してリメッシュを許可しないリアライゼーション後。ワッシャーが完全に保持されています。


図 5. ワッシャーを保持しリメッシュを実行しなかった場合
Feature Angle インプリント時に保持する必要のある重要なフィーチャーを特定するために使用する値を指定します。
注: HAZに置かれていたり、HAZに近いフィーチャーは保持できません。
Nugget Narrow Case エッジ処理を制御する方法を選択し、コネクターがエッジに近い場合は、HAZ要素をエッジにスナップします。
Do Nothing
このオプションは、HAZ節点またはエッジ節点がスナップされることを可能にします。


図 6. Do Nothing
Allow HAZ Nodes to Snap to Edge
このオプションは、ヘキサナゲットコネクターのHAZ節点をフリーエッジとフィーチャーエッジにスナップされることを可能にします。


図 7. Allow HAZ Nodes to Snap to Edge
Allow Edge to Move Away from Nugget
このオプションは、コンポーネントのエッジ節点をHAZ節点から離すことを可能にすることができ、最小サイズの問題を回避できます。


図 8. Allow Edge to Move Away from Nugget
Allow Edge to Snap to HAZ Layer
このオプションは、コンポーネントのエッジ節点をHAZ節点にスナップすることで最小サイズの問題を回避できます。


図 9. Allow Edge to Snap to HAZ Layer
Skip HAZ
このオプションは、コネクターのリアライゼーション時にHAZ要素を作成しません。


図 10. Skip HAZ
Nugget Orientation リアライゼーション時にHexa Nuggetを方向付ける方法を選択します。
Auto
ヘキサ要素の向きは、達成可能な最も良い要素品質に基づいて自動的に決定されます。


図 11. Auto
Parallel to Edge
ヘキサ要素のエッジが、結合されているリンクのフリーエッジに対して常に平行であるようにヘキサ要素が配置されます。


図 12. Parallel to Edge
Point to Edge
ヘキサ要素の節点が、結合されているリンクのフリーエッジを常に指すようにヘキサ要素が配置されます。


図 13. Point to Edge
Post Collector Name Setting ヘキサナゲットコネクターのリアライゼーション時に、リアライゼーション後に作成されるコレクターにリンク名またはリンクIDを使用して名前を付けることを選択します。
Post Collector Name Separator コレクター名の間に使用する区切り文字を選択します。
Unrealize Remesh or Rebuild コネクターのアンリアライズ時、HAZ要素とその周りの要素をリメッシュ / 再構築します。オプションは、unrealize remesh or rebuildがRemeshまたはRebuildに設定されている場合のみ有効です。リメッシュ / 再構築時、HAZ要素を囲む層数は、ユーザーが指定した層数によって制御されます。
None
HAZおよびその周りの要素のリメッシュ / 再構築は行いません。
Remesh
コネクター周りのメッシュが指定した数の層数によってリメッシュされます。
Rebuild
コネクター周りのメッシュが指定した層数によって再構築されます。