2D曲線: 概要

概要

Fluxで計算したさまざまな量を、曲線としてグラフィック表示できます。

曲線には次の2つのタイプがあります:

  • 位置の関数とした局所量の表示を扱う«局所»曲線
  • 時間またはパラメータの関数とした量の表示を扱う«時間»曲線または«パラメトリック»曲線

2D曲線(経路)と2D曲線(I/Oパラメータ)

本ソフトウェアで2D Curve (Path) および2D Curve (I/O Parameter)と呼ばれる2つのタイプの曲線を次の表で説明します。

タイプ 内容
2D Curve (path) 経路に沿った曲線 事前に作成された経路上の位置の関数とした1つまたは複数の局所量のグラフィック表現
2D Curve (I/O Parameter) I/Oパラメータの関数とした曲線 変数量(I/Oパラメータ)の関数とした1つまたは複数の局所量または全体量のグラフィック表現

操作

一般的なプロセスは次の各段階で構成されています。

段階 説明
1

ユーザーが次の要素を定義して2D曲線を作成します:

  • 名前
  • 横座標で表現する量(経路、I/Oパラメータ)
  • 縦座標で表現する1つまたは複数の量(局所量、I/Oパラメータ)
2

ソフトウェアによって次の処理で2D曲線が作成されます:

  • ユーザーが要求した基本曲線に対応する値の計算
  • 上記の基本曲線に関連する特定の量の計算(最小値、最大値、平均値など)
  • 2Dシート(2D曲線の名前を表示した固有のタブ)の表示
  • 上記の2Dシートのグラフィックゾーンでの基本曲線の表示
  • データの保存
3

ユーザーは次の操作ができます:

  • 2Dシート:
    • 基本曲線の可視化(可視化ツール)
    • 数学演算の実行(微分ツールや積分ツールなど)
    • 計算された値の編集やエクスポート
  • データツリー:
    • 特定の量の編集
    • 計算条件の検証(シナリオなど)

用語

Fluxで操作するオブジェクトに関連する用語の定義が必要な点に注意します。

本書では次のように定義しています:

  • 曲線または基本曲線: この用語の一般的な意味としての曲線。現象の発現法則の表現
  • 2D曲線*: 1つまたは複数の基本曲線を再グループ化したFluxエンティティ
注: *この2D曲線は、2種類の独立したエンティティとしてデータツリーに表示される2D曲線(経路)または2D曲線(I/Oパラメータ)です。

2D曲線と基本曲線の概念を次の例で説明します。

2D曲線CURVE1は、次の基本曲線を再グループ化した曲線です:

  • LinPos(TRANSLATION_PART)
  • LinSpeed(TRANSLATION_PART)
  • LinAcc(TRANSLATION_PART)