/INTER/TYPE8

ブロックフォーマットのキーワード このインターフェースは絞りビードのシミュレートに用いられます。主に製造業の金属成形のモデル化に用いられます。

絞りビードは金属帯板がスタンピングプロセスで滑るのを防ぐために用いられます。メインセグメントの法線は、セカンダリ節点の方向に向かっている必要があります(ソートされていないグループ)。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
/INTER/TYPE8/inter_ID/unit_ID
inter_title
grnd_IDs surf_IDm   Iform            
Fn Ft DEPTH Tstart Tstop
空白のフォーマット

定義

フィールド 内容 SI単位の例
inter_ID インターフェースの識別子

(整数、最大10桁)

 
unit_ID 単位識別子

(整数、最大10桁)

 
inter_title インターフェースのタイトル

(文字、最大100文字)

 
grnd_IDs ソートされていないセカンダリ節点グループ識別子

(整数)

 
surf_IDm メインサーフェスの識別子

(整数)

 
Iform 摩擦ペナルティ定式化のタイプ。
= 1
粘性(合計)の定式化。
= 2(デフォルト)
剛性(増分)の定式化。荷重速度が低速の場合は、推奨されます。

(整数)

 
Fn 単位長さあたりのドロービード垂直抗力

(実数)

[ N m ]
Ft 単位長さあたりのドロービード拘束力

(実数)

[ N m ]
DEPTH ドロービードの深さ

(実数)

[ m ]
Tstart 接触衝撃を計算するための開始時間

(実数)

[ s ]
Tstop 一時的な非アクティブ化の時間

(実数)

[ s ]

コメント

  1. セカンダリサーフェスの節点グループは、ソートされていないグループ(/GRNOD)とする必要があります。
  2. オプション/ADMESH/GLOBALIdt =1を使用する場合、Iform =1は使用できません。
  3. Fn0の場合は、垂直抗力が計算されます。垂直抗力は、ダイ上でバインダーが閉じて絞りビードの方向へブランクが曲がることによって生じます。総接触力は、拘束力と垂直抗力の合計となります。
  4. Fnは、限界値を表します。垂直抗力は、ブランクとドロービードラインの間の距離dがドロービードの深さ(DEPTH)よりも短くなるときに発生し始めます。ドロービードがブランクに近づくと(深さと同じ距離)、この垂直抗力は安定状態Fnに達します。垂直抗力の値は、下図で示すように、貫通に応じて異なります。

    inter_type8
    図 1.

    ここで、 δ = DEPTH d + Thickness Blank 2 .

  5. DEPTH = 0または F n DEPTH > Stiffness Blank の剛性の場合は、安定性を保証するために垂直抗力なしの場合と同じ時間ステップが使用されるよう、曲線の線形部の勾配がブランクの剛性にリセットされます。