/MAT/LAW77
ブロックフォーマットのキーワード この開放セルフォームの材料則はLAW70を一般化したものです。ここではフォーム材内部の非粘性圧縮性の理想的な気体流とフォーム構造との相互作用が考慮されます。
気体流のALEシミュレーションとフォーム変形のLagrangeシミュレーションは、同じ要素システム上で実行されます。気体流と構造との相互作用は、Darcy則と、構造への気体圧力の直接適用を介して行われます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW77/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
E0 | Emax | FP0 | |||||||
Fcut | Fsmooth | NL | NuL | Iflag | Shape | Hys |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
fct_IDL | FscaleL |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
fct_IDuL | FscaleuL |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
P0 | R | ||||||||
Pext | Iclos | Inc_gas | |||||||
K | |||||||||
fct_IDK | fct_IDR |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
E0 | 初期ヤング率 (実数) |
|
ポアソン比 (実数) |
||
Emax | 最大ヤング率 (実数) |
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最大ヤング率を用いる参照ひずみ値 デフォルト = 1(実数) |
||
FP0 | 発砲圧力 デフォルト = 0(実数) |
|
Fcut | ひずみ速度フィルタリングのカットオフ周波数。 デフォルト = 1020(実数) |
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Fsmooth | ひずみ速度スムージングオプションフラグ
(整数) |
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NL | 載荷関数の数 デフォルト = 0(整数) |
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NuL | 除荷関数の数 デフォルト = 0(整数) |
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Iflag | 除荷応答制御フラグ
(整数) |
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Shape | 形状係数は除荷曲線の“凸性”を記述します。
デフォルト = 1.0(実数) |
|
Hys | ヒステリシス除荷係数。 デフォルト = 1.0(実数) |
|
fct_IDL | 載荷関数識別子 (整数) |
|
荷重関数のひずみ速度 (実数) |
||
FscaleL | 載荷関数スケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
|
fct_IDuL | 除荷関数識別子 (整数) |
|
除荷関数のひずみ速度 (実数) |
||
FscaleuL | 除荷関数スケールファクター デフォルト = 1.0(実数) |
|
空気密度 デフォルト = 0(実数) |
||
P0 | 初期圧力 デフォルト = 0(実数) |
|
気体のガンマ定数 デフォルト(実数) |
||
外部気体密度 デフォルト = (実数) |
||
Pext | 外部圧力 デフォルト =P0(実数) |
|
Inc_gas | 逆流フラグ
(整数) |
|
R | 気体で満たされた要素体積の初期空隙率 (0 < R < 1)
(実数) |
|
一般化されたDarcy則の線形パラメータ デフォルト = 0(実数) |
||
一般化されたDarcy則の2次パラメータ デフォルト = 0(実数) |
||
一般化されたDarcy則の時刻歴パラメータ デフォルト = 0(実数) |
||
K | 初期泡透水率 デフォルト = 0(実数) |
|
Iclos | ソリッドブロックのフリーサーフェスの開閉フラグ(どのソリッド要素にも結合されていないサーフェス)
(整数) |
|
fct_IDK | 透水倍率関数(スケールと相対フォーム密度の比較)
(整数) |
|
fct_IDR | 空隙倍率関数(スケールと相対フォーム密度の比較)
(整数) |
例(セルフォーム)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
kg mm ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW77/1/1
Open cell foam
# RHO_I
4.5E-8
# E0 NU EMAX EPS_max FP0
.1 0 5 .99
# FCUT FSMOOTH NLOAD NUNLOAD IFLAG SHAPE HYS
.1 1 1 0 3 2 1E-20
# F_ID_ID SLOAD FSCALELOAD
1 0 .001
# RHO_AIR P0 GAMMA R
1.2E-9 1.0E-4 1.4 1.0
# RHO_EXT P_EXT ICLOSE INC_GAS
1.2E-9 1.0E-4 2 0
# ALPHA BETA T K
1 5 0 1e07
# F_ID_K F_ID_R
2 3
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/1
LoadCurve
# X Y
-.8 -.11
-.7 -.10
-.4 -.05
-.2 -.02
0 0
.2 .004
.4 .006
.6 .01
.7 .020
.8 .050
.99 134
/FUNCT/2
Funct_2
# X Y
0.0 0.2
0.555 0.2
0.909 1.0
1.0 1.0
/FUNCT/3
Funct_3
# X Y
0.0 0.25
0.555 0.25
0.909 0.55
1.0 0.55
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
コメント
- この材料則は、ソリッド非縮退ヘキサ要素と一緒にのみ使用できます。この材料は、ソリッドプロパティの以下のパラメータにのみ使用できます。
- Isolid = 1(Belytschko)
- Ismstr = 1(微小ひずみ)
- Iframe = 1(共回転なし)
- 最後の載荷関数を超える応力の場合、その挙動は最後の2つの載荷関数を使用して外挿されます。巨大な応力値を回避するためには、最後の載荷関数を繰り返すことをお勧めします。
- ALEアプローチを使用した理想気体の非粘性流を検討します。
- 1つの積分点で が に到達した場合、対応する積分点の偏差応力には永久に0が設定されますが、ソリッド要素は削除されません。
- フォームと気体の結合の場合は、修正Darcy則(Dupuit-Forchiemer)を使用します:
(7) ここで、- 流体速度
- 流体圧力
- 透水率
- 構造応力、ひずみ、および気体流データを保存するには、以下のオプションをEngineファイルで使用する必要があります。
/STATE/BRICK/STRAIN/FULL
/STATE/BRICK/STRESS/FULL
/STATE/BRICK/AUX/FULL
- フォームの予応力とフォーム内部の空気の初期状態は、予応力のシミュレーションから定義し、/INIBRI/STRS_F、/INIBRI/STRA_F、/INIBRI/AUXカードによってモデルに読み込むことができます。
- 次のユーザー変数を使用して、気体流データをアニメーションファイル(/ANIM/BRICK/TENS)または時刻歴ファイル(/TH/BRIC)に出力できます:
- USR1: 気体密度
- USR20: 気体圧力
- USR21: R 値
- USR22: K 値
- 気体速度ベクトルのフィールドは/ANIM/VECT/GVELでアニメーションに出力できます。