接触インターフェースの時間ステップコントロール

接触インターフェースの時間ステップは、以下のEngineオプションを用いてコントロールできます：

/DT/INTER/Keyword3/Iflag
$Δ T_{s c a}$ $Δ T_{\min}$

すべてのKeyword3オプションについて、行使されるアクションは

Δ T_{\min} \geq Δ T_{s c a} * Δ t_{int e r f a c e}

である際に起こります。ここで、

Δ t_{i n t e r f a c e} = \min (Δ t_{i n t e r n o d a l}, Δ t_{k i n})

は、接触インターフェースの時間ステップで定義されている接触剛性時間ステップおよび運動学的時間ステップの最小値です。Iflag=1である場合、追加の入力を含んだ2行目が/DT/INTER/AMSに入力されます。

注: このコントロールは、非線形剛性を含む接触インターフェースTYPE7、TYPE10、TYPE11、TYPE19、TYPE21のみと使用されます。

/DT/INTER/CST

入力された値を保持するために、接触に含まれる節点の質量を自動的に大きくします。通常このオプションはあまり役に立たず、それは、小さい時間ステップの接触セカンダリ節点は大抵、接触ギャップに大きく貫通しており、質量が追加されると運動エネルギーが増大して貫通が増え、モデルが不安定になるためです。追加される質量の量は/DT/NODA/CSTと同様、シミュレーション中に監視され、シミュレーション後にチェックされる必要があります。

/DT/INTER/DEL

シミュレーションの時間ステップを $Δ T_{\min}$ より下に降下させる原因となる接触インターフェースに含まれる節点を消去します。このオプションは特定の時間ステップを保持するのに非常に役立ちますが、消去された節点の数が多過ぎると接触が正しくなくなり、結果が不正確になってしまいます。

/DT/INTER/STOP

接触インターフェースの時間ステップが入力された $Δ T_{\min}$ の値を下回ると、シミュレーションを停止します。多くの場合、モデルの不安定性により時間ステップは小さくなるため、シミュレーションの停止は問題点の診断に役立ちます。

/DT/INTER/AMS

一定の時間ステップ $Δ T_{\min}$ を保持するために、アドバンストマススケーリングをインターフェースのセカンダリ節点に適用します。詳細については、高度マススケーリング（AMS）をご参照ください。