拡張エラーメッセージファイル

OptiStructの拡張エラーメッセージファイルは、エラーやワーニングメッセージの拡張に用いることができます。

エラーやワーニングのメッセージは、ユーザーおよびユーザーの組織にとってより意味があり有益となるようカスタマイズが可能です。拡張エラーメッセージファイルはoptistruct_err.msgという名前でなければなりません。

ファイルには、拡張を行いたいそれぞれのメッセージに対する拡張されたメッセージが含まれます。同じメッセージが複数のファイルに拡張されている場合、すべての拡張が出力されます。拡張エラーメッセージは、そのエラーの最初の事例に対してのみ出力されます。

ファイルのフォーマットとして、1つの行内に、左詰された4つのアスタリスクに続き、拡張されるエラー番号が記されます。後続の行は、拡張されたエラーメッセージを含みます。エラー9009および9008の例を以下に示します。エラーメッセージ番号の順番は、重要ではありません。
**** 9009 このエラーメッセージは通常、ディスクに十分な空きがない時に起きますが、現在のユーザーに対して出力ファイルの1つに書き込み権限がない場合にも起こりえます。また、出力ファイルや一時ファイルに割り当てられたディレクトリが存在しない場合、ディレクトリに書き込み権限がない場合、あるいはディレクトリが読み取り専用ファイルシステム(例えばCD)上に存在する場合にも起こりえます。OUTFILE、TMPDIR、EIGVSAVE、ASSIGNのカード、またはコマンドラインの引数をチェックしてください。TMPDIRはどの設定ファイルにも置くことができます。また、(Unixでは)ファイル名はDOSドライブ変換(例えば、DOS_DRIVE_n環境変数)による影響を受ける可能性があります。
**** 9008
このエラーは通常、コマンドラインまたはカードINFILE、INCLUDE、EIGVNAE、RESTART、LOADLIB、ASSIGNのいずれかでファイル名がミスタイプされたときに起こります。ユーザーが、入力ファイルや入力ファイルにつながるパスのいずれかのディレクトリに対して読み込み権限を有さない場合にも起こりえます。

ファイルの保存場所

拡張エラーメッセージファイルでは、以下の4つのレベルでデフォルト設定を定義できます

  1. システムレベル
    • 拡張エラーメッセージファイルを${ALTAIR_HOME}/hwsolversディレクトリに保存すると、このファイル内で定義した拡張エラーメッセージは、すべてのソルバー実行に適用されます。
    • 拡張エラーメッセージファイルは、インストレーションでこの場所に含まれます。このファイルは拡張メッセージの例を含んでいます。このファイルはすべての拡張エラーメッセージファイルのテンプレートとして用いることができます。
    • 環境変数${ALTAIR_HOME}が設定されていないと、上記の場所に置かれた拡張エラーメッセージファイルは使用されません。
  2. コーポレートレベル
    • 拡張エラーメッセージファイルを${HW_CORPORATE_CUSTOMIZATION_DIR}ディレクトリに保存すると、このファイル内で定義した拡張メッセージは、システムレベルの拡張メッセージに追加されます。
    • 環境変数${HW_CORPORATE_CUSTOMIZATION_DIR}が設定されていないと、上記の場所に置かれた拡張エラーメッセージファイルは使用されません。
  3. グループレベル
    • 拡張エラーメッセージファイルを${HW_GROUP_CUSTOMIZATION_DIR}ディレクトリに保存すると、このファイル内で定義した拡張メッセージは、システムおよびコーポレートメッセージに追加されます。
    • 環境変数${HW_GROUP_CUSTOMIZATION_DIR}が設定されていないと、上記の場所に置かれた拡張エラーメッセージファイルは使用されません。
  4. ユーザーレベル
    • 拡張エラーメッセージファイルを${HOME}ディレクトリに保存すると、このファイル内で定義した拡張エラーメッセージは、システム、コーポーレート、およびグループ拡張エラーメッセージに追加されます。
    • 環境変数${HOME}が設定されていないと、上記の場所に置かれた拡張エラーメッセージファイルは使用されません。この変数は通常、UnixおよびLinuxオペレーティングシステムの場合に設定し、ユーザーのホームディレクトリを指します。Windowsオペレーティングシステムの場合は、そのバージョンによってホームディレクトリが異なります。