環境変数

OptiStructは通常、環境編集の使用を回避し、その代わりに、可能であればデフォルトファイルまたはコマンド行引数を使用します。

  • OptiStructを並列で使用する場合は、環境変数を使ったパラメータのコントロールが必要です。これらはOptiStructのドキュメントにはリストされていません(詳細については、対応するMPIパッケージのドキュメントをご参照ください)。
  • 典型的なシステム環境変数PATH, LD_LIBRARY_PATH, LDPATHが、OptiStructにより、必要な際に使用されます。
  • OptiStructのライセンスシステムは、ALTAIR_LICENSE_PATH, RADFLEX_PATHを必要とします。
  • サードパーティソルバーの使用には、特定の環境変数AMLS_EXEが必要です。
  • Compute Console (ACC)が使用され、ALTAIR_HOMEALTAIR_LICENSE_PATHHW_MSG_HELPALTAIR_WISH_EXECといった変数が設定されることが期待されます。これらは通常、インストール時に自動的に設定され、修正を要しません。
  • Compute Console (ACC)(およびOptiStruct実行スクリプト)は、自動ライセンスシステムおよびシステムに関連した環境変数PATH, LD_LIBRARY_PATHLDPATHRADFLEX_PATHPYTHONHOME等を提供します。また、何も指定されていない場合は、MPIに関連した適切なデフォルト値を提供します。ただし、それが起動した際に既存の値を無効にすることはありません。また、様々なPATH環境変数を変更する際は、プリファレンスが上書きされてしまわないよう、既存の値の最後に加えられます。

環境変数とその説明

以下の環境変数はオプションであり、UnixまたはWindowsプラットフォームで設定できます。しかしながら、推奨されるのは、コンフィギュレーションファイルを用いてそれらを定義する方法です。
OS_TMP_DIR = path
path
スクラッチファイルが作成されるディレクトリのパス名
(デフォルトはソルバーの起動ディレクトリ。スクリプトまたは入力デックの定義によって変更できます)
以下の環境変数はオプションであり、Unixプラットフォームでのみ設定できます。しかしながら、推奨されるのは、コンフィギュレーションファイルを用いてそれらを定義する方法です。
DOS_DRIVE_$ = path
この環境変数を使用すると、Unixパスにドライブ文字を割り当てることができます。これにより、異種プラットフォームが混在するネットワーク上でも、ドライブ文字を含むINCLUDETMPDIRINFILE、またはOUTFILE定義ファイルを、WindowsからUnixにコピーできるようになります。
$
定義するドライブ文字(大文字小文字を区別)
path
ドライブ文字を置き換えるUnixパス。
注: このような拡張後、パスは常に、元のPCパス内のドライブ文字の直後に‘\’があるかのように解釈されます。

オプションの環境変数

OS_SCRATCH_EXT = <3-character-string>
3-character-stringは、スクラッチファイルの新しい拡張子を指定する3文字の文字列

SPMD環境変数

MPI環境に特有なものではない環境変数が検知されると、Compute Console (ACC)またはOptiStructスクリプトは、状況に適したデフォルト値を提供します。より良い性能調整のためには、使用されているハードウェアとMPIソフトウェアに応じて異なる値を試してみるとよいでしょう。Intel MPI実行については、ユーザーによって4つの環境変数のいずれも設定されていない場合、下記のデフォルトが適用されます:
I_MPI_PIN_DOMAIN = auto
I_MPI_ADJUST_BCAST = 1
I_MPI_ADJUST_REDUCE = 2
KMP_AFFINITY is not set
Windowsマシンでは、上記に加え、以下の環境変数が設定されます(ユーザーによって指定されていない場合):
I_MPI_AUTH_METHOD = delegate

IBMプラットフォームMPIについては、OptiStructにより設定されるデフォルト値は現時点では存在しません。