サマリー情報
OptiStructでは、ジョブのサマリー情報を含む.outファイルが必ず生成されます。
この情報は、入力データに入出力オプションSCREEN I/Oオプションエントリを追加するか、コマンド行オプション-out
を使用することで、画面にエコー出力できます(OptiStruct実行時のオプションを参照)。
このファイルには、メモリおよびディスクスペースの推定量も含まれます。固有値解析(ノーマルモード、線形座屈、モーダル法による周波数、過渡応答解析および流体-構造連成(音場)解析)についてのディスクスペース推定量はかなり大目に見積もっている場合もあり、実際の使用量の3倍のこともあります。これは、どれだけのデータをスクラッチファイルに保存する必要があるのかが完全には予測できないためです。
メモリおよびディスクスペースの実際の使用量は、ソルバーの終了時に、ファイルの最後にレポートされます。
同じ場所でジョブを再実行した場合、.outファイルは上書きされませんが、このファイルの内容は_#.outというファイルに移動されます。この_#.outは、重複しないファイル名を構成できる最小の3桁の数値です。
たとえば、すでにfilename.outが保管されているディレクトリでfilename.femを実行すると、既存のfilename.outの内容はfilename_001.outというファイルに移動され、新規ジョブのサマリー情報がfilename.outに書き込まれます。ジョブをもう一度実行すると、既存のfilename.outファイルの内容はfilename_002.outに移され、最新ジョブのサマリー情報がfilename.outに書き込まれます。
このようなしくみで保存されるのは、filename.outのみです。他のすべての結果ファイルは上書きされます。
推奨事項
- 最初に、デフォルト設定でOptiStructを実行します(
–len
や–core
オプションを指定しません)。 - 自由度が500,000を超えるような大きなジョブをNQSで実行する場合は、事前にチェックランを実行して、十分なNQSメモリが確保されていることを確認します。
–lM
オプションを使用すると、NQSメモリを変更できます。問題解決に必要なメモリのほか、実行可能ファイル用に12MB以上が確保できるようにします。また、チェックランを実行すれば、キューで待機することなく、入力データをデバッグできます。