前のセクションで接触の間全ての貫通した節点に剛性が付加されるために時間ステップが非常に減少する可能性があることを説明しました。加えて、どの節点も1サイクルの間にメインセグメントを通過することを防ぐため、運動学的時間ステップも計算されます。節点の衝突速度が1サイクルでセグメントを通過するほど速い場合、 節点がギャップ距離の間にいる時にペナルティ力を付加できるように、Radiossは時間ステップを減少します。
が貫通距離の場合、
が貫通速度で、運動学的時間ステップは、節点が節点とセグメントの間の半分の距離を進むのに必要な時間となります。節点時間ステップは数値安性を保証するためにも計算されます。そして最も小さい時間ステップがシミュレーションに用いられます。
接触中の節点時間ステップ:
(1)
運動時間ステップ:
(2)
注: 自動車衝突シミュレーションの衝突速度に関しては、運動学的時間ステップはアクティブになり得ません。そのアクティブ化はモデルの矛盾による可能性があります。
何らかの理由で節点が深く貫通した場合、節点時間ステップまたは運動時間ステップのどちらかが非常に小さくなります。そこで、Engineファイルのオプション
/DT/INTER/DELを用いてこの節点をインターフェースから切り離すことが可能です。
に到達した全ての節点はインターフェースから除去されます。
注: このオプションは接触の間に正常な時間ステップを維持するのに有用ですが、切り離される節点の数が多くなりすぎると良くない結果を生むことが予想されます。Engine出力ファイルに表示される次のメッセージに注意を払う必要があります:
**WARNING MINIMUM TIME STEP XXX IN INTERFACE 1
REMOVE SECONDARY NODE XXX FROM INTERFACE