Parameters: Linear Solver
Command Element線形パラメータ要素を変更します。
フォーマット
<Param_Linear
[ anim_scale = "real" ]
[ balancing = { "TRUE" | "FALSE" | "AUTO"} ]
[ disable_damping = { "TRUE" | "FALSE" } ]
[ eigen_analysis = { "TRUE" | "FALSE" } ]
[ gyroscopic = { "NONE" | "PARTIAL" | "FULL" } ]
[ pinput_id = "integer" ]
[ poutput_id = "integer" ]
[ write_simulinkmdl = { "YES" | "NO" } ]
[ write_matlabfiles = { "YES" | "NO" } ]
[ write_eig_info = { "YES" | "NO" } ]
[ write_energy_dist = { "YES" | "NO" } ]
/>
属性
- anim_scale
- アニメーション時にモード形状を拡大するためのスケールファクターを変更します。デフォルトはanim_scale = 1.0です。
- balancing
- 固有値解の堅牢性を高めるために対角スケーリングを使用してAマトリクスを前処理するかどうかを変更します。以下のいずれかを選択します:
TRUE:MotionSolveは、対角スケーリングを使用して常にAマトリクスのバランスを取ります。
FALSE:MotionSolveは、Aマトリクスのバランスを取りません。
AUTO:MotionSolveは、固有ベクトルマトリクスの条件数に基づいてAマトリクスのバランスを取るタイミングを決定します。詳細については、パラメータ:線形ソルバーモデルのドキュメントをご参照ください。
balancingのデフォルトはAUTOです。
- disable_damping
- 線形ソルバーで固有値解析のすべての力要素から減衰を無効にするかどうかを変更します。
- eigen_analysis
- 線形解析で固有値解析を実行するのかスキップするのかを変更します。これは、A、B、C、およびDマトリクスのみが必要な場合に使用できます。NOを選択した場合、固有値情報とエネルギー分布情報は書き込まれません。TRUEまたはFALSEを選択します。
デフォルトはeigen_analysis = TRUEです。
- gyroscopic
- 回転システムの線形化時に、MotionSolveでジャイロスコープ効果をどのように計算するのかを指定します。
- pinput_id
- BおよびDの状態マトリクスに使用されるプラント入力IDを変更します。希望に応じて、write_matlabfile、write_simulinkmdlオプションと共に使用できます。
- poutput_id
- CおよびDの状態マトリクスに使用されるプラント出力IDを変更します。希望に応じて、write_matlabfile、write_simulinkmdlオプションと共に使用できます。
- write_simulinkmdl
- 計算されるA、B、C、およびDマトリクスが、Simulink MDLフォーマットで書き出されるかどうかを変更します。"YES"または"NO"を選択します。デフォルトはwrite_simulinkmdl = "YES"です。
- write_matlabfiles
- 計算されるA、B、C、およびDマトリクスが、MATLABで読み込み可能なファイルに書き出されるかどうかを変更します。"YES"または"NO"を選択します。デフォルトはwrite_matlabfiles = "YES"です。
- write_eig_info
- 固有値と固有ベクトルのデータが、.eigファイルに書き込まれるかどうかを変更します。"YES"または"NO"を選択します。デフォルトはwrite_eig_info = "YES"です。
- write_energy_dist
- モーダル運動エネルギー分布が、ソルバーログファイルと*_linz.mrf出力ファイルに書き出されるかどうかを変更します。"YES"または"NO"を選択します。
例
<Param_Linear
anim_scale = "1."
write_simulinkmdl = "NO"
write_matlabfiles = "NO"
write_eig_info = "YES"
write_energy_dist = "YES"
/>
コメント
- Param_Linear要素は、線形シミュレーションタイプの設定を制御します。このシミュレーションでは、モデルに関する以下の情報が提供されます:
- A、B、C、およびDのマトリクスは、それぞれ拡張子.a、.b、.c、.dが付いた4つの別々のファイルにMATLABフォーマットで書き込まれます。
- 状態空間形式の線形システムは、MDLファイルにSimulinkフォーマットで書き込まれます。
- 線形化用に選択された状態は、MotionSolveの.logファイルに書き出されます。
- 固有値は.eigファイルに書き込まれます。
- 1つの固有ベクトルにつき1つのMRFファイルが書き出されます。このファイルは、MotionViewモデルMDLファイルと組み合わせてモード形状アニメーションに使用されます。これは、Simulink MDLファイルとは異なるファイルです。
- 入力と出力がそれぞれControl_PlantInputおよびControl_PlantOutput要素を使用して定義されている場合、プラントの状態空間記述は次のように計算されます:
(1) - それ以外の場合は、固有値解析のみが実行されます。
- 回転システムを解析する際は、線形解析の実行時にジャイロスコープ効果を取得することが重要になります。MotionSolveは、回転システムを線形化する際に“部分的”または“全体的”なジャイロスコープ効果を計算できます。
- Partial:この場合、角運動量の項 は解の計算時に一定に保たれます。ここで、 は、ボディ固定フレームでのボディの3x3慣性マトリクスであり、 は、そのフレームでのボディの角速度です。この方法を使用して得られる結果は一般に、同じ座標系で計算したOptiStructの結果と一致します。これは、ソルバーで使用されるデフォルトです。
- Full:この場合、上記の角運動量の項は解の計算時に定数として扱われません。
- None:ジャイロスコープ効果は線形解に含まれません。