気体ジェネレーター
気体ジェネレーターモデルでは、気体ジェネレーター、インジェクター開口部、およびリテーナーといった、CADデータ内にあるすべての詳細が表されている必要があります。
注入方向は、要素の法線方向と反対です。異なるインジェクターからの要素が共通要素を共有しないようにしてください。Radiossは、要素が最後に定義されたインジェクターに属するとみなします。また、ベントホールまたは多孔サーフェスからの要素がインジェクターと共通要素を共有しないようにしてください。Radiossは自動的にベントまたは多孔サーフェス定義から要素を除外します。
インジェクターサーフェスは、エアバッグ体積の内側の内部サーフェス上に定義されることもあり得ます。その場合、気体流の方向は、内部サーフェス要素の法線と逆になります。
インフレーターのプロパティ/PROP/INJECT1および/PROP/INJECT2は、注入される気体の組成のパラメータを定義します。気体の組成はそれぞれ別々の材料カード/MAT/GAS/MASS、/MAT/GAS/MOLEまたは/MAT/GAS/PREDEFとして指定されなければなりません。後者の場合、気体材料は/MAT/GAS/PREDEFカードで与えられたキーワードおよび/BEGINカードで指定された単位に従って構築される必要があります。
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/GAS/MASS/1
INJECTOR MIXTURE
# MW
.03300
# Cpa Cpb Cpc Cpd Cpe
1070.00 0 0 0 0
# Cpf
0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
注入される各気体コンポーネントについて、分子量および比熱係数が定義されます。
は、インジェクターの温度曲線で指定された雰囲気温度と最大温度の値の間の温度が単調に増加している必要があります。この関数が単調に増加していない場合、Radiossは自動的に 関数を修正して単調に保ちます。これは、 > 0もしくは 、 、 、 係数のいずれか1つが負である際に起こります。
注入される気体の組成、気体コンポーネントごとの注入の質量流量および温度は、/PROP/INJECT1または/PROP/INJECT2カードで定義されます。
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/PROP/INJECT1/1
Inflator 1
# Ngases Iflow Ascale_T
5 1 1
# mat_ID fct_IDM fct_IDT Fscale_M Fscale_T
1 2 1 0 0
# mat_ID fct_IDM fct_IDT Fscale_M Fscale_T
2 3 1 0 0
# mat_ID fct_IDM fct_IDT Fscale_M Fscale_T
3 4 1 0 0
# mat_ID fct_IDM fct_IDT Fscale_M Fscale_T
4 5 1 0 0
# mat_ID fct_IDM fct_IDT Fscale_M Fscale_T
5 6 1 0 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
このカードは、/MONVOL/FVMBAG1エアバッグカード内で参照されます。
インジェクターのTime to Fire(TTF)は、質量曲線および温度曲線のシフトによってではなく、MONVOL/FVMBAG1内のセンサーによって決定される必要があります。
ELEM: 92 <-> SH3N : 55261587 - INFLATOR : 1
ELEM: 502 <-> SH3N : 55262048 - INFLATOR : 1
ELEM: 622 <-> SH3N : 55261581 - INFLATOR : 1
ELEM: 627 <-> SH3N : 55261568 - INFLATOR : 1
ELEM: 633 <-> SH3N : 55262068 - INFLATOR : 1
ELEM: 814 <-> SH3N : 55261601 - INFLATOR : 1
インフレーターモデルは、タンクテストシミュレーションによって検証する必要があります。 タンク試験のレポートには、テストで測定された圧力および温度、気体コンポーネントごとのインジェクターの質量流量、および温度曲線が含まれています。試験からの圧力と温度は、シミュレーションでの圧力と温度の平均と比較されます。