Virtual Caster and Kingpin Angles
リクエスト番号:80000330
SLAサスペンションとマクファーソンストラットサスペンションのキングピン軸またはステア軸は、2つのポイントで定義します。このポイントとは、SLAサスペンションではアッパーボールジョイントとロアボールジョイント、マクファーソンストラットサスペンションでは上部ストラットマウントの位置とロアボールジョイントです。これら2つのポイントでキングピン軸を定義していない場合は、スピンドルのモーションを使用してナックル回転の瞬時軸を計算することにより、仮想的なキングピン軸を計算する必要があります。仮想リクエスト(番号50000310-50000350)では、この手法を使用してキングピン軸の位置とその位置に依存するパラメータを計算します。これらのリクエストは、4リンクまたは5リンクの独立フロントサスペンションなど、明確に定義されたキングピン軸のないサスペンションで使用する必要があります。
キングピン軸を計算するには、ステアリングを自由に回転できるようにして(モーションはなし)、サスペンショントラベルをロックする必要があります。このロックはモデルの中で定義する必要があり、キングピン軸を自動的に計算するときに有効になります。ロックをモデルの中で定義するには、ロックする位置、方向、ボディを記述した配列を定義しておき、この配列情報をソルバーに渡すユーザーサブルーチンを呼び出す必要があります。詳細については、ステアリングとスプリングトラベルのロックをご参照ください。
.pltファイル | .abf、.mrfファイル | コンポーネント | 単位 | コメント |
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F1 | RESULT(1) | 未使用 | 未使用 | 未使用 |
F2 | RESULT(2) | Left Virtual Caster Angle | 度 | 側面ビュー(Z-X平面)で、全体座標系のZ軸と左ステア軸が成す角度。ステア軸の上部が車両後部に向かって傾斜している場合、仮想キャスター角は正の値です。 |
F3 | RESULT(3) | Right Virtual Caster Angle | 度 | 側面ビュー(Z-X平面)で、全体座標系のZ軸と右ステア軸が成す角度。ステア軸の上部が車両後部に向かって傾斜している場合、仮想キャスター角は正の値です。 |
F4 | RESULT(4) | Average Virtual Caster Angle | 度 | 左右の仮想キャスター角の平均値。 |
F5 | RESULT(5) | 未使用 | 未使用 | 未使用 |
F6 | RESULT(6) | Left Virtual Kingpin Angle | 度 | 側面ビュー(Z-Y平面)で、全体座標系のZ軸と左ステア軸が成す角度。ステア軸の上部が車両中央に向かって傾斜している場合、仮想キングピン角は正の値です。 |
F7 | RESULT(7) | Right Virtual Kingpin Angle | 度 | 側面ビュー(Z-Y平面)で、全体座標系のZ軸と右ステア軸が成す角度。ステア軸の上部が車両中央に向かって傾斜している場合、仮想キングピン角は正の値です。 |
F8 | RESULT(8) | Average Virtual Kingpin Angle | 度 | 左右の仮想キングピン角の平均値。 |