Virtual Steer Axis Point
リクエスト番号:80000310
SLAサスペンションとマクファーソンストラットサスペンションのキングピン軸またはステア軸は、2つのポイントで定義します。このポイントとは、SLAサスペンションではアッパーボールジョイントとロアボールジョイント、マクファーソンストラットサスペンションでは上部ストラットマウントの位置とロアボールジョイントです。これら2つのポイントでステア軸を定義していない場合は、スピンドルのモーションを使用してナックル回転の瞬時軸を計算することにより、仮想的なキングピン軸を計算する必要があります。仮想リクエスト(番号50000310-50000350)では、この手法を使用してステア軸の位置とその位置に依存するパラメータを計算します。これらのリクエストは、4リンクまたは5リンクの独立フロントサスペンションなど、明確に定義されたキングピン軸のないサスペンションで使用する必要があります。これは仮想軸であるため、このポイントの位置は固有ではありません。仮想ステア軸上のどのポイントも有効であり、多くのポイントが同じステア軸の正しい解になり得ます。
ステア軸を計算するには、ステアリングを自由に回転できるようにして(モーションはなし)、サスペンショントラベルをロックする必要があります。スプリングトラベルのロックは、モデルで機構的に実行するのではなく、コンプライアンス行列で数値的に実現しています。ロックに必要なサスペンションスプリングに関する情報は、ソルバーのIC配列の中にエンコードされています。ウィザードで構築したモデルには、これらの配列が用意されています。ロックの定義の詳細については、ステアリングとスプリングトラベルのロックをご参照ください。
.pltファイル | .mr、.abfファイル | コンポーネント | 単位 | コメント |
---|---|---|---|---|
F1 | RESULT(1) | 未使用 | 未使用 | 未使用 |
F2 | RESULT(2) | Left Virtual Steer Axis Point X | mm | 左側仮想ステア軸上のポイントのX座標です。 |
F3 | RESULT(3) | Left Virtual Steer Axis Point Y | mm | 左側仮想ステア軸上のポイントのY座標です。 |
F4 | RESULT(4) | Left Virtual Steer Axis Point Z | mm | 左側仮想ステア軸上のポイントのZ座標です。 |
F5 | RESULT(5) | 未使用 | 未使用 | 未使用 |
F6 | RESULT(6) | Right Virtual Steer Axis Point X | mm | 右側仮想ステア軸上のポイントのX座標です。 |
F7 | RESULT(7) | Right Virtual Steer Axis Point Y | mm | 右側仮想ステア軸上のポイントのY座標です。 |
F8 | RESULT(8) | Right Virtual Steer Axis Point Z | mm | 右側仮想ステア軸上のポイントのZ座標です。 |