/MAT/LAW48 (ZHAO)
ブロックフォーマットのキーワード この材料則はZhao材料則を記述します。Zhao材料則は、弾塑性ひずみ速度依存材料をモデル化する場合に使用します。この材料則は、ソリッドおよびシェルにのみ適用されます。
実際のバージョンでは、シェルの全体塑性オプション(シェルプロパティキーワードN=0)は使用できません。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW48/mat_ID/unit_IDまたは/MAT/ZHAO/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
E | |||||||||
A | B | n | Chard | ||||||
C | D | m | EI | k | |||||
Fcut | |||||||||
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
E | ヤング率 (実数) |
|
ポアソン比 (実数) |
||
A | 塑性降伏応力 (実数) |
|
B | 塑性硬化パラメータ (実数) |
|
n | 塑性硬化指数 デフォルト = 1.0(実数) |
|
Chard | 塑性等方性移動硬化係数
デフォルト = 0.0(実数) |
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塑性最大応力 デフォルト = 1030(実数) |
||
C | 相対ひずみ速度係数 デフォルト = 1.0(実数) |
|
D | ひずみ速度塑性係数 デフォルト = 0.0(実数) |
|
m | 相対ひずみ速度指数 デフォルト = 1.0(実数) |
|
EI | ひずみ速度係数。 デフォルト = 0.0(実数) |
|
k | ひずみ速度指数。 デフォルト = 1.0(実数) |
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参照ひずみ速度 (実数) |
||
Fcut | ひずみ速度フィルタリングのカットオフ周波数。 デフォルト = 0.0(実数) |
|
破壊塑性ひずみ。 デフォルト = 1030(実数) |
||
引張破壊ひずみ1 デフォルト = 1030(実数) |
||
引張破壊ひずみ2 デフォルト = 1030(実数) |
例(金属)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
g mm ms
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW48/1/1
metal
# RHO_I
.008
# E nu
200000 .3
# A B n Chard sig_max
145 550 .42 1 0
# C D m E1 k
35 47 .3 185 .3
# eps_rate_0 Fcut
.05 0
# eps_max eps_t1 eps_t2
0 0 0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- 応力-ひずみ関数は、Zhaoにより公開されている式に従います:
(1) ここで、- 塑性ひずみ
- ひずみ速度
- ひずみ速度定式化を除き、塑性曲線はJohnson-Cookモデルとまったく同じです。
ただし、Johnson-Cookと比較して、Zhao材料則では、より高い精度で非線形ひずみ速度依存挙動を近似できます。
- 降伏応力は、正である必要があります。
- 硬化指数nは、1未満でなければいけません。
- 等方性移動硬化パラメータは以下のように定義されます:
- Chard = 0の場合、硬化は完全等方性モデルです。
- Chard = 1の場合、硬化は運動学的Prager-Zieglerモデルです。
- 0 < Chard < 1の場合、硬化は2つのモデル間で補間されます。
-
の場合、項
および式 1は次のようになります:
(2) - ひずみ速度のフィルタリングは、ひずみ速度のスムージングに使用されます。これは、シェルおよびソリッド要素でのみ利用可能です。
-
が1つの積分点で
に到達してから、要素タイプに基づく場合:
- シェル要素:対応するシェル要素が削除されます。
- ソリッド要素:対応する積分点の偏差応力には永久に0が設定されますが、ソリッド要素は削除されません。
-
(
は最大主ひずみ)の場合、応力は下記の式に従って減少します:
(3) - の場合、応力は0に減少します(ただし、要素は削除されません)。