サブケース情報エントリ GROUNDCHECKコマンドを使用すると、剛性マトリックスのグラウンドチェック解析を実行し、モデルを剛体状態で移動することにより、意図しない拘束の状況を確認できます。
フォーマット
GROUNDCHECK(PRINT,GID=GRID,THRESH=THRESH, SET=G, DATAREC=NO) = OPTION
定義
引数 |
オプション |
説明 |
PRINT |
<PRINT, NOPRINT> |
- PRINT(デフォルト)
- 出力を.outファイルに書き出します。
- NOPRINT
- 出力を.outファイルに書き出しません。
|
GRID |
<GID> デフォルト = 構造の幾何学的中心。
|
節点ID: 剛体運動の計算に使用する基準節点。 |
THRESH |
<e > デフォルト = 剛性マトリックスの最大項を1.0E10で割った商
|
チェックに合格する最大ひずみエネルギーの値 5 |
OPTION |
<YES, NO> |
- YES
- グラウンドチェックを実行します。
- NO(デフォルト)
- グラウンドチェックを実行しません。
|
SET |
<G、N、F、A、All> |
自由度(DOF)セットを選択します。
- G(デフォルト)
- すべての自由度。
- N
- MPCによって拘束されていないすべての自由度。
- F、A
- 拘束されていない構造自由度。
- All
- G、N、F、Aを含めます。
|
DATAREC |
<YES, NO> |
グラウンド力のデータのリカバリーを要求します。
- YES
- NO(デフォルト)
|
コメント
- GROUNDCHECKは最初のSUBCASEの前に指定する必要があります。
- グラウンドチェックは、モデルのすべての自由度、およびSPCによって拘束されていないすべての自由度に対して実行されます。
- 剛体モードが原因で違反しているMPCはすべて報告されます。MPC違反とひずみエネルギー間の等価エネルギーの大きさも計算されます。グラウンドチェック実行時に、MPC違反からひずみエネルギーに等価エネルギーが追加されます。
- GROUNDCHECKは、G-Set、N-Set、F-Set、およびA-Setについて出力されます。マトリックスから考えられる問題については、次の説明を参考にしてください。現時点では、F-SetとA-Setは同じです。
- G-Set
- 1端がグラウンドされているCELAS要素または正しく配置されていないCELAS要素。正しく配置されていないCELAS要素をCBUSH要素に変換します。
- N-Set
- 剛体運動によりMPCが違反しています。
- A-SetおよびF-Set
- 剛体運動を阻止する単点拘束。
- THRESHオプションを使用すると、並進方向の自由度のみに沿ってユーザー定義のひずみエネルギー閾値を設定することができます。
回転方向の自由度に沿ったひずみエネルギー閾値は内部で計算され、次のように与えられます:
(1)
Factorは、回転方向の自由度に沿った各要素のエネルギーの絶対値の合計と、並進方向の自由度との比で算出されます。
(2)
ここで、
-
- エネルギーの絶対値を示します。
- サブスクリプト
、
および
- それぞれ、X、Y、Zの回転方向の自由度を示します。
- サブスクリプト
、
および
- それぞれ、X、Y、Zの並進方向の自由度を示します。