ESE

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ すべてまたは個々のサブケースのひずみエネルギーとひずみエネルギー密度を出力するよう要求するために使用します。

フォーマット

ESE (format_list, type, dmig, extras, neuber, group, peakoutput,THRESH=thresh,RTHRESH=rthresh,TOP=topn,RTOP=rtop) = option

定義

引数 オプション 説明
format <HMH3DPUNCHOP2PLOT、空白>
HM
結果をHyperMesh結果フォーマット(.resファイル)で出力します。
H3D
結果をHyper3Dフォーマット(.h3dファイル)で出力します。
PUNCH
結果をNastran punch結果フォーマット(.pchファイル)で出力します。
OP2
PLOT
バルクデータセクションでPARAM,POSTが定義されている場合、結果をNastran output2フォーマット(.op2ファイル)で出力します。
空白(デフォルト)
利用可能な結果があるアクティブなフォーマットすべてで結果を出力します。
type <AVERAGEAMPLITUDEPEAK>
AVERAGE(デフォルト) 7
周波数応答解析で平均エネルギーを出力します。
AMPLITUDE
周波数応答解析でエネルギーの振幅を出力します。
PEAK
周波数応答解析でピーク時エネルギーを出力します。これはAVERAGEAMPLITUDEの和です。
dmig <DMIGNODMIG>
DMIG
.outファイル内の外部スーパーエレメントに関する結果を出力します。
線形静解析とノーマルモード解析の場合は、punchフォーマットが指定されている場合、DMIGエネルギーも.pchファイルに出力されます。
NODMIG(デフォルト)
.outファイル内の外部スーパーエレメントに関する結果を出力しません。
extras <PLASTIC>

デフォルト = 空白

全ひずみに加えて、塑性要素ひずみエネルギーも出力します。これは、線形静解析におけるNeuber法のみでサポートされています。この出力はH3Dフォーマットでのみ利用可能です。
neuber <NEUBER>

デフォルト = 空白

要素ひずみエネルギーは、Neuberひずみに基づいて計算されます。
group <PROPCOMPSETOPROPOCOMPOSET> 11

デフォルト = 空白

PROP
プロパティIDに基づいたグループひずみエネルギーが出力されます。 9
COMP
HyperMeshコンポーネントに基づいたグループひずみエネルギーが出力されます。 9
SET
ブーリアン演算子ORを使用したSETに基づいたグループひずみエネルギーが出力されます。要素ひずみエネルギーの出力に加えてこの出力が可能です。 9
OPROP
プロパティIDに基づいたグループひずみエネルギーのみが出力されます。要素ひずみエネルギーは出力されません。 9
OCOMP
HyperMeshコンポーネントに基づいたグループひずみエネルギーのみが出力されます。要素ひずみエネルギーは出力されません。 9
OSET
ブーリアン演算子ORを使用したSETに基づいたグループひずみエネルギーのみが出力されます。要素ひずみエネルギーは出力されません。 9
peakoutput <PEAKOUT>

デフォルト = 空白

PEAKOUTカードでフィルタされた周波数のみがこの出力に考慮されます。
THRESH <thresh>

Real

デフォルト = 空白

絶対値のしきい値を指定します。このしきい値を下回る場合、ひずみエネルギー結果は出力されません。 8
RTHRESH <rthresh>

0.0 < 実数 < 1.0

デフォルト = 空白

全ひずみエネルギーの比率として相対閾値を指定します。この閾値を下回る場合、結果は出力されません。例えば、TSEがモデル内の全ひずみエネルギーである場合、TSE*rthreshを下回るひずみエネルギー結果は出力から除外されます。
TOP <topn>

整数 > 0

デフォルト = 空白

上位のtopn個のひずみエネルギー値のみを出力します。
RTOP <rtop>

0.0 < 実数 < 1.0

デフォルト = 空白

ひずみエネルギー値総数のうち上位比率のrtopのみを出力します。例えば、SETOTがモデル内のひずみエネルギー値総数である場合、上位のSETOT*rtop値のみが出力されます。
option <YES, ALL, NO, NONE, SID>

デフォルト = ALL

YESALL、空白
すべての要素について、要素ひずみエネルギーおよびひずみエネルギー密度を出力します。
NONONE
要素ひずみエネルギーおよびひずみエネルギー密度を出力しません。
SID
セットIDを指定した場合、そのセットに含まれる要素のみの要素ひずみエネルギーおよびひずみエネルギー密度が出力されます。

コメント

  1. ESEコマンドを指定しなかった場合、要素ひずみエネルギーおよびひずみエネルギー密度は出力されません。
  2. ひずみエネルギーおよびひずみエネルギー密度の計算には、初期熱ひずみが含まれます。
  3. 同一のエントリに複数のフォーマットを指定できます。各フォーマットはコンマで区切る必要があります。フォーマットを指定しなかった場合、この出力コントロールは、利用可能な結果があるOUTPUTコマンドで定義されているフォーマットすべてに適用されます。得られる結果とフォーマットの詳細については、OptiStructによる結果出力をご参照ください。
  4. このカードは複数インスタンスが可能です。インスタンスが競合する場合は、最後のインスタンスが優先されます。
  5. 最適化するには、指定したフォーマットへの出力頻度を入出力オプションOUTPUTで制御します。OptiStructの以前のバージョンでは、入出力オプションFORMATRESULTSの組み合わせが使用されていました。この方法は現在もサポートされていますが、複数のフォーマットに対してそれぞれ異なる出力頻度を指定できないため、推奨されません。
  6. typeは周波数応答解析にのみ適用されます。
  7. 周波数応答解析で要素ひずみエネルギーを計算するための3つの方法を以下に示します。
    出力タイプ
    平均
    E 0 = 1 4 ( u r T K E u r + u i T K E u i )
    大きさ
    E a = 1 4 ( u r T K E u r u i T K E u i ) 2 + ( 2 u r T K E u i ) 2
    ピーク
    E peak = E 0 + E a
    ここで、
    E
    対応する要素エネルギー
    u r
    変位の実数部
    u i
    変位の虚数部
    K E
    剛性マトリックス
  8. しきい値のオプション(THRESHRTHRESHTOP、およびRTOP)は、静解析と周波数応答解析のみで使用できます。H3Dの場合、フィルタは要素(シェル、ソリッド、ビーム、溶接など)の各寸法に適用されますが、OP2およびPUNCHの場合、フィルタは各要素タイプ(QUAD4、TRIA3、QUAD8など)に適用されます。
  9. グループ引数は、H3DフォーマットとPUNCHフォーマットの静解析、固有値解析、周波数応答解析、過渡解析および空力弾性発散解析のみでサポートされています。陽解法動解析の場合、H3Dフォーマットでは、COMPとOCOMPのグループオプションのみ利用可能です。
    • グループひずみエネルギーとグループひずみエネルギー密度は、要素ひずみエネルギー結果タイプでH3Dファイルに出力されます。
    • PUNCHファイルには、プロパティ / コンポーネントIDおよび対応するひずみエネルギーとひずみエネルギー密度が出力されます。

    SET/OSETが要求された場合は、演算子ORを使用したブーリアンセットのSIDがフィールドオプションで指定されることが期待されます。このオプションの使用時に参照される要素セットでは、OPERATORフィールドがORに設定される必要があります。ブーリアン演算子ORを使用しない通常の要素セットは許可されていません。SET/OSETは、現在H3DフォーマットとPUNCHフォーマットのみでサポートされています。

  10. ESEまたはEKEの出力要求がモデル内に存在する場合、直接 / モーダル複素固有値解析(ASYNC、SYNC、および複数のローターを使用)のローターエネルギー出力は、<filename>.rengyファイルで確認できます。.rengyファイルへの出力は、要求された要素エネルギー出力に対するローターエネルギーの比率(パーセンテージ)として計算されます。.rengyファイルに出力されるローターエネルギーのパーセンテージが有意なものになるように、すべての要素のエネルギー出力を要求することをお勧めします。
  11. グループひずみエネルギーは、PROPCOMP、またはSETにおいて該当グループにあるすべての要素の合計エネルギーであり、グループひずみエネルギー密度は、グループひずみエネルギーとグループ体積の比率です。