ECHO / ECHOON / ECHOOFF

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ 入出力オプションセクションの中でECHOコマンドを使用すると、サブケース情報およびバルクデータエントリの解釈済みフォームを.outファイルに出力できます。入出力オプションセクション、サブケース情報セクション、またはバルクデータセクションの中でECHOONコマンドを使用すると、それ以降のすべての入出力オプション、サブケース情報、またはバルクデータエントリを、そのまま.outファイルに出力することができます。これはECHOOFFコマンドまで有効です。入出力オプションセクション、サブケース情報セクション、またはバルクデータセクションの中でECHOOFFコマンドを使用すると、それ以降のすべての入出力オプション、サブケース情報、またはバルクデータエントリの.outファイルへの出力を抑えることができます。これはECHOONコマンドまで有効です。

フォーマット

ECHO = option1

ECHOON = option2

ECHOOFF

ECHO = SHORT(EIGR,EIGRL,ASET1,SPOINT,PARAM,SPC1,SPCADD,MPCADD,
DLOAD,RLOAD2,DAREA,DPHASE,FREQ1,TABLED1,TABDMP1)

定義

引数 オプション 説明
option1 <SHORTPUNCHOPUNCH{cardname}EXCEPT {cardname}、空白>

<MATPROPELEM>

SHORT
インスタンスの数が20以下のエントリのみを.outファイルにエコー出力します。
PUNCH
すべてのバルクデータエントリの解釈済みエコーを.echoファイルに書き出します。
OPUNCH
特定のバルクデータエントリの解釈済みエコーを.echoファイルにのみ書き込みます。
{cardname}
{cardname}で指定したバルクデータエントリのみを.outファイルにエコー出力します。
EXCEPT {cardname}
{cardname}で指定したバルクデータエントリのみをエコー出力しないようにします。
空白(デフォルト)
すべてのサブケース情報およびバルクデータエントリの解釈済みフォームを.outファイルに書き出します。
MATPROPELEM
指定したクラスのカードすべてをECHOのリストに追加します。
Option2 <PARSED>
PARSED
エコー出力の前に、バルクデータエントリをフリーフォーマット(コンマ区切り)に変換します。
空白(デフォルト)
バルクデータエントリをそのままエコー出力します。

コメント

  1. ECHOコマンドを指定しなかった場合、入力情報はエコー出力されません。
  2. SUBCASEカード(ソリューション関連)は解釈済みエコーに必ず含まれますが、出力コントロールカードは含まれません。
  3. カードはグループ内で整理されています。たとえば、最適化カードはモデル定義カードの後に出力されます。ほとんどのカードは数値IDによってソートされます。
  4. 解釈済みエコーには、読み出し時に自動生成または自動変換されたカードがいくつか含まれる場合があります(たとえば、CQUADRカードはCQUAD4として出力され、スカラーポイントのみが参照されている場合、CMASS1カードはCMASS3として出力されます)。参照されていないカードはプリントアウトに表示されない場合があります。PARAM,DOPTRM,OSDIAGは表示されません。
  5. ECHOは各カードの内部表現から生成されるため入力と似ていますが、次に示すように完全に同一ではありません。
    • ほとんどのオプションフィールドのECHOでは、入力からの空白がデフォルト値として出力されます。
    • OptiStructが認識できないフィールドや使用しないフィールドは空のままになります。
    • 値によっては入力時に警告が表示されます。このような値の一部は調整後に出力されます。
    • 入力の中にオプションの継続カードがなくても、そのカードが出力される場合があります。
  6. 解釈済みエコーは、常に固定フィールドフォーマット(8文字フィールド)で出力されます。ただし、GRIDカードとDMIGカードは例外で、これらは精度が10桁のフリーフォーマット(コンマ区切りフィールド)で出力されます。
    注: 99,999,999を超えるIDを使用することはできますが、このようなIDは固定フォーマットでは出力できないため、ECHOでは使用できません。
    DMIGカードは一般的に非常に大きいため、解釈済みエコーには出力されません。このような場合、コントロールセクション内のいずれかの場所に次の値を追加します:
    OSDIAG,167,1

    これにより、解釈済みエコーを要求した場合に、DMIGカード全体を強制的に出力できます。

  7. {cardname}には、解釈済みエコーに含めるすべてのカードのリストを指定します(EXCEPTキーワードを指定した場合は除外するカード)。このリストには、キーワードELEMMAT、またはPROPを記述できます。記述した場合、それぞれ有効な要素名、材料名、プロパティ名をすべてリストアップするのと同様の処理が行われます。
  8. 複数のECHOカードを指定できます。このようなカードのパラメータはすべて入力順に累積されます。EXCEPTはどこに指定しても構いません(たとえば、{cardname}リストの前でも後でも指定できます)。また、複数のカードで繰り返し使用することもできます。
  9. ECHOON/ECHOOFFカードは、入力デックの任意のセクションに指定できます。
  10. どのようなECHOフォーマットを使用しても、コメントカード、空のカード、任意のカードの$以降の文字は一切出力されません。
  11. ECHO = PUNCHを定義した場合に生成される.echoファイルは入力デックのコピーで、別のソリューションで再利用しやすいフォームになっています。これを同じサブケース情報および入出力オプションエントリと共に使用すると、欠落しているエントリ(PARAM,DOPTPRM,OSDIAG)が必要に応じて追加されるときに、同一の結果が生成されます(元の入力デックでラージフィールドフォーマットが使用されている場合は丸め誤差が生じることがあります)。ただし、場合によっては、ECHOを手動で編集しなければOptiStructの入力として使用できないことがあります。特に、最適化カードの中には内部で変更した情報を出力するものがあります。そのまま情報を使用すると、それらのカードは正確ではなくなってしまいます。また、ECHOに、IDが負のカードが出力される場合もあります。これらのカードはOptiStructの内部で自動的に生成されたものなので、削除する必要があります。