INCLUDE

入出力オプション、バルクデータエントリおよびサブケース情報エントリ 入出力オプションセクション、バルクデータセクション、またはサブケース情報セクションの中でINCLUDEコマンドを使用すると、入力ファイルのINCLUDEコマンドが記述されている場所に他のファイルの内容を挿入するように指示することができます。

フォーマット

INCLUDE = option

定義

引数 オプション 説明
option <filename>

デフォルト値はありません。

<filename> INCLUDEコマンドの引数として、以下を定義できます。
  • ファイル名
  • 相対パスとファイル名
  • 絶対パスとファイル名

  • Windows:
    INCLUDE plate_hole.fem
    INCLUDE ..\plate_hole.fem
    INCLUDE D:\repository\plate_hole.fem
    INCLUDE D:\repository/plate_hole.fem
  • Linux
    INCLUDE plate_hole.fem
    INCLUDE ../plate_hole.fem
    INCLUDE /scratch/repository/plate_hole.fem

コメント

  1. INCLUDEコマンドは入力ファイル内のどこに記述しても構いませんが、その場所に適した情報をインクルードする必要があります。
  2. INCLUDEカードには、オペレーティングシステム(WindowsまたはLinux)に対応したファイル名ならどのような名前でも指定できます。また、オプションでパスも指定できます。ファイル名は引用符(二重引用符または一重引用符のどちらも使用できます)で囲むことができ、パス名の構成部分を区切るにはスラッシュ(/)またはバックスラッシュ(\)を使用します。
  3. INCLUDEコマンドで使用されるファイル名拡張子について、特に要件や意味はありません。末尾3文字が.gzであるファイルは、gzipで圧縮されていると見なされます。メインファイルが圧縮されているかどうかにかかわらず、どのインクルードファイルも圧縮できます。検索規則を使用すると、関連するINCLUDEカードを変更せずに、任意のインクルードファイルを圧縮できます。この圧縮は、メイン入力ファイル、ASSIGN,UPDATEでリストされた更新ファイル、およびこれら2つのファイルから再帰的にインクルード(INCLUDEを使用)された任意のファイルに対してのみ実行されます。
  4. -aspまたは-localfilesonlyオプションがあり、INCLUDEエントリにファイル名と共にパス(相対または絶対)が含まれている場合、そのファイル名の付いたパスはファイル名のみに置き換えられます。
  5. 以下の規則に基づいて、INCLUDEエントリで参照されているファイルが検索されます。最初に見つかったファイルが使用され、それ以上のファイル検索は実行されません(同じファイル名で複数の一致が存在していても警告は表示されません)。
    • ファイル名が-filemapでリストされている場合は、マップされたファイル名がチェックされ、このファイルが見つからなくても検索は終了します。
    • 引数に末尾3文字として.gzが含まれている場合、そのファイルはgzipで圧縮されていると見なされます。ファイル名に‘.gz’が含まれず、以下のどの方法でもファイルが見つからない場合は、名前の末尾に‘.gz’が追加され、そのファイルが再びチェックされます。これにより、任意のインクルードファイルを圧縮でき、関連するINCLUDEカードを変更する必要はありません。
    • 引数にファイルの絶対パスを指定した場合(“/”で始まる場合や、WindowsのD:など、ドライブ文字で始まる場合など)、指定した場所にあるファイルが使用されます。ファイルが見つからない場合は、INCPATH入出力オプションまたは-incpath実行オプションで指定された場所で検索されます。
    • 引数でファイル名のみが指定されている場合(パスが含まれないか、./が含まれている場合)は、INCLUDEコマンドが記述されているファイルと同じディレクトリ内のファイルが使用されます。
    • 引数に相対パス(../filenamesub/filenameなど)が含まれている場合は、INCLUDEコマンドが記述されているファイルの場所を基準にした相対ディレクトリ内でファイルが検索されます。
    • 引数にパスが含まれていない場合や、相対パスが含まれている場合は、実行ディレクトリ(ソルバーが実行されたディレクトリ)内で(またはこのディレクトリを基準にして)検索が繰り返され、メインディレクトリ(メイン入力ファイルが配置されているディレクトリ)内で再び検索されます。この際に、これらの場所は現在のファイルの場所とは異なると見なされます。
  6. INCLUDEコマンドでサポートされているパス名の長さは最大600文字です。このデータは1行に記述することも、複数の継続行に分けて記述することもできます。長いファイル名を複数行に分けて入力する方法の例については、入出力オプションおよびサブケース情報エントリのガイドラインをご参照ください。
  7. DOS_DRIVE_$環境変数または対応するコンフィギュレーションファイル設定を使用して、ドライブ文字をUnixのパスに割り当てることができます。これにより、Windows方式のファイルパスをUnixマシンでの実行に使用できるようになります。詳細については、環境変数入出力オプションセクション、またはコンフィギュレーションファイルをご参照ください。
  8. HyperMeshではメインモデルによって表されます。